デグーはアンデス地方の乾燥したところが原産で、乾いた牧草や種子などを食べて生きています。
完全な草食動物なので、家庭で飼育する際も基本的には乾燥した草を与えるのですが、ペットショップなどにはいろいろな動物のいろいろな餌が売られており、何をあげたらいいのか悩む方もいるかもしれません。
それではデグーには何をどのように与えればいいのか、その注意点などとあわせてご紹介していきたいと思います。
Contents
デグーの餌にはどんなものをあげたらいい?
デグーの餌は、チモシーと呼ばれる牧草と、チモシーだけでは足りない栄養を摂るためにペレット(固形のフード)を与えます。
チモシーは稲草を干した牧草で、ウサギやモルモットの餌でもあります。
デグーの歯は伸び続けるので、しっかりした噛み応えのあるものを食べることで歯の伸びすぎを抑える必要があります。
チモシーは、不正咬合の防止、低カロリー、繊維質が豊富などの利点があり、なおかつ草食動物のデグーにとって最適な餌なのです。
基本的にはチモシーを食べますが、それだけでは足りない栄養がギュッと詰まったものがペレットです。
ペレットにはミネラルやビタミンが含まれています。
1日の餌の量と回数はどのくらい?
チモシーはほとんどカロリーもないので、たくさん置いておいてデグーが好きな時に好きなだけ食べるようにしておいてOKです。
1日に与えるペレットの量は、商品に記載されている量が基本となりますが、目安としては体重の5%前後です。
子どものデグーなら5グラムくらい、大人なら10グラムくらいが目安の量です。
チモシーの他に乾燥野菜などを与える場合は、ペレットが必要ないこともあります。
餌を与える回数は、特に推奨されている回数はないので、飼い主の生活スタイルに合わせてあげれば問題ないでしょう。
基本的には1日1~2回、「朝だけまたは夜だけ与える」「朝晩の2回与える」というパターンが多いようです。
他には、朝はチモシーだけ、夜にチモシーとペレットを与えるなどの方法もあります。
デグーの餌の注意点は?
デグーは他の動物に比べて糖を分解する能力が低いため、糖質を含むフードは肥満や糖尿病になる恐れがあるので与えないようにしましょう。
糖質の多いフードは甘くて美味しいので、食いつきがいいからと糖質が多いフードを与えてしまうと、チモシーを食べなくなってしまいます。
デグーは草食動物なので、ペレットよりもチモシーをきちんと食べているかを確認しましょう。
また、デグーは食べきれなかった餌を隠しておく習性があります。
食事量を把握するためにも、食べ残したり隠している餌がないか確認しましょう。
長時間放置されたペレットはカビが生えたり腐ってしまい、それを食べてしまうとお腹を壊してしまいます。
野菜はあげてもいいの?食べてはいけないものもある?
餌はチモシーとペレットを与えれば栄養やカロリーの点では十分ですが、副食やおやつとして野菜をあげたいという方もいると思います。
野菜は体にいいと言っても、水分を多く含んでいて下痢などを引き起こすこともあるので、少量与える程度にしましょう。
また、
- にんじん
- ほうれん草
- きゅうり
- りんご
- バナナ
などにはビタミンC酸化酵素が含まれており、たくさん摂取するとビタミンCを壊してしまうので注意が必要です。
オススメの野菜は
- ブロッコリー
- 小松菜
- キャベツ
- 白菜
- レタス
- 絹さや
などです。
薄く切って乾燥させると喜んで食べます。
タンポポやクローバーの葉など、摘んできて乾燥させたものを与えてもいいでしょう。
- にんじん
- サツマイモなどの芋類
- とうもろこし
- ひまわりの種
- りんご
- みかん
などは、糖尿や肥満になりやすいので、与えるとしても月に1回程度、ごく少量にとどめましょう。
デグーに与えてはいけない食べ物もあります。
- ネギ
- 玉ネギ
- ニラ
- チョコレート
- アボガド
など、中には中毒症状を引き起こしてしまうものもあるので絶対に与えないようにしましょう。
コチラの記事も参考に
デグーの餌として代用していいものとは?
最近ではデグー専用の餌も市販されるようになりましたが、他のペットの餌で代用できるものはあるのでしょうか。
モルモット用のフードで、糖質が入っていないものならば代用可能です。
一方で代用してはいけないのがラビット用のフードです。
抗コクシジウム剤というデグーにとって有害なものが入っている可能性があるので、ラビットフードは与えないようにしてください。
餌を食べないときの対処法は?
デグーが餌を食べないのは、餌を変えたり、餌の保存状態がよくなかったということが考えられます。
新しい餌に切り替えたいときは、それまで与えていた餌に少しずつ新しいものを混ぜて、徐々に慣れるようにして数日かけて切り替えるようにしましょう。
また、餌の保存状態がよくないと食べなくなることがあります。
デグーは乾燥した餌を好むことが多いようです。
天日干しして乾燥させたり、電子レンジで10秒~20秒ほどチンしてみてください。
水分が飛んでパリッとし、香りや歯ごたえがよくなって食べるようになることがあります。
それでも餌を食べない時は病気の可能性もあります。
不正咬合や食滞などの病気が考えられますが、この場合は万が一のことを考えて動物病院でみてもらいましょう。
まとめ
デグーは犬や猫のようにそこまでメジャーなペットではなく、生態や餌に関する知識は詳しく調べないとわからないことが多いと思います。
ペットショップで購入するならば、それまで何をどのように食べていたかを店員さんにあらかじめ確認し、同じような餌や環境を整えてあげると、自宅に連れ帰ってきたときもスムーズに餌を食べてくれるでしょう。
デグーは餌を食べる姿もかわいらしいので、肥満などに注意しながらデグーが美味しく健康的に食べられるような餌を用意してあげましょう。
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