一人暮らしで寂しいので何かペットを飼いたくなり、「フェレットがいいな」と思ったけれど、フェレットはそんなに身近にいる動物ではないからいろいろと不安になると思います。
普段家に誰もいなくなってしまう一人暮らしだと、ペットを飼うとしてもいろいろな条件や向き・不向きがあります。
ペットを飼うのも初めてという人もいるかもしれません。
それでは、フェレットは一人暮らしでも飼えるのか、飼い方や注意点についてご紹介していきたいと思います。
Contents
一人暮らしでフェレットを飼うメリットとデメリットは?
メリット
一人暮らしで飼育スペースがそこまで広く確保できなくても、フェレットは成長しても40㎝くらいの大きさなので、ケージを置くことができる程度のスペースがあれば飼うことができます。
また、犬のように散歩をさせる必要もありません。
鳴き声もほとんどなく、機嫌のいい時でも「ククク」と喉を鳴らす程度なので、一人暮らしのアパートなどでも近所への騒音を気にせずにすみます。
比較的穏やかでおとなしく、飼い主を覚えて懐くので、ペットとしては向いている性格ではなでいでしょうか。
犬や猫も一日の多くの時間を寝て過ごしますが、フェレットは一日のうち20時間も寝て過ごすため、一人暮らしで家を不在にする時間が長い飼い主さんでも、ペットにさみしい思いをさせずにすむのが最大のメリットだと言えます。
デメリット
動物はある程度においがするのは仕方のないことなのですが、中でもフェレットはイタチ科の動物なこともありにおいが強いと言われています。
フェレットは肛門の近くに臭腺というにおいを発する器官があります。
日本で販売されているフェレットのほとんどは、去勢・避妊手術、肛門腺除去手術を受けているのでにおいが軽減されますが、それでも気になる方は臭いかもしれません。
また、もとは肉食動物で噛み癖が強い傾向があります。
しつけも難しいので、トイレの場所を覚えさせたり、噛み癖をやめさせる等は苦労するかもしれません。
フェレットの飼育に必要なものは?
最低限飼育に必要なのは次の物です。
- ケージ
- エサ入れ
- 給水器
- トイレ・トイレ砂
- 寝床(ハンモック)
- エサ
ケージやトイレ砂などフェレット専用のものが売られていますが、猫用のものなどで代用可能なものもあります。
次のものは、必要に応じて用意しましょう。
- ブラシ・爪きり・イヤークリーナーなどのお手入れグッズ
- おもちゃ
- 首輪・ハーネス・キャリーバッグ
- 温度・湿度計
フェレットは散歩をさせることもできるので、その場合は首輪やハーネスを用意しましょう。
爪切りや耳掃除も必要に応じてしなければならないので、できればあったほうが安心です。
フェレットの餌は何をあげればいいの?
フェレットは肉食動物で、動物性のたんぱく質を消化するのに適した体の構造をしています。
そのため、エサもたんぱく質を中心に与えますが、飼う場合はどのようなエサを選んだらよいのでしょうか。
基本は、フェレット専用のドライフードです。
粒の大きさなど様々なものがあるので、フェレットの体の大きさや好みによって選び、必要に応じて何種類か混ぜてあげてもいいでしょう。
フェレットの消化器官は短く、繊維質のものはうまく消化することができないので、体長不良の原因となってしまいます。
フードは、食物繊維ができるだけ低く、主成分がチキンなどの動物性たんぱく質のものにします。
肉食動物なので、たまにはドライフードだけでなく、犬猫用の生食フードを併用して与えるのもいいでしょう。
フェレットは一日に10回程度に小分けにしてエサを食べるため、ドライフードであれば好きな時に食べられるようにしておきます。
生ものや水でふやかしたフードはなどの傷みやすいものは、こまめに交換しましょう。
フェレットの値段はどのくらい?
フェレットは、ポピュラーなものはだいたい2万円~5万円ほどです。
種類や毛色、血統によって値段が異なり、高いものは10万円以上するものもいます。
日本のペットショップで売られているフェレットは、ほとんどが臭腺除去手術、去勢・避妊手術がされています。
あまり安すぎるものはこの手術がされていないことがあるので注意してください。
手術がされている証明書が付いているので、フェレットを購入する際は確認するようにしましょう。
フェレットを飼うときの注意点は?
温度管理
フェレットは発汗機能がなく、体温調節が苦手な動物です。
熱中症になりやすく、室温が33度を越すと死亡してしまうこともあります。
特に夏は、家を留守にするときに室温が高くならないように、エアコンをつけたままにするなど注意する必要があります。
におい対策
フェレットはイタチの仲間なのでにおいが強く、そのにおい対策にはこまめな掃除やお手入れが必要です。
一人暮らしでも、きちんと世話をしてあげる時間を確保するようにしなければなりません。
留守にする時はケージに入れる
部屋で放し飼いにすることも可能ですが、冷蔵庫の裏側や家具の隙間に入ってしまったり、電気コードを噛んでしまったりするので、留守中はケージに入れておきましょう。
お金がかかる
フェレットを飼うのは、他の小動物よりもお金がかかります。
ケージやトイレなどの初期費用の他、フェレット専用のエサ代やワクチン代が必要となります。
病気にもかかりやすく、治療費や検査費用などもかかってきます。
また、住んでいる地域や季節にもよりますが、温度管理のためのエアコンなどの電気代もかかってくることがあります。
まとめ
どの動物でも言えることですが、餌やりや掃除などの世話は毎日しなければなりません。
一人暮らしでもなかなか帰って来られないとか、出張や旅行などで長期間家を空けることが多い人は、預けることができるか他にお世話をしてくれる人がいるのかなど、慎重に検討した上で飼うようにしましょう。
いくつかある条件をクリアできるのなら、フェレットは鳴き声や散歩の心配もなく、なんといってもかわいくて愛くるしいので、一人暮らしの寂しさを埋めてくれるのにオススメのペットです。