夏が近づくといろいろな虫が一斉に活動を始めます。
その中でもカブトムシやクワガタは見た目もカッコよくて捕まえるのも飼うのにも人気の昆虫です
特にクワガタは日本全国に生息し、意外と簡単に捕まえることができます。
ところが、いざクワガタを採りに行こうとなっても、どこに行ってどんな方法で捕まえればいいのか、いまいちよくわからない・・・ということはありませんか?
それでは、基本的なクワガタ採集の方法をご紹介していきたいと思います。
Contents
クワガタの基本的な生態について
クワガタは世界で1500種ほどが確認されており、日本ではそのうちの100種ほどが生息しています。
種類によって生育域は異なりますが、北は北海道から南は八重山諸島まで、ほぼ日本全国で見ることができます。
主に夜行性で、クヌギなどの広葉樹の樹液に集まり、樹皮の穴や皮の間にいることが多いです。
オオクワガタは夜行性で警戒心も強く、見つけるのが難しいのですが、ミヤマクワガタやコクワガタなどは日中でも行動していることがあり、あまり隠れずに木の枝につかまっていることもあります。
活動時期は5月~9月頃までで、オオクワガタやヒラタクワガタは越冬することができますが、ノコギリクワガタやミヤマクワガタは越冬することができません。
クワガタ採集の道具は?
まずはクワガタ採集に必要なものを準備しましょう。
- 虫かご
- 虫取り網
- 懐中電灯
- 虫よけスプレー
- 虫刺されの薬
- ピンセット(木の溝など手の届かないところにいる場合に使う)
- 手袋・軍手
- 水筒や汗拭きタオル、ばんそうこうなど
服装は、肌を露出しない長袖と長ズボン・帽子(ヘルメット)・長靴で行きましょう。
肌を露出していると、虫に刺されたり、草むらで切り傷ができてしまったり、かぶれてしまう恐れがあるからです。
スズメバチは黒などの濃い色に反応するため、白っぽい服の方が安心です。
クワガタ採集の方法は?
日中のうちに、クワガタが好む樹液が出ている木を見つけておきます。
昼間にカナブンがいる木は、夜になるとクワガタが寄ってくることが多いです。
そして日が沈んで暗くなってきたら、その木のところへ行き、樹液が出ているところを中心に、クワガタがいないか探してみましょう。
もし木の溝に入り込んでいるのを見つけたら、ピンセットなどを使ってください。
樹液のあたりにもなかなか見つけられないようならば、樹液が出ている木を思いっきり蹴ってみてください。
木につかまっているクワガタが落ちてくることもあります。
木の根元や地面が草や葉で覆われていると、落ちてきても見失ってしまうことがあるので気をつけてください。
採集できる時期は?
地域によって差はありますが、だいたい5月下旬~9月下旬ごろまでがクワガタの活動期間です。
その中でも6月~7月中旬頃が最も多く見られる時期になります。
早い時期に見られるものは小型の個体が多いようです。
時間帯としては、クワガタは夜行性なので、日が暮れてから明け方まで(夜の8時ごろ~早朝5時ごろまで)がクワガタ採集をするにはよい時間でしょう。
クワガタを採集できる場所は?
あまり高さのない平地の雑木林で、近くに小川などの水が流れているようなところで多く見つけることができます。
その雑木林の中でも、クワガタが好む代表的な木があります。
- クヌギ
- コナラ
- ヤナギ
この3種類をクワガタは特に好みますが、いずれも落葉広葉樹です。
これらの木々の樹液が出ているところにクワガタのみならず、たくさんの昆虫が集まってきます。
マツやスギ、ヒノキなどの針葉樹は防虫や殺菌といった効果があるので、昆虫採集には不向きです。
また、クワガタは飛翔性が高く、夜間は明かりに向かって飛んでいきます。
自動販売機の明かりや、道路や駐車場の街灯などにも寄ってくることがあります。
山や森の近くの公園やパーキングエリアの街灯などでも意外と発見できるかもしれません。
クヌギ
コナラ
ヤナギ
クワガタ採集のトラップの作り方は?
簡単に作れる「バナナトラップ」の作り方を紹介します。
用意するもの
- バナナ
- 砂糖
- お酒(焼酎など)
- フリーザーバッグ
作り方
- バナナを皮ごとぶつ切りにする
- フリーザーバッグにバナナを入れ、お酒と砂糖を入れて放置する(一日~数日)
- 発酵して強烈なニオイがしてきたら完成!
できたバナナトラップは、そのまま木につけてもいいですし、玉ねぎなどが入っているネットに入れて吊るしてもかまいません。
ネットに入れる場合は回収することを忘れないようにしましょう。
まとめ
クワガタがよく出るような場所と時間は、暗くて足場も悪く、ハチなどの危険な虫や他の動物もいます。
しっかり準備をして、ケガのないように十分に気を付けておこなってください。
また、勝手に入ってはいけないところや、危険な場所もあるので注意しましょう。
クワガタはホームセンターやペットショップでも売られていますが、やっぱり自分で見つけて採ることができれば、それもいい経験になりますし、クワガタを大切にしようという意識も生まれますよね。
最初は見つけられなくても、あきらめずに経験を積んでいけば、きっと見つけられるようになるはずです!