猫の耳ダニって、聞いたことありますか?
耳ダニ感染症・・正確には「耳疥癬(みみかいせん)」という病気を引き起こすダニのことなのですが、主に猫の耳の中に寄生してしまうそうです。
猫が耳を気にしていたら、耳ダニが寄生している可能性があるようで、とても強い痒みを引き起こす為、猫は辛い思いをしているかもしれません。
あなたの猫ちゃんは、大丈夫ですか?
今回は猫の耳ダニについて、原因やその症状、治療法や予防法までを調べてみました。
あなたの可愛い猫ちゃんに、辛い思いをさせないように、しっかりチェックしてきましょう。
Contents
耳ダニってなに?
そもそも耳ダニとは、何なのでしょうか。
耳ダニとは、猫の耳の中に寄生するダニのことで、そのほとんどがミミヒゼンダニと、呼ばれるダニになるそうです。
猫に寄生するダニとしては、ネコショウセンコウヒゼンダニと呼ばれるダニもいるのですが、こちらは全身に寄生し、皮膚を破って体内に侵入するのに対して、このミミヒゼンダニは、主に耳の中に寄生するそうです。
主な特徴としては
- 大きさは3ミリ程度
- 耳垢や、耳の中のカサブタ、リンパ液、血液を餌とする
- 繁殖力が旺盛で耳の中で、次々に繁殖する
- 吸血した時にできた傷が痒みを引き起こし、この傷にダニの糞などが入って外耳炎となる
などになるそうです。
このミミヒゼンダニが、猫の耳に寄生することで引き起こす症状を、耳ダニ感染症、耳疥癬と呼ぶそうです。
耳ダニが寄生するとどんな症状になるの?
耳の中に耳ダニが寄生すると、とにかく強い痒みを発症するそうです。
その為、感染してしまった猫は、この痒みをどうにかしようと、様々な行動を起こすそうで、具体的には
- 頭を強く振る
- 壁や床などに耳のあたりをこすり付ける
- 後ろ足でひっかくように掻く
などを起こすようになるようです。
あまりにも強く掻いてしまう為、傷がついたり出血したりすることもあるそうです。
さらに症状が進むと、炎症が激しくなる為、
- 強い悪臭がある膿が出る
- 黒い耳垢(ダニの糞や死骸や卵)がたまる
- 痒みが全身に広がる
- 目の周りも炎症が起こる
- 慢性の外耳炎になる
- 中耳炎や内耳炎になり運動障害や聴力を失う
などになることもあるそうです。
耳ダニが感染してしまう原因は?
耳ダニとは、かなり厄介なダニのようですよね、想像するだけで、痒くなってきますよね。
そのうえ放っておくと、怖い病気を引き起こす可能性もあるようです。
この耳ダニは、いつ、どんな時に感染してしまうのでしょうか。
主な原因は3つになるようです。
- 耳ダニに感染した動物に触れた
- 耳のお手入れが足りない
- 外に出た際に草むらなどに触れた
ひとつずつ見ていきましょう
耳ダニに感染した動物に触れた
耳ダニは感染力が、とても強いダニのようです。
特に、不衛生なところで生活をしている野良猫と触れることで、感染してしまうことが多いそうです。
耳のお手入れが足りない
飼い主による、猫の耳のお手入れ不足も、原因になることもあるようです。
耳垢がたくさんたまった耳は、耳ダニの大好きな環境となってしまうそう。
また、お手入れ不足は、ダニの感染に気付きにくい為、発見が遅れてしまう原因にもなります。
日頃から、猫の耳のお手入れをきちんとしてあげることが、大切なようです。
外に出た際に草むらなどに触れた
お散歩の習慣があったり外に出たりする習慣のある猫は、草むらなどに触れることで、耳ダニが寄生してしまうことがあるそうです。
草むらは、耳ダニだけでなく、多くの虫が生息している可能性があります。
出来れば、室内飼いを徹底したほうが望ましいようです。
耳ダニの治療法は?
