色鮮やかな体と、愛らしい顔、性格も穏やかで人懐っこいと、大人気のセキセイインコ。
オスとメスのペアで飼っていたら、ぜひともその子供を見てみたいものですよね!
可愛がっているセキセイインコが卵を産み、その卵が孵ってヒナとして成長していく姿は、とても感動的なようです。
とはいえ、そう簡単には行かない場合もあるようで、その理由のひとつとして、セキセイインコが卵を温めないこともあるそうです。
また、中には自分で産んだ卵を食べてしまうこともあるのだとか!
そんな時、私達飼い主はどうすればいいのでしょうか。
今回はそんな、セキセイインコが卵を温めない理由なども含めて、セキセイインコの産卵の注意点などについて調べてみました。
一緒に見ていきましょう!
Contents
セキセイインコの卵が産まれたらどうすればいいの?
オスとメスと飼育していて、相性も良く「つがい」となった場合、一緒にケージに入れてあげることで、交尾や産卵をするようになるようです。
その際、私達飼い主がまずやるべきことは巣箱を用意することになるそうで、この巣箱の中で母鳥は、産卵や卵を温めたり(抱卵)する為、母鳥がこの巣箱から出てこなくなったら、産卵しているというサインになるそうです。
セキセイインコ産卵の特徴としては
- 1度の産卵で4~6個の卵を産む
- 1日おきに1個ずつ卵を産む
- 産卵後17~23日程で孵化が始まる
などになるようで、その間、飼い主が出来ることとは
巣箱の中に手を入れたり、覗いたりすることはNGで、ケージに必要以上に近づかないことがとても大切で、
- 母鳥とヒナが栄養をきちんと摂れるように、水や餌を用意する
- 部屋の温度に注意する
などに気を配るといいようです。
また、餌もオスのセキセイインコが、巣箱へと運ぶようになるそうなので、私達飼い主は余計ないことをせずに静かに見守っているのがいいそうです。
オスが餌を巣箱まで運ぶようになるのですね、セキセイインコの旦那様は優しい!
産まれてきた卵やヒナを見たい気持ちは山々ですが、ここはグッと我慢して、母鳥が安心して産卵や抱卵が出来るような環境を整えてあげることが、大切なのかもしれませんよね。
セキセイインコが卵を温めないのはなぜ?対処法はあるの?
メスのセキセイインコが、どうやら卵を産んだ様子。
先に挙げた流れだと、産卵後は巣箱で卵を温めるはずなのだけど、そんな雰囲気がない・・どうしてでしょうか。
セキセイインコは無事に出産をしても「抱卵」と呼ばれる卵を温める行為を、しない場合もあるそうです。
その理由はいくつかあるようで、
- 飼い主が干渉し過ぎた
- まだ卵の数が少ない
などになるようです。
それぞれ見ていきましょう。
飼い主が干渉し過ぎた
飼い主が卵を触ったり巣箱を覗いたりすることが、母鳥のストレスとなり抱卵を放棄してしまうことがあるそうです。
産卵して抱卵期に入ったら、あまり干渉せずにいることが大切で、干渉し過ぎたり、巣箱を動かすなどして怖がらせてしまったりすることで、卵を食べてしまうこともあるそうです。
また、この行為は大きな地震などで巣箱が大きく揺れた時などにも起こり得るそうで、これは、母鳥が卵やヒナを危険から守るための行動になるそうです。
少し矛盾しているようですが、卵を食べてしまうのは、様々な恐怖から卵やヒナを遠ざけて守ろうとしている行為だったのですね、これも母鳥の強い愛の表れだったのですね。
まだ卵の数が少ない
通常は4~6個の卵を産むセキセイインコは、ある程度の数の卵がないと抱卵しないこともあるそうです。
卵が3つほど揃ってから、抱卵をはじめる母鳥も多いそうで、セキセイインコの母鳥は実に合理的・・とも、言われているそうです。
いずれにしても、抱卵しないからと卵を取り上げてしまうと、母鳥は「卵が足りない」と、追加で卵を産んでしまうこともあるそうです。
産卵のし過ぎは、卵詰まりや卵管炎などを起こす可能性もあり、親鳥の身体に負担がかかってしまうそうです。
そんな理由からも対処法としては、心配であっても産卵してからは、あまり干渉しすぎずそっとしておく方がいいそうで、孵卵器などで人工孵化させる方法もあるようですが、人工孵化したあとのヒナの育て方など、かなり難易度は高いそうです。
コチラの記事も参考に
無精卵の場合は温めないの?
