美しい鳴き声が特徴的な鈴虫。

俳句では秋の季語に定められており、古くより親しまれてきました。

鈴虫は、ペットショップやホームセンターなどでも購入することが出来る身近な昆虫のひとつです。

ですが、身近すぎて案外知らないこともあるのではないでしょうか。

鈴虫はどのような虫で、どのように飼育すれば良いのでしょうか。

鈴虫の飼育に関わるあれこれを見ていきます。

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鈴虫ってどんな虫なの?

鈴虫は、バッタ目コウロギ科に属する昆虫です。

体長は2㎝ほどのコウロギの仲間で、別名を「松虫」ともいいます。

鈴虫は美しい鳴き声が特徴的で、古くから鳴き声を楽しむために飼育されてきました。

ちなみに、「虫の鳴き声を楽しむ」という文化は日本や中国などアジアの一部のみにあり、欧米では虫の鳴き声は不快以外の何物でもなく、ましてや鳴き声を楽しむなどあり得ないと思われているようです。

 

鈴虫の一生を簡単に説明

鈴虫は6月上旬頃に孵化し、2ヶ月後の8月には成虫になります。

この2ヶ月間毎週のように脱皮を行い、成虫になるための準備を行います。

鈴虫といえば、美しい鳴き声が特徴的ですが、成虫になった直後から上手に鳴ける訳ではなく、徐々に上手に美しい鳴き声を出せるようになるようです。

鳴き声を出すのは実はオスだけで、メスに対して求愛を行っています。

オスの奏でる鳴き声が響き渡る頃、オスとメスは交尾を行い、その後オスは徐々に鳴き声がか細くなり9月頃に一生を終えます。

このとき、産卵に体力を必要とするメスに食べられてしまうこともしばしばあります。

一方のメスは卵管を地面に差し込み、卵を生みます。

その数は50個から200個ほど。

卵を産み終えると、メスは日に日に衰弱していき、10月頃に一生を終えます。

そして、次の年の6月上旬に卵から幼虫が孵化し、命の流れは次世代に繋がっていくのです。

 

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鈴虫の飼育で必要なものは?

鈴虫を飼育することを決めたら、必要なものを用意してあげましょう。

鈴虫の飼育で必要なものは以下の通りです。

 

  • 飼育用の容器
  • エサ
  • ケージ内に敷く土やおがくず
  • 止まり場になる枯れ木など
  • 霧吹き

 

順番に見ていきます。

飼育用の容器

鈴虫は放し飼い出来ませんので、必ず飼育用のケージを用意してあげましょう。

プラスチックの虫かごや金魚用の水槽などがオススメです。

他の虫が入らないで、かつ風通しが良いようにガーゼや網で蓋をします。

容器は直射日光を避け、日の当たらないところに置いてあげましょう。

エサ

詳しくは後述しますが、基本的に好き嫌いなく何でも食べてくれます。

時期的に傷みやすいため、こまめに換えましょう。

特にエサが直接地面と接していたら傷みやすいため、エサは竹串に刺し、少しでも地面と接する面を減らしましょう。

ケージ内に敷く土やおがくず

これらは、床材に利用します。

土は産卵のために、底から5㎝から6㎝ほど入れておきます。

止まり場になる枯れ木など

鈴虫が体を休ませたり隠れたりするときに利用されます。

板きれや素焼きの陶器の破片、木炭なども使えます。

特に木炭は鈴虫が好きな黒色でにおいも吸ってくれるためオススメです。

霧吹き

鈴虫は、暗くてジメジメと湿ったところを好みます。

また、床材が乾燥すると鈴虫が弱るため、霧吹きで湿らせておきましょう。

このときに、鈴虫に水がかからないように注意して下さい。

 

 

鈴虫に与えるエサは何がいいの?

鈴虫には、ナスキュウリを与えましょう。

鈴虫を同じケージで複数飼育していると、何と共食いしてしまうことがあります。

弱い個体は淘汰されるのが自然の摂理ですが、共食いは見るに耐えないと感じる人が多いと思います。

それを防ぐために、鰹節などの動物性タンパク質の餌を与えると良いでしょう。

その他、パンやカボチャ、サツマイモなども食べます。

鈴虫を飼育するのに最適な温度は?

鈴虫を飼育する際の適温は、24度から25度です。

直射日光がガンガン当たる暑い場所では鈴虫が弱ったり死んでしまうため、気を付けてあげましょう。

かといって、エアコンが効いた部屋も鈴虫には良くありません。

乾燥しすぎてしまうし、エアコンの風は鈴虫にはきつすぎるからです。

鈴虫の繁殖で気を付ける事は?

ペットを飼育していたら「子どもを見てみたい・繁殖させたい!」と思うのは、飼い主として当然の心理だと思います。

玉虫など繁殖が難しいとされる昆虫がいる一方で、鈴虫の繁殖は非常に容易だといわれています。

オスとメスを一緒に入れておけば、かなりの確率で卵を産み、幼虫が生まれることでしょう。

なお、孵化した幼虫は生後3日頃からエサを食べ始めますので、ナスや粉末になっている鈴虫用のエサをあげましょう。

鈴虫の飼育で気を付ける事は?

鈴虫の鳴き声は人を癒す効果があり、多くの人に親しまれていますが、複数飼育していると意外に鳴き声が大きいことに驚きます。

中には鈴虫の鳴き声が不快だと感じる人もおり、マンションなどの集合住宅に住んでいるのであれば、隣人などに配慮する必要もあると思います。

顔を合わせた際に、鈴虫の鳴き声はうるさくないか聞いてみてはいかがでしょうか。

また、鈴虫が成虫になる夏頃は蚊など他の虫も活動している時期ですので殺虫剤や蚊取り線香を使う機会もあると思います。

しかし、鈴虫はそれらの虫除け効果があるものに弱いため、鈴虫がいる場所で使用すると鈴虫まで弱ったり死んでしまう可能性があるため注意が必要です。

まとめ

鈴虫の飼育に関わるあれこれを見てきました。

日本では美しく癒される鈴虫の鳴き声ですが、欧米では相手にされない不快なものであるのは驚きましたね。

国が違えば文化も違うということでしょうか。

鈴虫の飼育や繁殖は容易ですが、飼育の時期は暑い時期ですので、湿気や温度、エサを傷ませないように気を付けてあげましょう。

鈴虫は孵化してから4ヶ月ほどで死んでしまうため、一緒にいられる時間はとても短いです。

その間に一生懸命生き、子孫を残そうとします。

購入も容易で安価ではありますが、決して粗末にはしないであげて下さいね。

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