夏休みになると、虫カゴと網を持って昆虫採集に励む子どもたちの姿がよく見られます。

夏の昆虫採集の中でも、カブトムシは特にテンションがあがる存在ですよね。

くぬぎの木などに止まっているところを捕まえて飼育した経験がある人もいることでしょう。

しかし、カブトムシの寿命はたったの1年…。

成虫を購入して捕まえてもすぐに死んでしまうため、「どうせなら幼虫から育ててみたい!」という人もいるのではないでしょうか?

だけど、カブトムシの幼虫はどうやって育てたら良いのでしょうか。

また、何を用意してあげれば良いのでしょうか。

今回は、カブトムシの幼虫の飼育に必要な「マット」について見ていきます。

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カブトムシの幼虫のマットとは?

そもそも、「マット」とはどのようなものなのでしょうか。

カブトムシの幼虫は、自然下では腐葉土などを食べています。

腐葉「土」となっていますが、厳密には土ではなく、「枯れ葉などをミミズや微生物が食べて分解したもの」です。

園芸愛好家なら、草花を育てるときに使用したことがある人も多いのではないでしょうか。

しかし、園芸用に販売されている腐葉土は虫が寄り付かないように消毒されているものがあり、カブトムシの飼育には適しているとは言い難いです。

そこで、飼育下では「マット」と呼ばれるものを使います。

マットは、カブトムシやクワガタを飼育する際に利用する土のようなもので、カブトムシの巣材兼幼虫の餌になります。

マットには様々な種類があり、用途に応じて使い分ける必要があります。

幼虫の飼育の場合、マットは餌にもなりますので栄養価の高いマットを入れてあげましょう。

カブトムシの幼虫マットのおすすめと注意点

カブトムシの幼虫のマットとして考えられるのは

  • クヌギマット
  • 腐葉土
  • 園芸用の腐葉土
  • 菌糸マット
  • 発酵マット

等が考えられますが、カブトムシの幼虫に使用するマットとしておすすめなのは栄養が豊富な発酵マットになります。

クヌギマットは発酵していないので栄養価が低く幼虫の餌には余り向いていません。

腐葉土は幼虫のマットとして悪くはないのですが、発酵マットと比べると栄養価が低いものが多いです。

菌糸マットはクワガタの幼虫のマットとして人気がありますが、カブトムシの幼虫は菌糸マットを食べられないので死んでしまうそうです。菌糸マットはそのまま使えないので、他のマットに混ぜて発酵させるとカブトムシの幼虫が食べられるようになるそうです。

 

注意が必要なのが園芸用の腐葉土です。

園芸用の腐葉土は植物を育てるものなので、消毒してあったり農薬が混ざっているものもありカブトムシの幼虫のマットには全く向きません。

園芸用の腐葉土だけは絶対に止めましょう。

おすすめの発酵マットを紹介!

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発酵マットのガス抜き方法

市販されている発酵マットを買ってくると、説明書きに「ガス抜き」をするように書かれているのを見つけることが出来ます。

「ガス抜き」とは何なのでしょうか?

発酵マットは、その名前の通り微生物などの力により発酵していますが、そのときにガスが発生します。

発酵マットは状態が変わらないのかというと必ずしもそうではなく、発酵後に再び発酵することがあります。

これを「再発酵」と言いますが、マットが再発酵してしまうと温度が高くなりすぎてしまい、幼虫にとって過酷な環境になってしまいます。

それを防ぐために、ガス抜きを行うのです。

ですので、ガス抜きを行うのは、「新品の発酵マットを使うとき」です。

間違えて、ガス抜きをしていない発酵マットを使わないように気を付けましょう。

 

マットのガス抜き方法の動画です。

カブトムシの幼虫マットの交換時期

基本的なマットの交換時期は10月と4月になります。

10月は卵から孵化した幼虫の冬眠前の新しい餌の準備のために行います。

4月は冬眠から覚めた幼虫の餌用にマットを交換します。

 

基本的な交換以外にもマットを交換したほうが良い時があります。

マットは巣材としての役割がありますが、幼虫の餌としての役割もあります。

マットを食べた後は、生き物ですので当然糞をします。

ですので、気が付いたら飼育ケースが糞まみれになっていることも!

幼虫は食いしん坊でたくさん食べますが、さすがに糞は食べません。

幼虫の糞は土っぽい感じなので、初心者はマットが減っていることに気が付かず、幼虫を餓死させてしまうこともあるようです。

 

カブトムシの幼虫のフンの動画です。


そこで、糞が多くなってきた頃にマットを交換してあげましょう。

まず、糞が混じったマットを出し、新しいマットと交換します。

そして、新しくなったマットに幼虫を戻してあげます。

 

気を付けたいのが、4月から5月頃のマット交換です。

この時期、幼虫はさなぎになろうと蛹室を作り出します。

それ故に、この時期にマットを交換するとせっかく作った蛹室を壊し、さなぎになれずに死んでしまう可能性もあります。

マットを交換しないとなると衛生面が気になりますが、さなぎになろうとしている段階では餌もあまり食べず糞もしなくなるため、気にしなくても大丈夫です。

カブトムシの幼虫マットの交換方法

それではカブトムシの幼虫のマットの交換方法を確認していきましょう!!

