カブトムシの羽化不全の寿命や原因、交尾や育て方について

カブトムシを卵から飼育していると直面する事のある「羽化不全」

大切に育ててきたので少し残念ですが、これからも大切に育てていきたいですよね。

今回はそんな羽化不全の寿命や原因などの気になる疑問を調べてみました。

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羽化不全のカブトムシの寿命は短い?

基本的に羽化不全のカブトムシの寿命は健全な個体と比べ短くなる事が多いそうです。

ただ、羽化不全の箇所にもよります。

羽化不全でよくみられるのは

  • 薄羽が出たまま
  • 足の節がない
  • オスの角が短い

などです。

この程度の羽化不全なら健全な個体と大して変わらず飼育できると思います。

 

羽化不全がひどく動けない個体もいるようで、その場合はエサが食べられないので早死にします。

羽の羽化不全は自然界では生きていくことが難しいかもしれませんが、飼育環境では羽を広げて飛ぶこともないので、飛ぶという事に関しては全く問題ないようです。

 

気を付けないといけない事は羽化不全のカブトムシは他の健全な個体と比べて体が弱い傾向があります。

気性の荒い個体と一緒に飼育していると、その個体にいじめられて死んでしまう可能性もあるそうです。

これらも羽化不全のカブトムシの寿命が短いと言われる一因になっています。

交尾させたいなどの理由がない限り他の個体とは別で育てたほうが良いそうです。

カブトムシの羽化不全の原因

カブトムシの羽化不全はほぼ間違いなく「蛹室(ようしつ)」に原因があります。

良く取りざたされるのが

  • 蛹室が壊れた
  • 蛹が気になって蛹室から取り出して触った。
  • 蛹室の大きさがカブトムシに合っていない。
  • 過密飼育で一つ一つの蛹室が小さくなってしまった。
  • マットの量が少なく、蛹室を作る層が柔らかすぎる。
  • マットに適度な湿気がない。

などです。

たまに蛹室を作らずに土の上で蛹になる個体もいるそうです。

当然そのままでは羽化不全になります。

 

熟練した方でも羽化不全の個体は出てくるようです。

ただ、殆どは知識が不足しており、正しい蛹室を作れる環境を整えられて無かった事が原因のようです。

特にカブトムシが蛹室を作る層は固くないといけないというのは調べないと分からない事ではないでしょうか?

 

また、カブトムシがどうなっているか気になる気持ちは分かるのですが蛹室に籠った蛹を触るのは絶対に止めておきましょう。

飼育しているカブトムシは自然の中で暮らしているような環境を作り上げる事が一番です。

 

ただ単に飼っていて、そのまま放置で丈夫に育つカブトムシもいるかもしれませんが、少し知識を身につけると元気なカブトムシになる確率がグンと上がりますよ。

 

羽化不全の原因のほとんどは蛹室にあるので、飼育レベルは上がりますが「人工蛹室」という方法もあります。

気になる方はコチラの記事を見て下さい。

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羽化不全のカブトムシの交尾について

羽化不全のカブトムシでも交尾は可能です。

ただし羽化不全の程度にもよります。

角や羽の不全の場合は直接交尾に関係ない箇所なので問題ない事が多いです。

※他の個体からいじめられて他の箇所に問題が生じた場合は別です。

オスの場合

  • 後ろ脚に問題がある(交尾の際に後ろ脚を使う)
  • 生殖器に問題がある

メスの場合

  • マットに潜れない(交尾できても卵を産みに潜れない)
  • 生殖器に問題がある
  • 羽の羽化不全がひどい(オスが交尾の時に乗っかれない)

などの交尾に直接かかわってくる箇所が羽化不全の場合、交尾は難しいようです。

 

羽化不全でも交尾は可能なのですが、交尾のために同居させるとオスメス関係なく健全な個体にいじめられる可能性も有ります。

羽化不全のカブトムシを交尾させる場合は注意深く見ておきましょう。

 

交尾の時にオスの生殖器とメスの生殖器が離れなくなる場合、どちらかの生殖器に問題がある場合もあるのですが、メスが若すぎる場合があります。

メスが若すぎると生殖器が発達しておらす交尾の際に死んでしまい生殖器が離れず、無理やり離すとオスの生殖器にも異常が発生する可能性があります。

生殖器の羽化不全と間違いがちなので気を付けましょう!

 

最後に、羽化不全は後天的な原因で起こるので、羽化不全のカブトムシを交尾させてもその子供には遺伝しません。

羽化不全のカブトムシの育て方

羽化不全の程度にもよりますが基本的に健全な個体と育て方は変わりません

羽が少し羽化不全気味なのはほとんど問題なく他の個体と一緒に飼育できると思います。

足や角が羽化不全の場合は他の個体と別で飼育したほうが良いと思います。

エサやメスの奪い合いで負けて、最悪死んでしまう可能性もあります。

足に問題がある場合はひっくり返るとそのまま起きられずに亡くなってしまう可能性もあります。

起き上がる為の木などを多めに入れておくといいかもしれません。

羽化不全の羽根が邪魔で歩きにくそうにしているので、その羽を切るという方もいるそうです。

 

羽化不全のカブトムシは他の個体に比べて気になるので、ついつい触ってしまう事があるかもしれませんが、人間に触られることがカブトムシの負担になるので必要な時以外は触らないようにしましょう。

羽化不全のカブトムシは不全個所が他の個体に比べて弱く、ちょっとした事が大けがの元になる事があります。

寿命が短くなるカブトムシもいますので注意深く観察してあげましょうね。

まとめ

羽化不全のカブトムシについて見てきました。

羽化不全の原因は蛹室にあり、飼育者の知識不足にも原因がある事が分かりました。

また、飼育者が気をかける事によって羽化不全の程度にもよりますが、他の個体と同程度の寿命になる事も分かりました。

せっかく生まれてきたカブトムシなのですから、例え羽化不全であろうとも他のカブトムシ同様に可愛がって育てて下さいね。

 

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