日本人なら、きっと一度は見かけたことがあると言われている、キジトラ柄の猫。
綺麗な模様に馴染みのあるお顔が、とても可愛いですよね。
そんなキジトラ柄の猫ちゃんを「新しい家族としてお迎えしようかな」と、考えているところなのですね。
猫のキジトラの特徴や性格ってどんな感じなのでしょうか。
猫のキジトラについて、色々と調べてみました。
飼う前に知っておくべきこととして、6つのポイントに分けて紹介したいと思います。
Contents
そもそもキジトラって何?猫の種類なの?
「キジトラ」そう聞くと、マンチカンやスコティッシュフォールド、メインクーンなどの猫の種類のように感じてしまいますが、キジトラとは猫の被毛の柄や色のことであり、ねこの種類ではないようです。
キジトラと呼ばれる猫は、全身に黒とこげ茶の縞模様の被毛を持つ猫のことで、キジトラのトラは虎の模様と似ていることから、キジトラのキジは、キジのメスと柄の模様が似ていることから、名付けられたそうです。
また「トラ」とつく猫の柄には
- 灰色に黒っぽい縞模様のサバトラ
- 薄茶色に茶色の縞模様の茶トラ
などの猫がいて、キジトラとサバトラは見分けがつきにくい、とも言われているようです。
また、キジトラの中にもさらに種類があり
- キジトラ模様だけれどベースが白色なキジトラを、キジ白
- キジトラの模様があっちこっちに飛んでいるキジトラを、トビキジ
と、呼ばれているそうです。
キジトラのルーツ
実は世界で最初の、家で飼われた猫がキジトラだったってご存知ですか?
猫を飼うようになった、紀元前5000年頃の古代エジプトでは、ネズミなどの駆除の為に山猫を飼いならしたようなのですが、その猫がリビアヤマネコと呼ばれる猫で、人に懐くためペットとして飼われることになったのだそうです。
その、リビアヤマネコの毛色が、キジトラだったそうで、その為、当時王墓に納められていた猫のミイラは、すべてキジトラの猫だったようです。
その後、今から1300年程前に、やはりネズミ駆除の為に、日本に初めて猫が輸入されたのですが、その猫もやはりキジトラの毛色のリビアヤマネコ。
世界でも日本でも、最初の家猫はキジトラの猫だったようです。
キジトラの歴史はとても深いものなのですね。
日本に最初にやってきた猫、猫のはじまりであるキジネコ、何だか威厳のようなものを感じてしまいますよね。
キジトラの特徴は?
キジトラと呼ばれる、猫。
キジトラ柄であることは、だいたいわかりますが、詳しくはどんな特徴があるのでしょうか。
キジトラは日本にいる猫の中で、新種の遺伝子の影響を受けていない被毛の猫であることと、先にも触れたように家猫の起源であるリビアヤマネコとほぼ、同じ毛色を持つことから、最も野生に近い猫「野生型」と呼ばれているそうです。
その為、個体差はありますが、
- 体が大きい猫が多く体力がある
- 丈夫で病気をしにくい
- 病気になっても回復力が早くて強い
など、体力に自信がある猫が多いようです。
また、見た目の詳しい特徴としては、こちらも個体差はありますが
- 口の周りが白い
- 鼻が茶色
- お腹にも縞模様がある
- 肉球は黒か濃い茶色
- 尻尾の先の色が濃い
などがあるようです。
顔に白い色が入ってくると、鼻の色がピンクになることもあるそうです。
ピンクの鼻、可愛いですよね。
それに、何より体が丈夫な猫が多いというのは、一緒に暮らすにあたってとても安心ですよね。
キジトラの性格は?
先にも触れましたが、猫の祖先とも言われているキジトラ。
その為、猫の血がとても濃く野生に近い為、警戒心が強いようです。
怖がりで臆病とも言えるようで、仲良くなるには少し時間がかるそうです。
そんなキジトラの性格を詳しく紹介していきますね
- 警戒心が強く慣れるのに時間がかかる
- 一度心を許したら甘えん坊
- 他の猫と仲良くするのが苦手
- マイペース
- 活発
どうやら、警戒心が強いだけではないようですね、ひとつずつ見ていきましょう
警戒心が強く慣れるのに時間がかかる
やはり、野生型と言われている猫なのでその分、警戒心はとても強く、そう簡単には心を開かないようです。
家族として迎え入れても最初のうちは逃げたり、唸ったりしてしまうこともあるそう。
これは、怖がりで臆病であることの表れでもあるようで
- 新しい家や環境が安心できる場所なのか
- 飼い主である人間を信頼していいのか
などと、チェックしている状態なのだそうです。
無理に仲良くなろうとしないで、猫のペースに合わせて、根気強く付き合ってあげることがいいようです。
一度心を許したら甘えん坊
警戒心が強くてなかなか心を開かないキジトラですが、一度心を許して慣れたらかなりの甘えん坊に様変わり!飼い主さんにベッタリになるそうです。
じっくりチェックして「この家やこの人は大丈夫」そう、きっと見極めたのでしょうね。
飼い主として、こんなに嬉しいことはないですよね!
