フェレットがペットとして飼われるようになり、フェレット専用のフードの種類も増えてきました。
栄養価の高いものやオーガニックなど、たくさんの種類があるとどんなものを食べさせたらいいのか迷ってしまいますよね。
犬や猫とはエサの与え方が異なるので注意が必要です。
それでは、フェレットにオススメのエサや与え方をご紹介します。
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フェレットのエサのおすすめは?
フェレットは肉食動物で、狩りをして小さいウサギやネズミなどを捕食していました。
そのため動物性たんぱく質を消化しやすくできており、消化器官が短く食べてから3~4時間で排せつします。
主に肉を食べるのに適した体の構造なので、繊維質のものはうまく消化・排せつすることができません。
最近ではフェレットをペットとして飼う人も増えたので、フェレット専用のフードも多く売られるようになりました。
その中でも、フードの成分が下記の基準を満たしているものを選ぶようにしましょう。
- 動物性たんぱく質 30%~40%
- 脂質 20%程度
- 繊維質 5%以下
特に繊維質は多すぎると胃の中でたんぱく質と結びつき、吸収を妨げて排出されてしまいます。
できるだけ良質の動物性たんぱく質で、繊維質が低いものを選ぶようにしましょう。
フェレットのエサの種類は?
ドライフード
飼育されているフェレットは、ドライフードを与えるのが一般的です。
フェレット専用のドライフードが売られているので、成分を確認して選びましょう。
賞味期限が長い方が保存する上では楽ですが、保存料が多く含まれている可能性があるので注意してください。
好き嫌いがあるフェレットも多いので、何種類か用意したり、混ぜてあげるのもいいでしょう。
ドッグフードやキャットフードで代用すると、フェレットが必要とする動物性たんぱく質が不十分だったり、不必要な成分が入っているので避けましょう。
フェレットのドライフード
生食フード
肉食であるフェレットには、生食のもののほうがより体に適しているとも言えます。
ドライフードを食べ慣れているフェレットは最初は口にしないかもしれないので、その場合はドライフードに混ぜてあげましょう。
フェレット ウエットフード
手作りフード
フェレットには手作りのものを与えることもできます。
牛肉なら生のまま、他の肉なら数日から3週間は冷凍保存し、寄生虫が死滅したものを解凍してからあげます。
生のほうが消化しやすいですが、殺菌のためにも少しなら加熱しても大丈夫です。
肉類はミンチのものが食べやすく、慣れてきたらかたまりでも前足でおさえながらかみ切って食べることができます。
フェレットの胃酸は人間よりも濃く、野生のフェレットは捕った獲物を数日間に分けて食べることから、人間が食べる程度の鮮度の物なら問題ないでしょう。
また、少量の繊維質は排便を促すためにも必要です。
野菜をそのまま食べさせると消化不良を起こしてしまうので、ほんの少量をフードプロセッサーなどで細かく砕いて与えましょう。
おやつ
ふだん食べるフードで栄養やカロリーは足りるので、おやつを与えすぎるとカロリーオーバーで肥満になってしまいます。
あげる量に注意し、欲しがるからと言って与えすぎないようにしましょう。
また、飼い主が食べているスナック菓子や、カロリーが低そうだから野菜ならと思うかもしれませんが、これらの食べ物は消化不良を起こしてしまうのでやめましょう。
エサの量はどのくらい?
フェレットに必要なエネルギーは、一日に約200~300キロカロリーくらいと言われています。
フードの量にすると、オスで50~70グラム、メスで40~60グラムほどです。
個体差も大きく、フェレットは自分に適性な量を食べるので、最初はこのくらいの量を目安に与え、その後調整するようにしてください。
エサをあげる時間と回数は?
消化器官が短いフェレットは、食事は一日に5~10回ほどに分けて食べます。
なので、一度にたくさんのエサを与えるのではなく、こまめに新鮮なエサを食べられるように補充してあげるのが理想的です。
家を不在にする人は、朝起きた時、家を出る前、帰宅時、就寝前には餌の状態をチェックし、無くなっていたら補充するようにします。
エサを換えるときに残っているエサは処分し、新しいものにしましょう。
エサを食べない時の対処法は?
それまでちゃんと食べていたのに、急に食べなくなったというときは次の原因が考えられます。
- フードが変わった
- ストレス
- 運動不足
- おやつの与えすぎ
- 換毛期(毛が生え変わる時期)
- 病気
フェレットは同じものを食べる習性があるので、フードを変えたときに食べなくなることがあります。
なので、フードを変えるときは食べ慣れたものに少量ずつ混ぜながら与えましょう。
最初から何種類か混ぜたものを与えていると、フードを変える時にスムーズにいくかもしれません。
また、ストレスや運動不足、おやつの与えすぎで食べなくなることもあります。
適度な運動をさせることは運動不足とストレスの解消になるので、ケージに入れたままにせず、ケージの外に出して運動させるようにしましょう。
おやつを与えているなら、量を見直してみましょう。
また、換毛期(春と秋)に食欲が落ちることがありますが、この場合は一時的なものなので心配ありません。
このような対策をとってもエサを食べなかったり、弱ってきたり他に異常なところがあるならば、病気の可能性もあるので動物病院に連れて行きましょう。
まとめ
エサは毎日食べるものだからこそ、ペットの健康に大きな影響を与えます。
価格が高ければいいというものではなく、できるだけ良質なもの、フェレットの体質にあったものを選んであげたいですね。
フェレットは夜行性なので、夜の間にたくさん食べることもあります。
こまめにチェックして餌を切らさないようにしてあげましょう。