モモンガの種類別の値段と特徴について

大きく真っ黒な瞳とかわいらしい仕草、リスのような外見でペットとしても人気が出てきているのがモモンガです。

野生で見る機会はほとんどなく、犬猫やウサギのようによく見られるペットではないので、種類や生態について知らない人も多いでしょう。

ペットとして飼うならば、まずはモモンガについて知ることが大切です。

それでは、日本でペットとして飼われているモモンガの種類や特徴について、ご紹介していきたいと思います。

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ペットとして飼われているモモンガの種類は?

モモンガは齧歯(げっし)目リス科モモンガ属の小型哺乳類の総称です。

現在日本国内でペットとして飼育されているモモンガは

  • フクロモモンガ
  • アメリカモモンガ
  • タイリクモモンガ

の3種類がいます。

それぞれの種類の特徴と値段について、細かく見ていきましょう。

フクロモモンガの値段と特徴は?


ペットとして多く飼育されているのがこのフクロモモンガですが、実はフクロモモンガは齧歯目のリスの仲間ではなく、有袋目でカンガルーなどの仲間になります。

その証拠に、メスのお腹には赤ちゃんを育てる袋があります。

オーストラリアやニューギニアなどの森林地帯に生息し、群れをつくって生活しているので多頭飼いもできます

ただ、神経質で縄張り意識も強いので、最初は単独飼育のほうがいいかもしれません。

夜行性で、昼間はほとんど寝て過ごします。

体長は16cm~21cm、体重は90g~150g程度です。

警戒心が強く臆病な性格で縄張り意識が強く、その縄張りを主張するためにマーキングをします

また、臭いで仲間を識別する習性があるため独特の臭いがしますが、その臭いがフクロモモンガを飼う際に問題点となります。

暑さは強いのですが寒さには弱いので、冬でも室温は25℃~28℃前後を保ちましょう。

赤ちゃんの頃から飼い始めることができれば、とても懐くようになる子もいます

一般的なグレーやブラウンのフクロモモンガは15,000円~30,000円ほどで販売されています。

フクロモモンガは体色の改良が進んでおり、アルビノやプラチナなどの体色だと10万円以上するものもいます。

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アメリカモモンガの値段と特徴は?

アメリカモモンガはリスの仲間で、「空飛ぶリス」のような外見をしています。

最もモモンガらしいモモンガですが、残念なことに輸入量が減って手に入りにくくなっています

アメリカやカナダ、メキシコなどの広葉樹の多い森林地帯が原産で、亜熱帯に住むフクロモモンガよりは寒さに強く、一生のほとんどを木の上で生活します。

自然界では基本的に単独で生活しているので、飼育する際も多頭飼いはせずに単独で飼育するようにしましょう。

他のモモンガと同じように警戒心は強く、さらに野性味が強いためほとんど人には懐かないと思ったほうがいいでしょう。

体長は13cm~15cm、体重は50g~80g程度で、フクロモモンガと比べるとやや小ぶりになります。

15,000円~30,000円ほどで販売されていますが、輸入が規制されているので、現在販売されているのは国内で繁殖されたものがほとんどです。

タイリクモモンガの値段と特徴は?


ロシア(シベリア)や中国などのユーラシア大陸の北部に生息しています。

体長は14cm~22cm程度で、他のモモンガよりも若干大きめです。

かつてはペットとして飼うことができましたが、日本の固有種であるエゾモモンガと交配してしまう可能性があり、2006年8月に特定外来種に指定され、現在では譲渡や飼育、繁殖などすべて禁止されています。

そのため、これからモモンガを飼おうと思っている人には飼うことができない品種です。

特定外来種に指定される以前から飼っている人は、環境省に飼育の許可をもらわないと処罰の対象となってしまいます。

日本のモモンガはどんな種類がある?飼うことはできるの?

日本に生息しているモモンガには「ホンドモモンガ」と「エゾモモンガ」がいます。

ホンドモモンガは北海道を除く全国の森林地帯に、エゾモモンガは北海道に生息しています。

しかし、日本産のモモンガは「鳥獣保護管理法」という法律で保護対象動物に指定されており、家庭で飼うことはできません。

総合的に判断するとどのモモンガがいいの?

タイリクモモンガは新たに飼育することはできないので、これから飼い始めるとしたらフクロモモンガかアメリカモモンガのどちらかになります。

販売されている値段は大差ありませんが、フクロモモンガの方が流通量が多いためペットショップなどでも手に入れることができますが、アメリカモモンガを探すのは少し大変かもしれません。

ペットとして飼う上で、スキンシップをとったり懐かせたりしたいならフクロモモンガの方がいいでしょう。

あくまでも観賞することが目的なのであれば、アメリカモモンガの方がよりモモンガらしい姿をしています。

フクロモモンガは体臭や排泄物の臭いがきつく、一方でアメリカモモンガはそこまで臭いはしません。

フクロモモンガの方がこまめな掃除が必要になるので、掃除の手間や臭いが気になるという人はアメリカモモンガのほうがおすすめです。

まとめ

モモンガは夜行性で神経質な性格のため、犬や猫などのようにスキンシップをとるのは難しいかもしれません。

しかし、体が小さいのでハムスターのように寿命が短いかと思いますが、平均寿命は10年ほどなので長く一緒に過ごすことができます。

飼い主となる人は、自分の生活やペットとの関係をどうしたいかをよく考えた上で、自分と合ったモモンガに出会えるといいですね。

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