なんだか猫の様子がおかしい、風邪なのかな・・心配になりますよね。
猫は口がきけない分、私達がしっかり管理してあげないといけません。
症状的には風邪のようだけど・・猫も風邪をひくのでしょうか。
そんな「猫の風邪」について、色々と調べてみました。
猫の風邪の基本的なこと、自宅で出来るケアなどを紹介しますが、まずはすぐに動物病院で診察してもらうことを約束してくださいね。
Contents
猫風邪の原因
猫の場合、風邪といってもその原因はひとつではないようです。
猫の風邪の原因となっているウイルスは・・
- ヘルペスウイルス
- カリシウイルス
- クラジミア
などがあるようで、このウイルスが単独ではなく混合感染している場合もあるそうです。
また、猫の風邪の特徴として
- 飛沫感染をする
- 生後三か月程度の仔猫に感染しやすい
- 一度感染するとウイルスが体内にとどまる
などがあり、詳しく見てみると
飛沫感染をする
その為、集団でいる野良猫などの場合、ほとんどの猫が発症している可能性があるようです
生後三か月程度の仔猫に感染しやすい
仔猫は体力もまだありません。
そのうえ、食事も十分にとれなくなってしまう為、衰弱死してしまう可能性があるようです。
仔猫以外にも高齢の猫や、免疫力が低下している猫が発症していた場合は、特に早めの治療が必要なようです。
一度感染するとウイルスが体内にとどまる
治療をしたとしても、ウイルスは体内にとどまり続けてしまう為、免疫力や体力が弱っている時などに繰り返し発症してしまうことが多いようです。
日頃からしっかり管理してあげて、その都度早めに病院で診察してもらうことが大切なようです。
猫風邪の症状
風邪といっても、猫の風邪はとても怖い病気のようです。
大切なのは早期に発見して、適切な治療をすること。
その為には猫の風邪の症状を知っておきたいですよね。
ウイルスによってもその症状は違ってくるようです。
- ヘルペスウイルスによる風邪の症状
- カリシウイルスによる風邪の症状
- クラジミアによる風邪の症状
一緒に見てみましょう。
ヘルペスウイルスによる風邪の症状
- くしゃみ・鼻汁
- 食欲不振
- 角膜炎・結膜炎
- 発熱
などがあるようで、大量の目やにが目元にこびりついてしまい、目が開かなくなってしまっている場合もあるようです。
カリシウイルスによる風邪の症状
- くしゃみ・鼻汁
- 食欲不振
- 発熱
- 口内炎・舌の炎症
などがあり、口腔内に水疱などが出来てしまうことが多い為、口臭が強くなったり、よだれが出てしまったりすることもあるようです。
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クラジミアによる風邪の症状
- くしゃみ・鼻汁
- 食欲不振
- 発熱
- 角膜炎・結膜炎
- 口内炎
- 肺炎
- 多発性関節炎
などがあり、特に仔猫の場合は重症化すると脱水症状を起こしてしまったり、肺炎に繋がってしまったりすることもあるようなので、注意が必要なようです。
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猫風邪の治療法
どうやらうちの猫が風邪をひいてしまったことは確実な様子・・。
どのように治したらいいのでしょうか。
私達人間の風邪は、自力で治す!気合で治す!寝て治す!などと、自然治癒に頼りますが猫の場合、それは禁物です。
どんなに軽症のように見えても、必ず一度は動物病院を受診してください。
病院では投薬治療を行うようですが、やはりその投薬もウイルスによって違ってくるようです。
- ヘルペスウイルス:抗生物質
- カリシウイルス:インターフェロン
- クラジミア:抗生物質
になるようです。
※インターフェロンとはウイルスの増殖を抑える等の効果のある薬です。
また、症状によってくしゃみや鼻汁が多い時は点鼻薬。
目やにが多い場合は点眼薬。
衰弱してしまった猫には、輸液や栄養補給などの点滴の治療を行う場合もあるようです。
まずは病院で診てもらうこと。
そのうえで、私達飼い主が、猫の免疫力や体力をサポートする為に家で出来ることは・・
- 保温や保湿に気を配る
- 食事や栄養を十分に与える
- ゆっくり休ませ安静にする
- 病院からの薬は指示通りに与える
- 多頭飼いの場合は隔離する
などが、あるようです。
治療こそ出来ないけれど私達の手でやれる事、やるべき事は案外たくさんあります。
しっかりサポートして回復させてあげましょう。
猫風邪用の市販薬はあるの?