耳ダニが寄生してしまった場合、どのような治療をすればいいのでしょうか。
しっかり治すことはできるのでしょうか。
まずは、早急に動物病院に連れて行って、動物病院で治療を行ってください。
様々な治療薬が市販されていますが、素人が勝手に判断して使うのは、とても危険です。
病院で診てもらい、根気よく治療を続けることで、耳ダニの完治は可能なようです。
その病院での治療法としては
- 耳の洗浄
- 駆除薬の投与
- 場合によっては抗生剤
などになるようで、詳しく見てみると
耳の洗浄
耳垢がある状態では、ダニの住みかになってしまうことと、耳垢がある状態で駆除薬を投与しても、効果が期待できない為、まずは耳をきれいにして、ダニを減らしていくそうです。
駆除薬の投与
現在は皮下に点滴をするタイプなど、様々な駆除薬があるそうです。
耳の洗浄を行った後に、駆除薬を投与して、ダニを駆除するようです。
獣医師によって治療の進め方は様々なようですが、一定期間は駆除薬を投与することが多いようです。
場合によっては抗生剤
耳に傷があったり、炎症があったりする場合には、抗生剤や塗り薬などで、治療を行うこともあるようです。
治療期間はどのくらいかかるの?
先にも少し触れましたが、耳ダニの駆除は「根気よく続ける」ことが必要なようで、症状が軽くても、1ヶ月は治療期間にかかるようです。
耳ダニは存在する様々なダニの中で、特に駆除に時間がかかるダニと言われているようで、その理由としては
- 繁殖力が強い
- 耳ダニの卵には駆除薬の効果がない
などがあるようで、特に耳ダニの卵に関しては、卵を残したまま治療を止めてしまうと、その後に卵がかえって、再び発症してしまうこともあるそうです。
その為、卵が孵化して成虫になるまでの約3週間は、しっかりと駆除をしていく必要があるようです。
耳ダニって感染するの?
耳ダニは感染するのでしょうか、多頭飼いの場合、気になりますよね。
答えは「感染する」、しかも、あっという間に感染してしまうそうです。
なので、一匹の猫が耳ダニに感染していた場合は、その猫だけを病院に連れて行くのではなく、飼っている猫、すべてを病院に連れて行く必要があるそうです。
病院によっては「飼っている猫すべて連れて来るように」と、指示するところもあるそう。
それくらい感染力の強い耳ダニ。
家の中で「うつしあいっこ」にならないように、徹底的に治療してもらうことが、大切なようです。
また、私達人間にも感染するかどうかは、様々な見解があるようですが、人間にも感染する可能性があるそうです。
ただ、繁殖力は弱く、症状としてもとても軽いようです。
耳ダニの予防法は?
猫が耳ダニに感染すると、痒くて辛いうえに、繁殖力や感染力も強く、とても厄介であることが、わかりましたよね。
何より痒い、痛いは、猫自身がかわいそうです。
耳ダニに感染しないようにする為には、どうすればいいのでしょうか。
どんな予防法があるのでしょうか。
私達飼い主に出来ることは、
- 出来れば外に出さない
- お手入れをきちんとする
- 部屋の中を綺麗にする
などが、あるようです。
ひとつずつ見ていきましょう
出来れば外に出さない
耳ダニの原因は、外からの感染なので、一番の予防法としては「完全室内飼いにする」ことになるようです。
そうすることで、耳ダニ以外の感染症や、事故なども防げますよね。
どうしても、それが不可能なら、定期的に駆除薬を使うことが大切なようです。
お手入れをきちんとする
耳そうじだけでなく、きちんとブラッシングをしてあげることも、耳ダニの予防や早期の発見になります。
スキンシップも兼ねて、定期的にお手入れやチェックをしてあげてくださいね。
部屋の中を綺麗にする
実は私達飼い主が、外出先からダニを付けて帰ってきてしまうこともあるそう。
なので、部屋の中もきちんとお掃除をすることも大切で、特に猫のお気に入りの場所や布団などは、丁寧にお掃除をしたほうがいいそうです。
猫を外に出していなくても、耳ダニに感染してしまうことはあるそうなので、部屋の中を綺麗にしておくことが、とても大切なようです。
まとめ
猫の耳ダニ・・とても怖いですよね。
可愛い猫ちゃんの、可愛い耳が、耳ダニの住みかになってしまっては、大変です!
しっかり予防をすることと、万が一、感染してしまったとしても、根気よく治療を続ければ完治するようなので、しっかりサポートしてあげてくださいね。
早期発見も大切!お口の効けない猫ちゃんです、スキンシップをとりながら「どこか異常はないかな」と、しっかりチェックしてあげてください。