飼い猫がいつも寝てばかりいる。なかなか遊べない!と猫を飼い始めて間もない方であれば誰もがそう思うようです。
どこか具合でも悪いのか?寝すぎは体に良くないのでは?と不安に思う事もあるでしょう。
今回はそんな猫の睡眠の謎についてお教えしたいと思います。
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飼い猫がずっと寝ている!活動時間が少ないけど大丈夫?
きちんと食事や排せつが出来ているのであれば睡眠時間が多いという事にはなんの問題もありませんので過度に心配する必要はありません。
"猫"という言葉は"寝る子"が語源と言われているくらいよく寝る生き物のようです。
といっても、よその猫がどのような生活でどれくらい睡眠をとっているのかわからないので完全家猫で成猫の場合の一日の様子の一例を紹介しましょう。
早朝(朝4,5時くらい)起床→少し活動の後、8時くらい~午前中いっぱい睡眠→昼前後に起床をして家の中、飼い主の様子などをチェックしつつ活動→昼過ぎ~夕方にかけてまた睡眠→夕方少し食事をしたり活動→そしてまた夜8,9時頃から睡眠
といった具合で一日が流れていきます。
どうでしょう?どの猫もこのように過ごすとは限りませんが至って健康な成猫でもこのような過ごし方をします。
一日のほとんどが睡眠と言っても良いくらいですね。
これは本来の野生であった時の習性と関係が深いようです。
"こまめに休憩、睡眠を取り次の狩りに備える"といった習性です。
睡眠といえども周囲の危険などには俊敏に対応しなければいけないので"浅めの睡眠"の方が多いこともあるようです。
猫は一日どのくらい寝るの?
では次に一日トータルでの睡眠時間はどれくらいか平均を見ていきましょう。
年齢と睡眠時間は大きく関係があるようです。
- 産まれてから子猫期の間は20時間以上寝ます。
- 子猫から成猫になるにつれ短くなっていきます。それでも平均12時間以上。
- 中年期~老猫になってくるとまただんだんと長くなってきます。
細切れ睡眠を一日数回に分けて行います。
家猫の場合は危険が少ない環境のため、長く寝るという習慣になっていくのですが常に危険と隣り合わせの野良猫などは本当に浅い眠りを短時間繰り返しているようです。
熟睡していないようだけれども大丈夫なの?
家猫であっても性格や、ちょっとした物音、飼い主さんの行動によって、すぐに起きてしまうことがあります。
こういった眠り方では体が休まらず、疲れが取れなかったりするのではないかと心配になるかと思います。
しかし、こちらも過度に心配する必要はありません。
野生本来の習性から浅い眠りをするように体が出来ているという理由がその一つではありますが、もう一つは
"眠い時には熟睡する"ということも出来るからです。
そういった本当に寝たい時には、押入れや物陰など誰からも気づかれにくい安全なところを探し、熟睡をするからです。
心配しなくてもきちんと自分で熟睡できるように考えることができるのです。
このような寝方には注意!病気の疑いも
よく寝ている猫ですが、こういった様子が見られるときは注意深く様子を見て置きましょう。
- 一日中姿を見せない、呼んでも出てこない
- 物陰など同じ場所にずっといる(トイレにすら行っていない様子)
- 寝ているところに触られるのを嫌がったり、威嚇したりする
こういった"飼い主にすら見せたくない様子"が見られるのであれば病気である可能性も考えられます。
動物は本能的に自分の弱った姿(=病気、寿命)を見せたがりません。
また、雌猫であれば妊娠中や出産が近いという可能性もあります。
それがいくら自分を大事にしてくれる飼い主であったとしても例外ではありません。
ちょっとした風邪である時もこのような様子をみせることがありますが、注意深く様子を見るとともに心配であれば病院を受診するようにしましょう。
まとめ
今回は猫がよく寝るということについての疑問、不安を解消のための記事でしたがいかがだったでしょうか?
猫が良く寝ることは特に心配がいらないという事が分かってもらえたでしょうか。
なかなか都合よく一緒に遊ぶ時間が少なく思うかもしれませんが、猫本来の習性と思って生活リズムに合せていけたらいいですね。