存分に甘えさせてあげるといいようですよ。
他の猫と仲良くするのが苦手
キジトラの警戒心の強さは、猫に対しても同じだそうです。
なかなか仲良くしようとせず、喧嘩になってしまうことも、多々あるのだとか。
また、体力があるので相手の猫に思わぬケガなどを負わせてしまう恐れもある為、できれば多頭飼いではなく、ひとりでリラックスできる環境が望ましいようです。
マイペース
警戒心が強いキジトラですが、環境に慣れてしまえば、ひとりでのんびりマイペースに過ごすことが多いそうです。
安心してボーっと寛いでいることもあるそう。
こんな両極端の様子に、メロメロになってしまいそうですよね。
活発
これも先に触れた、野生型であることから来ているようなのですが、キジトラは体力がある為、行動がとても活発なようです。
特にオスは、野生の面が強く積極的に前へ行くタイプが多いようです。
一方、メスのキジトラは怖がりなタイプが多いようです。
もちろん個体差もあるようですが、警戒心が強いけれど、一度心を許すと甘えん坊・・いわゆるツンデレちゃんなのでしょうか。
そんなキジトラの可愛い様子に、翻弄されてしまいそうですよね
キジトラを飼う際の注意点はある?
警戒心が強くて、活発なキジトラ。
特に注意すべきところはどんなところなのでしょうか、キジトラならではの特徴や性格も関係してくるようです。
一緒に見ていきましょう
- 先住の猫や子供がいる場合は注意する
- 運動をたくさんできるようにしてあげる
- すぐに慣れなくても焦らない
- 危険なものは片付ける
- 日頃の観察はしっかりする
などがあるようです、具体的に説明すると
先住の猫や子供がいる場合は注意する
先にも何度も触れましたが、キジトラは警戒心が強い為、人や猫に慣れるまで時時間がかかります。
その為、まだ慣れていないうちに、猫や子供から思いがけない行動をとられると、怖がってストレスを感じてしまったり、驚いて攻撃してしまったりすることもあるそうです。
はじめはキジトラを隔離しておくなど、少しずつ慣らしていくことがいいようです。
運動をたくさんできるようにしてあげる
キジトラは野生型で活発!運動も大好きなので、たくさん運動を出来るようにしてあげることが大切なようです。
キャットタワーを設置して、上下運動が出来るようにする、オモチャで遊んであげるのもいいですよね。
爪とぎもかなり力強いそうなので、爪とぎは必ず設置してあげてくださいね。
すぐに慣れなくても焦らない
なかなか家やあなたに慣れなくても、決してあなたのこが嫌いなわけではありません。
これもキジトラの警戒強さからきているもの。
無理にスキンシップをはかろうと、抱っこしたり追いかけまわしたりせず、焦らず気長に見守っていてあげることがいいようです。
↓コチラの記事も参考に
危険なものは片付ける
とにかく活発なキジトラ!夜中に走り出して大運動会を開催することもあるそう。
倒れそうなもの、壊されたら困るものは、キジトラの届かないところに片付けたほうがいいようです。
日頃の観察はしっかりする
なかなか懐かなかったり、あまりスキンシップが好きではなかったりするキジトラ。
その為、体調の異変に気付かずに、病気の発見が遅れてしまうこともあるそうです。
日頃から、スキンシップは難しくても様子をよく見て観察し、異変があったら、すぐに動物病院を受診するようにしましょう。
キジトラならではの注意点もかなりありますよね、かなり運動量も必要なようです。
夜中の大運動会、ちょっと見てみたいですよね。
キジトラの寿命は?
猫の寿命は、個体差や環境もあり一概には言い切れないようですが、平均寿命としては15年前後になるようです。
また、外に出られる猫より、室内飼いの猫の方が長生きで、オスよりもメスの方が長生きのようです。
特に、キジトラのような日本猫や雑種の猫は、丈夫で長生きと言われているそうですよ。
まとめ
キジトラ、とても魅力的な猫であることがわかりましたよね。
警戒心の強さから、はじめは少し大変なこともあるかもしれませんが、慣れてきたら甘えん坊だなんて、とても可愛いです。
キジトラのルーツの奥深さにも驚きました。
警戒心の強さや活発であるところも、野生の猫であることが起因している、という点も興味深いですよね。
キジトラの魅力にハマってしまいそうな予感がしませんか?
キジトラの特徴や性格をしっかり把握して、一日も早くデレデレの甘えん坊ちゃんにしてあげてくださいね。