猫をはじめとする動物にはダニが寄生するという事は周知の事実ですが人間からしてみれば気持ちの良いものではありませんよね。
これが人に影響をもたらすのであるとしたらなおさらどうにかしたいと思われるでしょう。
今回はそんな猫のダニが与える人への影響と駆除についてまとめてみました。
Contents
猫にいるダニの種類はどんなもの?
ダニと言っても数種類あり、それぞれに寄生する場所、与える症状に違いが見られます。
普段から飼い猫の様子を把握しておけばダニによる症状は気づきやすいものなので対処も取りやすいかと思います。
猫に寄生するダニの種類についてそれぞれ詳しく見ていきましょう。
マダニ
これは最近テレビなどの報道でもよく耳にするでしょう。
草むらなどに生息をしています。山や林などにいると思われがちですがちょっとした植え込みにもいるものなのであなどれません。
症状としては痛みやかゆみ、吸血による貧血、元気がなくなるなどがあらわれてきます。
重症化すると血小板の減少等により亡くなってしまうこともあります。
ヒゼンダニ
漢字でかくと皮癬ダニと書きます。厳密に言えば猫にいるダニはネコショウセンコヒゼンダニと言います。
全身の皮膚の角質層に生息し、産卵を行います。
皮膚を破壊することや、ダニの糞等により炎症がおこるため強いかゆみがおきやすくなるのです。
ミミヒゼンダニ
これはヒゼンダニと同じ仲間ですが寄生する場所が耳の中という限定されるダニです。
同じようにかゆみという症状が強く出るとともに、耳の中に黒い耳垢が出るようになります。
耳の中が気持ち悪いので、取り除きたくて頭を振ったりする事も特徴といえます。
フケダニ
主に背中部分によく寄生するとされています。
その名の通り感染をするとフケがたくさん出るようになり、また脱毛等の症状も出てくることがあります。
このようにダニの種類によって現れる症状は様々ですので、少しでもあてはまる症状が見られたら対処が必要なようですね。
猫のダニはどこからやってくるの?
なんといってもダニがどこから猫につくのか?が気になるところですよね。
そんなダニがくっついた原因となるのは、
- 外出中
- 外出はしないが網戸越しに外を見ていた時(1階部分)
- 散歩から帰ってきた同居中の犬から(犬ダニですが猫にも影響を与える場合があります)
- 草取り後すぐの飼い主の服から
外出時に感染することは、想定内でしょうが結構以外なものからダニが猫の体にやってきていると感じませんでしたか?
ダニはご存知の通りとても小さく、網戸の目なんかすぐに通りこえてくるのです。なんとも恐ろしいものです。
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猫のダニは人間にも影響するの?
そして、猫のダニが人間に影響を与えるのかという事も非常に気になるところですよね。
一番注意していただきたいのは"マダニ"です。
ご存知の方も多いかと思いますが、"生命を左右する"可能性のあるダニです。
猫によるマダニが自分にくっついていたら自己判断をせず、早急に医療機関を受診することが重要です。
ヒゼンダニも人への感染の症状も考えられますが、かゆみといった症状が出ると考えられています。
しかし、猫にいるネコショウセンコウヒゼンダニは人に寄生するヒゼンダニとは少し違うので感染しても一時的なものと考えられているようです。
フケダニも同じく、一時的に皮膚への症状があるかもしれないといった程度で深刻な症状があらわれるとは考えられていないようです。
ただし、どのダニも死骸や糞は呼吸により吸い込むことで呼吸器系に影響を与えるアレルギー物質であると考えられます。
すでに疾患をお持ちの方は悪化する可能性もありますし、新たに喘息などを発症する人もいるかもしれません。
猫にダニがいることが分かったら早めの駆除、こまめな掃除が必要になってきます。
ダニがいると分かったら?どんな駆除方法をするの?
ノミ取りクシやシャンプーをすることなどによりダニを取り除くことはできますが、"完全に"駆除はできません。
極端な言い方をすれば1匹だけ残っていたとしても産卵をしたらまた増えてしまいます。
そしてダニの口の力は強く、取り除こうとしても口だけが残る(頭や胴体部分だけ取り除ける)ことになり根本的な解決にはならないという駆除はなんとも難しいものです。
全部取り除く=駆除成功
と思いましょう。そのためには病院を受診して"駆除薬"を処方してもらわなければいけません。
背筋にポトリと薬剤を落とすだけですので猫にとっても苦痛を与えにくいかと思います。
そして、なにより大事なことはダニを予防することが一番です。
予防のために月に一回程度病院で予防薬を塗布してもらう事も可能ですし、完全室内飼育を徹底することによってもダニに触れる可能性を減らすことが出来るのです。
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まとめ
猫のダニは様々な症状を引き起こし、猫に対して苦痛を与えてしまうことも分かりました。
また、人にも多少影響があることはとても怖いことですよね。
家族の一員である猫、人どちらもが快適に毎日を過ごせるよう気を付けていきたいものですね。