猫の汚れが気になる・・シャンプーをしたいのだけれど、猫って確か、水が嫌い・・。
猫にシャンプーをしたい!でもどうすれば?何が必要なの?
そんな疑問を解消すべく、猫のシャンプーについて調べてみました。
猫のシャンプーの仕方や必要性から、乾かし方まで、じっくり見ていきましょう。
Contents
猫にシャンプーは必要なの?
そもそも猫にシャンプーは必要なのでしょうか。
答えは「必要ありません」
猫へのシャンプーは・・
- 自分で毛繕いをして綺麗な毛並みをキープできる
- 体臭が少ない
- 室内飼いの場合ほぼ汚れることは無い
- 水に対する恐怖心が生まれつきある
などの理由から、基本的には必要ないと考えられているようです。
ただ、中にはシャンプーを必要とする猫もいて
- 完全室内飼いではない猫
- 毛の長い種類の猫
- 毛色が白い猫
の場合は、汚れが目立ってしまう為、時々シャンプーをしてあげるといいようです。
猫のシャンプーで必要な道具
猫にシャンプーをするためには、何が必要なのでしょうか。
お水が嫌いな猫、出来る限りスムーズにシャンプーを行う為には、必要なものを予め準備しておくことがとても大切です。
猫のシャンプーに必要な道具は・・
- ペット用のバスタブ、または猫が入れるくらいの大きさのたらい
- 猫用のシャンプー
- タオル(3~4枚)
- ドライヤー
になります。
ペット用のバスタブ、または猫が入れるくらいの大きさのたらい
人間の赤ちゃん用のバスタブでもいいようですが、猫をバスタブ内にお湯を入れてシャンプーすることによって、猫が動き回るのを軽減できるようです。
人間の浴槽だと大きすぎることと、衛生面を考えて猫用のバスタブを用意してあげるのがいいようです。
ペット用のバスタブです!
猫用のシャンプー
猫用のものを用意してください。
汚れを落とすだけではなく、消臭、防虫抗菌、保湿など様々な効果のあるものが市販されています、あなたの猫に合うものを選んであげてください。
猫用のシャンプーです。
タオル(3~4枚)
シャンプー後、ドライヤーの前に体を拭いてあげるためのものです。
ペット用の吸収性に優れたタオルも市販されているので、それらのものを用意してあげるとスムーズです。
顔回りなどは、小さめのタオルなどを用意してあげるといいようです。
ドライヤー
音を嫌がる猫も多いようです。
フリーハンドタイプのドライヤーも市販されているようですよ。
フリーハンドタイプのドライヤーです。
猫のシャンプーのやり方
いざ!シャンプーをしていきましょう!
どのような手順で進めていけばいいのでしょうか、シャンプーの仕方を紹介しますね。
シャンプーの前にブラッシングや肛門腺絞りをしておくといいようです。
肛門腺絞りの解説動画
- ぬるめのお湯を猫用のバスタブにはり、猫を静かに入れます(お湯の中を抵抗する場合は、まず空のバスタブに先に猫を入れて、あとからゆっくりとお湯を足していく方法がいいようです)
- 全身が濡れたら、シャンプーをつけていきます
- 首から胴に向かって、泡立てながら体を優しくさするように洗っていきます
- 足の裏や付け根、肛門回りも洗いましょう
- 最後にお顔です、嫌がるようであれば濡らしたタオルなどで拭いてあげるだけでも十分です
- すすいでいきます、シャワーで洗い流すのですが、シャワーヘッドを猫の体に近づけると、音や水圧の衝撃を和らげることができます
- 顔は嫌がるので、首から下にかけて丁寧に洗い流してあげてください
ネコのシャンプーの動画
注意点としては、耳や目に水やシャンプーが入らないように注意することと、すすぎ残しは皮膚炎の原因や、身体を舐める習性がある猫にとっては、体内にシャンプー剤が入りこむ原因にもなってしまうので、注意が必要です。
すすぎはシャンプーの倍以上に時間をかけるつもりで、丁寧に行いましょう。
猫のシャンプーの頻度
先にも触れたとおり、猫はシャンプーの必要がない動物です。
特別な理由がない限り、年に1~2回、多くても2カ月に1回くらいでいいようです。
あまり頻度が多いと、お水や濡れることが嫌いな猫のストレスになったり、洗い過ぎにより毛の油分が抜けてパサパサになったりしてしまうようです。
猫にシャンプーをしたい、そう考えるのは私達人間の都合であることも多いので、猫の為にも「シャンプーを頑張りすぎないようにすること」も、頭に入れておきましょう。
嫌がる猫を上手にシャンプーする対策
どう見ても汚れてしまっている、うちの猫!
どうしてもシャンプーをしたいのだけど、かなり強情に嫌がる・・困った。
嫌がる猫を上手にシャンプーするにはどうすればいい?
