円らな瞳や、チョコマカとした仕草がとても可愛い、リス。
魅力あふれる愛らしい動物ですが、そんなリスの特徴のひとつに「フサフサとした大きなしっぽ」がありますよね!
リスのトレードマークと言っても、いいかもしれません。
このリスの立派なしっぽですが、実は取れたり、千切れたりすることもあるって、ご存知でしたか?
え、しっぽが取れる?トカゲならまだ知っているけど、リスのしっぽも?
かなり衝撃ですが、実はリスのしっぽも、トカゲと同様に取れてしまうことがあるそうです。
今回はリスのしっぽについて、調べてみました。
なぜ、しっぽが取れちゃうの?また生えてくるの?取れた時はどうすればいいの?
様々な疑問が頭を駆け巡りますよね、一緒に見ていきましょう!
Contents
リスのしっぽの役割は?
小さな体の2/3程の大きさはあるように見える、リスのしっぽ。
そのしっぽが取れてしまうとは、かなり驚きですよね!
「そもそもしっぽって、リスにとってそれほど重要ではないの?」
そんなふうにも思ってしまうところですが、実はリスのしっぽにも、きちんとした役割はあるようです。
- バランスをとっている
- 体温の調節
- モビングやスタンビング
どういうことでしょうか、聞き慣れない言葉も出てきましたよね、ひとつずつ見ていきましょう。
バランスをとっている
リスはしっぽによって、自分の体のバランスをとっているそうです。
高い木から木への移動や高さのあるジャンプなど、リスが誇るあの運動能力はしっぽによってバランスをとることで可能になっているそうです。
体温の調節
リスは自分の体温の調節をするために、しっぽを使うこともあるそうです。
具体的には
- 寒い時は体に巻きつけ、体の体温が奪われないようにする
- 暑い時は日傘のように使って、直射日光から体を守る
などで使っているそうで、40℃を超える暑さであっても、このしっぽの活躍により、リスの体感温度は35℃に下がることもあるそうです。
モビングやスタンビング
リスは、しっぽで感情表現をすることがあるそうです。
警戒していたり緊張していたりしている時に、しっぽを左右に振ることがあるそうで、これをモビングと言いしっぽを振ることで、体を大きく見せて敵を威嚇しているそうです。
このモビングは、飼い主がオヤツなどを持っている時など、嬉しい気持ちの時に行うこともあるそうです。
また、スタンビングとは、後ろの足を踏み鳴らしながらモビングをすることを言うそうで、やはり、警戒している時や緊張している時にすることが多いようです。
基本的には、モビングやスタンビングの行動が見られたら、むやみに近づいたりせずに、静かに見守ってあげることがいいそうですよ。
いずれにしても、リスにとってしっぽの役割は、とても大きいような気がしますよね。
そんな大切なしっぽが、取れたり切れたりするとは、どういうことなのでしょうか・・気になりますよね、続けて見ていきましょう。
どうしてリスのしっぽは取れるの?また生えてくる?
少なからず役割がある、リスのしっぽ。
どうして取れてしまうのでしょうか。
まず、構造面から見てみると、リスのしっぽは皮下組織と呼ばれる、皮膚と筋肉を結合する組織が少ないため、取れやすい構造になっているそうです。
状態としては、しっぽがゴソっと抜けるわけではなくしっぽが千切れるような感じで、骨と筋肉だけを残して皮が剥げてしまうこともあるようです。
野生化のリスの場合、天敵に襲われそうになった際に、自分の身を守るためにしっぽを犠牲にするとも言われているそうで、これはトカゲと同じ構造になるそうです。
ただ、トカゲと大きく違うのは、トカゲの場合しっぽは再生するものの、リスの場合は一度取れたしっぽが、再び生えてくることはないそうです。
飼育下の場合はどんな時にしっぽが取れるの?
リスのしっぽは、トカゲのしっぽと同じような構造の為、取れやすいことがわかりましたよね。
だけど、トカゲと違って再び生えてくることはない、ということもわかりました。
確かにトカゲの場合は「トカゲのしっぽ切り」などの言葉があるくらい、何度もしっぽは再生するようですが、リスの場合はそういう訳にはいかないようです。
野性下の場合は、天敵から身を守る為だったり、天敵に襲われたりすることで取れることが多いそうですが、ペットとして飼育しているリスの場合は、どんな時にしっぽが取れてしまうのでしょうか。
飼育下のリスのしっぽが取れてしまう状況としては
- ケージ内の針金部分や、床との隙間にしっぽが挟まってしまった
- 室内に放していた時に、小さな隙間やドアなどに挟まってしまった
- 飼い主がリスを捕まえる際に、しっぽを掴んでしまった
などがあるようです。
その為、注意点としては
- ケージ内に尖ったものや、しっぽが引っかかってしまうものがないようにする
- 室内に放す際は、リスが入ってしまうような狭い隙間は塞いでおく
- 室内に放している際は、リスを踏んだりドアなどに挟んだりすることのないように、常にリスの居場所を把握する
- リスが逃げ出して、無理矢理捕まえないといけないような状況を作らない
- 捕まえる際は、しっぽを掴まないように気を付ける
- 多頭飼いの場合は、リス同士の喧嘩や、リス同士のしっぽが絡まることで、しっぽが取れてしまうこともあるので気を付ける
などがあるようです。
また、多頭飼いでなくても、リスはストレスにより、自分で自分のしっぽを齧る自咬行為をすることもあるので、そのような様子が見られたら、環境の改善をするなどのストレスケアをしてあげることも大切なようです。
しっぽが取れた時の対処法は?
飼育しているリスのしっぽが取れてしまった場合、私達飼い主はどうすればいいのでしょうか。
はじめて目にする場合など、相当、驚いてしまいますよね!
しかも再び生えてくることがないとなると、なおさらです。
「これから先は、ずっとしっぽなしで過ごすことになるの?」などと、慌ててしまいますが、実はリスのしっぽは、取れてしまっても、基本的には命にかかわることはないそうです。
とはいえ、繊細なリスなどは、しっぽが取れてしまったことで、ショックを受けて死んでしまうこともあるので、しっぽが取れないように注意することはもちろん大切で重要です。
また、しっぽが取れてしまった際は、多少の出血が見られることもあり、傷口などから菌が入ってしまうことで化膿することもあるので、動物病院を受診する必要はあるようです。
「命にかかわることはほとんどない」とはいえ、先にも挙げましたが、しっぽはリスにとって大事な役割もあります。
しっぽが取れてしまうことで、バランスが取りにくくなったりもするようです。
体温の調節だって難しくなる可能性も、考えらますよね。
多少なりとも、リスにダメージは与えてしまうことになるので、飼育下ではリスのしっぽが取れることのないように、十分に注意を払うことが大切なようです。
まとめ
あんなにフサフサで立派なリスのしっぽが、トカゲのように取れてしまうとは、ちょっと驚きでしたよね!
そして、再生しないことにも、驚いてしまいました。
ペットとして飼育しているリスの場合、私達飼い主がしっかりと注意を払うことで、その危険性を、グッと減らすことも出来るようです。
小さな可愛いリスに、不自由な思いをさせないように、たくさんの注意と愛情をかけて、飼育していきましょう!