人間が風邪をひいたら、手軽に入手できる風邪薬。
残念ながら、猫の風邪に市販薬はないようです。
猫の治療のお薬は病院にお任せするしかないようです。
先にも触れたように、病院では抗生物質で治療をすることが多くなるのですが、その量は猫の症状や、体力、大きさなどの体重によって異なります。
素人判断で、与えたりするのはとても危険です。
また、当然のことながら人間の風邪薬、または犬用の風邪薬も、与えてはいけません。
体の仕組みが違う為に、猫にとっては毒となり、場合によっては死に至ることもあるようです。
勝手な判断はせずに、必ず動物病院を受診するようにしましょう。
猫風邪は人間にうつるの?
猫風邪は一緒に暮らしている私達人間に、うつることはあるのでしょうか。
ごくまれにクラジミアについては、うつることがあるようです。
また、風邪を発症した猫の目やになどを触った後に、自分の目をこすってしまうと、角膜炎や結膜炎になる可能性がある為、気を付けたほうがいいようです。
猫風邪の時の餌について
風邪を発症してしまった猫に、私達飼い主ができる大事なことのひとつに十分な食事と栄養の補給があります。
おススメは、
- 栄養がある
- 食べやすい
- 消化が良い
などの点からウエットフードがいいようです。
また、ドライフードであっても、猫ミルク(人間用の牛乳はダメ)を入れるなどして、離乳食のようにふやかしてあげるのがおススメなようです。
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とはいえ、食欲がない猫・・。
「食べて」と、いつものお皿に出しても食べてくれない・・。
そんな時の対処法として
- 少しずつ手から食べさせてあげてみる
- 流動食をあげてみる
- スポイトであげてみる
などの方法があるようです。
具体的に説明すると、
少しずつ手から食べさせてあげてみる
いっぺんに、お皿にドンと盛ってしまうのではなくて、飼い主さんの手から猫に食べさせてあげる方法です。
少しずつ、何回かにわけてあげるのがポイントで、甘えん坊な猫は意外と食べてくれることが多いようです。
流動食をあげてみる
猫缶よりも、やわらかいペースト状にされている猫用の缶詰も市販されているようです。
ペースト状になっていれば、舐めるだけで栄養をとることが出来ますよね。
スポイトであげてみる
ペースト状のものも、自ら舐めてくれなかったら、スポイトで口に流しこんであげる方法もいいようです。
また、食事や栄養だけでなく、脱水症状を予防するために水分補給も大切です。
もしも自らお水さえも飲んでくれなければ、やはりスポイトでお水をすくって、口の隙間から流し込んであげるといいようです。
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まとめ
猫も風邪をひく、そのことにもまず驚いてしまいましたが、猫の風邪は人間の風邪とはまるで違い、とても恐ろしい病気になりうることもわかりました。
私達人間は「風邪ぐらいで・・」と、病院にもあまり行くことはなかったり、仕事もなかなか休めなかったりしますよね。
だけど、猫の風邪は、まずは病院!そしてとにかく安静にケアしてあげることが大切なようです。
痛い辛いと口で伝えることが出来ない猫だから、私達飼い主が、しっかり学んで出来る限り早め対処してあげることが重要です。
思いっきり甘やかして、手厚いケアをしてあげてください。
こんな時は、ちょっとリッチな猫缶を奮発してあげるのも、いいかもしれませんよね。
あなたのたっぷりの愛情で、あなたの大切な猫ちゃんが一日もはやく元気になりますように。