答えは「手早くササっとシャンプーしてあげること」です。
そしてその為には、シャンプー前の準備を万端にすることです。
例えば、
- 湯の温度を適温にしておく
- シャンプー後の乾かす際の準備も万端にする
どういうことかというと、
湯の温度を適温にしておく
シャワーのお湯、はじめは冷たいお水だったりしませんか?
適温になるまでにしばらく時間がかかりますよね。
その為、シャンプーをしようと猫をお風呂場に連れて行ったものの、適温になるのを待っている間に猫が逃げたり、暴れたりする可能性があるのです。
シャンプーをする際は、予めシャワーを出しておき、すぐに猫にかけられるように準備しておくといいようです。
また、そうすることで浴室の温度も上昇し、温かい状態でシャンプーが出来ますよね。
シャンプー後の乾かす際の準備も万端にする
割と「あるある」なのが、シャンプーのことだけに頭がいってしまっていて、シャンプー後に「あ、タオルない、ドライヤーない」などと慌てるパターンです。
シャンプー後、すぐに使えるようにタオルやドライヤーも準備をしておきましょう。
また、乾かす部屋の温度調節も忘れずにしてくださいね。
とにかくスムーズに、手際よくしてあげることが一番なようです。
また、浴室に慣らしておく方法もいいようで、例えば
- 普段から浴室にオモチャを置くなどして、出入りさせるようにする
- シャンプーの際も、バスタブにオモチャを入れてあげる
- バスタブ自体を部屋に置いて、遊ばせるようにしておく
など、猫に浴室やバスタブに、抵抗感を持たせないようにすることもひとつの方法なようです。
猫に人間用のシャンプーは使ってもいいの?
人間用のシャンプーを猫に使ってもいいのでしょうか?
答えは「使ってはいけません」
その理由は、
- 猫の皮膚と人間の皮膚は違う
- 猫にとって良くない成分が入っている可能性がある
- 猫にとっては臭いが強すぎる
詳しく見てみると、
猫の皮膚と人間の皮膚は違う
猫の皮膚はとても薄くて、デリケートです。
PHと呼ばれるものも猫と人間とでは全く違い、人間のシャンプーは洗浄力が強すぎる為、猫には刺激が強すぎてしまうのです。
その為、猫に人間のシャンプーを使ってしまうと、皮脂をとりすぎてしまうことで皮膚のバランスが崩れ、皮膚炎になってしまう可能性があるのです。
猫にとって良くない成分が入っている可能性がある
人間のシャンプーにはシリコンをはじめ、多くの成分が入っています。
人間にとっては何の害のない成分であっても、猫にとっては良くない成分の可能性があるのです。
特に、猫は毛繕いで自分の身体を舐めますよね?
その際に万が一、シャンプーの成分のすすぎ残しがあった場合は、体内に入ってしまう恐れもあります。
そういう点からも、人間用のシャンプーは使わないようにしてくださいね。
猫にとっては臭いが強すぎる
私達人間にとっては、いい香りでも嗅覚が鋭い猫にとっては、その香りは強すぎます。
シャンプー後も猫の身体からいい香り・・嬉しいのは人間だけかもしれません。
特にアロマオイル入りのシャンプーなどは、人間にとっては心地のいいものですが、猫にとっては害になってしまうこともあるので、絶対に使わないでくださいね。
シャンプーの後の乾かし方は?
綺麗にシャンプーが出来たら、しっかり乾かす事が大切です。
シャンプー後、濡れた体が乾く時に体温が奪われて、どんどん冷えていってしまいます。
迅速に乾かしてあげましょう。
乾かす場所も、猫が冷えないような温度設定にしてあげてくださいね。
乾かし方の手順としては
- 吸水性のあるタオルで猫を包み、水分を吸収させる
- 小さめのタオルで顔や指をふく
- ドライヤーをかける
となります。
なお、ドライヤーについては
- ドライヤーの音を嫌がる猫が多いので、予めドライヤーに慣らしておく
- ドライヤーを近づけすぎないようにする
- ドライヤーの温風の温度を常に確認しながら猫にあてる
- 目の中にドライヤーの風が入らないように注意する
などに注意をすることが必要です。
弱めの風にして、お尻の方から徐々にあてていくといいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?猫にシャンプーをするのは少し大変なようですよね。
その分、上手にシャンプーが出来た時は嬉しさ倍増してしまうかもしれません。
猫の祖先は、北アフリカの砂漠に住んでいたため、猫は生まれ持った習性で水や濡れることが嫌いなのだとか。
だけど、浴室が好きな猫は、意外と多くいますよね?
お湯の入っていない浴槽にコッソリ入り込んでいたり、タイルの上で寝ていたり。
飼い主さんがお風呂に入っていると、ニャーニャ―鳴いて「開けて」と催促する猫もいるのだとか。
だけど、そんな猫ちゃんも、やはりシャンプーとなると嫌がって、暴れしてしまうことが多いようです・・。
そんな、気まぐれで少し不思議なところも、猫の魅力のひとつなのですよね。
あなたの可愛い猫ちゃんが、無理なくシャンプーに慣れていってくれますように。