セキセイインコはオスとメスのペアで飼育している訳でもないのに、卵を産むことがあるそうです。
これを無精卵といい、子供の命が入っていない=孵化することのない卵になるのですが、この無精卵を産んだ場合は、母鳥は抱卵を拒否することがあるようで、抱卵期中に孵化しないことで、抱卵することを諦めるそうです。
とはいえ、なぜ無精卵を産んでしまうのでしょうか。
命の入っていない卵とは?不思議ですよね、その原因としては
- 餌の栄養価が高い
- 発情してしまった
などになるようで、先にも触れましたが、卵を産むということはセキセイインコにとって卵詰まりや卵管炎などの身体への負担もある為、やはり、むやみに無精卵を産ませないほうがいいと言われているそうです。
もしも、無精卵を産んでしまった場合は
- 卵を取り上げてしまうと、足りない分をまた産み続けてしまうので、20日程はそのままにしておく(セキセイインコが抱卵などをせず、卵に無関心な場合は取り除いても大丈夫)
- 体力低下などを防ぐため、産卵後は栄養価の高い餌を与える
- プラスチック製の「偽の卵」を、こっそり本物の卵に混ぜて余計な産卵を防ぐ
- 抱卵によりお腹の毛が薄くなり寒がっている場合は、保温をしてあげる
などをしてあげるといいそうです。
コチラの記事も参考に
無精卵を産ませないようにするにはどうすればいいの?
無精卵の卵であっても、産卵は母鳥にとって身体の負担があることがわかりました。
また、無精卵の場合、母鳥は抱卵を拒否することもあるようですが、中には1カ月以上も抱卵し続けてしまう母鳥もいるそうです。
母鳥の身体と心の負担を考えても、無精卵の産卵は防止したいものですよね。
その為にはどうすればいいのでしょうか。
セキセイインコは栄養価が高すぎる餌や発情してしまうことが、産卵に繋がってしまうことがあるそうです。
その為、その対処法とは
- 巣箱やオモチャを設置しない
- カロリーが高い餌を与えすぎない
- 日照時間に気を付ける
- 興奮させない
などになるようです。
ひとつずつ見ていきましょう。
巣箱やオモチャを設置しない
ケージ内に巣箱があることで、産卵態勢になってしまうことがあるようです。
巣箱と似ているような暗くて狭い空間にも、産卵体勢になってしまうことがあるそう。
また、お気に入りのオモチャなどにも発情してしまうこともあるので、巣箱やお気に入りのオモチャなどは取り除き、飼育環境を見直してあげることが大切なようです。
カロリーが高い餌を与えすぎない
カロリーが高すぎる餌は、身体に栄養が蓄えられてしまう為、産卵に繋がってしまうそうです。
カロリーや脂質の高い餌の与えすぎには、注意が必要なようですよ。
日照時間に気を付ける
日照時間が長くなると、発情しやすくなってしまうそうです。
セキセイインコは早寝早起きが基本なので、興奮している様子が見られたら、ケージにタオルなどをかけて就寝時間を早めてあげるといいそうです。
セキセイインコにとってのベストな日照時間は8~12時間程度になるそうですよ。
興奮させない
発情の対象が飼い主であることもある為、飼い主による構い過ぎにも注意が必要なようです。
- 遊ぶときは興奮させないようにする
- 背中を撫でると興奮してしまうので、気を付ける
- 興奮しそうになったら、オモチャなどでごまかす
などに注意をするといいそうですよ。
これらをしっかり行うことで、無精卵の出産を予防できるそうです。
可愛いセキセイインコの健康の為に、しっかりと管理をしてあげましょう!
まとめ
セキセイインコの産卵などについて見てきました。
ちょっとのストレスで、卵胞をやめてしまったり、卵を食べてしまったり・・セキセイインコはとても繊細であることがわかりましたよね。
私達飼い主が、少し気を付けてあげることで、ストレスの少ない産卵ができるようです。
また、それとは逆に無意味な産卵を防ぐべく、しっかりと管理してあげることも大切です。
産卵をさせるならさせる、させないならさせない・・きちんと考えて、セキセイインコにとって、ベストな環境を整えてあげるようにしましょう!