マット交換に必要な物

まずは必要な道具から紹介!

  • 交換用のマット
  • 軍手
  • ふるい
  • 新聞紙
  • 古いマットを入れる容器

などを用意しておきましょう。

マット交換の方法

次にマットの交換方法について確認していきましょう。

古いマットを再利用する場合としない場合によって少し違ってきます。

マット交換の方法
  1. 古いマットから幼虫を取り出す。新聞紙の上にマットを出してから幼虫を探すと分かりやすいそうです。
  2. 古いマットを再利用する場合は、古いマットをふるいに掛け、フンとマットを分別する。
  3. ふるいに掛けたマットを容器に戻す。
  4. 不足した分、新しいマットを追加して混ぜる。
  5. 4月のマット交換の際にはマットを締め固める。この締め固めた部分がさなぎの蛹室部分になりますので最低でも10cmは締め固めましょう。
  6. 締め固めたマットの上に新しいマットを追加する。※締め固めない事
  7. 幼虫をマットに戻す。

注意点としては、

  • 幼虫は素手では触らない。
  • 10月のマット交換の時は締め固める必要はない
  • 4月のマット交換の時はさなぎの蛹室の為に締固めが必要

などです。

注意点さえ気を付ければ難しい作業ではなさそうですね。

 

カブトムシの幼虫のマットの交換方法の動画です。

カブトムシの幼虫マットは乾燥してきたら水分を加えるの?

マットには、ある程度水分が必要です。

では、草花に水をやるようにじょうろでドボドボかけてあげれば良いかといえば、どうもそうではないようです。

マットの水分補給は、霧吹きで行います。

数回霧吹きしてあげれば大丈夫です。

マットを握ったときに、形が出来るくらいの固さがあるのが理想的です。

 

マットの加水方法の動画です。

カブトムシの幼虫マットにカビが生えた時の対処法

カビ…。

字を見るだけでも何だか嫌な気分になりますね。

カブトムシを飼育していると、マットにカビが生えているのを見かけることがあります。

カビが生えた食品は食べられないし、カビが原因で喘息などの病気に罹患することもあるため、幼虫に影響がないか気になりますよね。

結論から言うと、カビは種類により幼虫に影響がない場合とある場合があります。

まず、影響がないカビは「白カビ」と「蜘蛛の巣のようなカビ」です。

カブトムシはカビや細菌に対する抵抗力が高く、白カビは幼虫の餌になりますし、蜘蛛の巣のようなカビはマットの状態が良いことを現しています。

このようなカビは幼虫に影響がないため、安心して下さいね。

次に問題があるのは、「青カビ」です。

青カビが生えたマットは、もったいないですが処分して、新しいのと交換して下さい。

青カビが生えてしまうのは、飼育状態が悪い証拠です。

換気不足か水分過多が考えられますので、飼育環境を見直して見ましょう。

カブトムシの幼虫マットのダニ対策

「何かマットに白いものが…。」と思ったら、ダニだった!

気持ち悪いですし、幼虫に影響がないか心配になりますよね。

マットに腐葉土を使用している場合、腐葉土の中にダニが混じっていた可能性があります。

その場合は、飼育ケースからすべて出し、日光消毒をするとダニを駆除出来ます。

しかし、すべてのダニが死滅しないこともあるため、気になるのでしたら新しいのと交換した方が気分的にも良いかも知れません。

ダニが発生するのを防ぐマットやマットに混ぜる防ダニ材も市販されているため、それらを利用しても良いでしょう。

また、幼虫自体にダニが付いている場合もあり、この場合はダニが幼虫の栄養を吸い取ってしまうため、注意が必要です。

幼虫を傷付けないように、優しくウェットティッシュで拭き取ってあげましょう。

まとめ

カブトムシの飼育にかかせないマットについて見てきました。

マットは幼虫の巣材兼餌ですので、常に量が適切かどうか観察し、糞が増えてきたら交換してあげましょう。

また、水分や酸素不足も幼虫にとっては良くないので、霧吹きで水分補給をしたり、換気をしてあげましょう。

カブトムシは幼虫の期間が一生のうちで一番長く、約8ヶ月ほどです。

カブトムシの寿命は1年ほどで、しかも、幼虫のときにどれくらい栄養を摂取出来たかで成虫になったときの大きさが決まるとも言われています。

つまり、幼虫の時期こそが飼育をする上で一番力を入れたい時期なのです。

寿命が短いカブトムシには、毎日が貴重な時間です。

悔いがないように大切に育ててあげて下さいね!

 

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