オカメインコを雛から育ててみたいと思う人は多いようですね。
雛から育てるとなつきやすく、自分を親のように慕ってくれやすくなるという理由が一理あるようですが、簡単にできるものなのでしょうか?
今回はオカメインコの雛を育てる方法や餌の与え方について基本的な方法をまとめてみました。
Contents
雛を育てるのは難しい事?どういった事が必要なの?
動物でも人でも、赤ちゃんを育てるという事はとても大変な事です。
気軽にできるというものではない事はご存知の通りでしょう。
オカメインコの場合も例にもれず、とても難しいことであると思っておかなければなりません。
確かに、雛から育てると自分を慕い、手乗りをしてくれるようになるので育てたくなる気持ちも分かりますがオカメインコにとっては手放しで良い事だと言えるものではないのです。
それは、"危険も多いから"という事です。
オカメインコの雛を成鳥まで育てるにはきちんと温度管理をしたうえで、こまめに餌を与える丁寧な育て方という事が必要となってくるのです。
雛の時期を過ぎて家に迎えたとしてもオカメインコの人懐こい性格、友好的な性格であれば十分なついてくれる可能性は有りますので雛の世話がきちんとできるかどうかを十分考慮したうえで育てるようにしましょう。
オカメインコの雛の育て方とは?
雛はまだ羽もきれいに生えそろっていませんし、体温の維持も十分にできません。
そのため、飼育者が十分な環境を整えてあげることから始まります。
まず、準備するものは
- プラスチックケース(虫かごのようなもの)
- ペット用ヒーター
- ふご(藁でできたかごのようなもの、巣穴に雛がいる感じのように使用します)
- 干し草や藁
ペット用ヒーター等を使用し、雛の住む環境の温度を一定に保つようにしましょう。27℃~30℃くらいの温かさを保ちます。
特に、ペットショップから連れて帰った直後はすみやかにふごなどにいれ、疲れさせないようにします。
干し草や藁はふごの中に敷き詰め、保温に役だちます。
雛が育つ環境はこのような感じになります。
そして、環境の他に大事なことは次で説明をする餌の与え方になります。
オカメインコのヒーター
オカメインコの雛の餌の与え方とは?
雛は自分で餌を食べることが出来ませんので、飼い主が口元まで餌を運んであげなければいけません。
親鳥がしている事をそのまま同じように行うのですね。
その口元まで運ぶことを"差し餌"と言いますが、大体生後1か月半~2か月くらいまで毎日複数回行う事になります。
差し餌のために必要になる道具として「先の細くなったスプーンもしくは雛用スポイド」
これを用意する必要があります。
餌を乗せたスプーン等を雛の口元に持って行き、口を開けた時にほんの少し奥の方へ入れてあげるのです。
この餌や理を朝から夜までだいたい12時間から15時間の間、4~5回与える事となります。目安としては3時間おき位ですね。
餌やりは"素嚢(そのう)"と呼ばれる嘴より下の部分、胸の辺りが膨らむまで十分に与えます。
この部分がへこんだら次の餌をあげる時間という目安にもなります。
素嚢が膨らんだままで次の餌を与えるとそこに残っている餌が発酵したりと雛にとっては良くない状態になるからです。
ペットショップからお迎えをしてすぐは、雛も戸惑いから餌を食べない事もあるかもしれません。
雛は一日食べないだけでもすぐに弱ってしまう可能性があるので、できればペットショップにいる時に十分に餌を食べさせてから自宅へ連れ帰ると良いこともあるようです。
また、雛をお迎えしてしばらくは餌をあげる時でも触れることは控えておくと良いかもしれません。
ストレスなどはできるだけ与えない方が良いからです。
オカメインコの雛の餌はどんなもの?
オカメインコの雛が食べるエサは
- 粟玉
- パワーフード
と呼ばれる鳥の餌です。
パワーフードは雛に大切な栄養素などが配合されているものです。
ネットショップなどで購入できるものもありますが、まずは雛を購入したペットショップが与えていた餌と同じ物をあげることが一番です。
雛にとって慣れた餌、できるだけ抵抗の少ない餌を用意してあげることがすんなり食べてくれるコツともいえます。
この、粟玉とパワーフードを40℃くらいのぬるま湯で混ぜて与えるのですが、喉での引っかかりを防ぐためにも水分を多めに混ぜた方が食べやすいようです。
雛は40℃くらいの温度の餌を好みます。冷えるととたんに食べなくなってしまうこともあるので餌を入れた器を湯煎しながら与えると最後まで冷えずに食べさせることが出来るようです。
食後はすばやくふごの中であたたかくゆっくりとやすませてあげましょう。
このような餌やりを自力で餌を食べることができるまで続ける必要があります。
オカメインコの雛の餌
まとめ
オカメインコの雛の育て方、餌のあげ方でしたがいかがだったでしょうか?
小さくまだ未熟な雛です、自分の育て方次第で命を左右してしまうということもしっかり頭に置いて置かなければなりませんね。
温度管理や餌の与え方など、こまかく注意を払う部分が多いという事、このような事を十分理解したうえで雛の飼育を頑張ってみてくださいね。