飼い始めてから一度も外に出ることなくいつも家の中で過ごしている、いわゆる室内飼いの猫ちゃん。
時々、窓から外を眺めたりしていることがあるけど、外に興味があるの?
そういえば、ずっと家の中で過ごしているけど、退屈じゃないの?
たまには外に連れ出してあげたほうがいい?お散歩してみる?
あなたの猫ちゃんは、どう思っているのでしょうか。
今回は「猫と散歩」について調べてみました。
あなたの猫ちゃんは散歩の必要がある?散歩をするとしたら、どのように始めたらいい?
実は猫の散歩には入念な準備が必要なようです、一緒に見ていきましょう。
Contents
猫には散歩が必要なの?
そもそも猫に散歩は必要なのでしょうか。
これは、飼い主さんの考え方、また獣医さんによっても賛否両論、考え方が分かれるようです。
まずは猫自体の外への反応もそれぞれで
- 幼少期からずっと室内で飼われている猫
- ある程度成長するまで外で育ち、その後室内に飼われている猫
によっても、違ってくるようです
幼少期からずっと室内で飼われている猫
外を怖がり、外へ出ることを嫌がる猫が多いようです。
室内に慣れてしまっているため、室内での環境に順応しているのです。
このような猫の場合は外へ出ることがストレスになることも多いので、無理に散歩はしないほうがいいようです。
ただ、まだ猫が好奇心の強い仔猫のうちであれば、それほど抵抗なく外に慣れていくこともあるそうです。
ある程度成長するまで外で育ち、その後室内に飼われている猫
外への興味があり、外に出たいとアピールする猫が多いそうです。
このようなタイプの猫は、外に出て外の空気に触れる、匂いを感じることで気晴らしになることもあるようです。
まずは、あなたの猫ちゃんが外に対してどのような反応を示すのか、そこを見極めることが大切なようです。
もしも嫌がるようだったら、無理にお散歩はしないほうがいいのかもしれません。
また、猫の散歩に対する具体的な賛否の意見としては
- 外での刺激がリフレッシュやストレス解消になることもある
- 災害の時などに役に立つ
- 一回外に出してしまうと、脱走してしまう可能性がある
- 習慣にしないといけなくなる
- 交通事故、植物などの中毒、感染症などの危険性がある
などがあるようです。
あなたの猫ちゃんと、あなたの気持をよく考えてみる必要があるようですね。
猫の散歩に必要な物は?
「うちの猫はそんなに外を怖がっている様子はないし、自分自身も猫とお散歩をしてみたい!」
猫の散歩を実践してみようという結論に達したのですね。
それではお散歩デビューに向けて、準備を始めていきましょう!
まず、お散歩に必要なものは・・
- ハーネス
- リード
になります。
ハーネス
首輪型のものだと、猫が興奮してしまったときに抜けてしまったり、首をグッと絞めつけてしまったりする可能性があるので、胴体に付けるハーネスタイプがいいようです。
そして、まずはこのハーネスを装着した状態に慣らすことが大切です。
いきなり外に連れて行くのでなく、ハーネスをした状態で、しばらく家で過ごしてみることがいいようです。
その際に、猫がどのような動きをした時に抜けてしまう可能性があるかなどを、注意深く観察しておきましょう。
猫のハーネスはこんな感じです
猫のハーネスの付け方
リード
ハーネスに慣れてきたら、ハーネスの留め具にリードを付けてみましょう。
いよいよ、お散歩スタイルっぽくなってきましたよね。
とはいえ、まだ家の中での練習です!
犬と違って猫の動きは、縦横、そしてくるっと回って方向転換もしょっちゅうです。
その動きにあなたが慣れておくことが必要なのです。
リードがピンと張るくらい猫が自由に動き回る時は、地面とリードは垂直にするように心掛けるといいようなのですが、それにはあなたが機敏に柔軟に動くことが必要です、猫に合わせて上手にリードさばきが出来るようになることが大切なのです。
いずれにしても、毎日少しずつ慣れさせていくことがいいようです。
猫が少しでも嫌がったら中止して、猫のストレスにならないようにしましょう。
少しずつ、少しずつ・・猫の散歩に必要なのはハーネス、リード、そして飼い主の「根気」なのかもしれませんね。
猫のリードも紹介
リードを付けて散歩する猫
猫の散歩で準備する事は?
ハーネスやリードにも慣れてきました!いよいよ外に出ることが出来そうです!
はじめの一歩の前に、どんなことを準備しておけばいいのでしょうか。
準備を念入りに行うことが大切です!
- 猫のワクチンやノミダニフィラリア予防
- 前もって散歩のコースを決めておく
- 猫の爪を切る
具体的に説明しますね、
猫のワクチンやノミダニフィラリア予防
先にも触れましたが、外に出ることで感染症などにかかってしまう恐れがあります、感染症予防の猫のワクチン注射をするとともに、ノミ、ダニ、フィラリアの予防も行いましょう。
その他、猫白血病ウィルスのワクチン接種の必要性なども含めて、予め獣医に相談しておくと安心です。
前もって散歩のコースを決めておく
行きあたりばったりではなくて、予めコースを決めておくことが大切です。
初めてのお散歩で猫がどのような行動に出るか、わからないからです。
コースのポイントとしては
- 人や車の通りが少ない
- 犬がいない、犬に吠えられたりしない
- 学校通路ではない
- 万が一猫がパニックになった時に隠れる場所がある
- 細い道、駐車場など猫がひとりで逃げ込む場所がない
などがおススメのコースのようです。
猫の困った行動として、突然パニックになってすごい勢いでダッシュしてしまったり、駐車場に止まっている車の下に入り込んで、出てこなくなってしまったりすることもあるそう。
万が一のことも想定して、安心して歩けるコースをしっかり考えておきましょう。
猫の爪を切る
猫がパニックになってしまった時など、あなたが抱きかかえる場面があるかもしれません。
そんな時、力んだ猫があなたを引っ掻いてしまう恐れがあるので、猫の爪は切っておく方がいいようです。
他の犬や猫もしくは小さな子供などを傷付けたりしない為にも、爪を切っておく必要があるようです。
猫の散歩の注意点は?
準備がどんどん整ってきましたね、次に、猫がお散歩デビューをした際の注意点です。
飼い主と猫、お互いが楽しめるように、細心の注意を払うことが大切です。
- 散歩が平気そうだったら続けてみる
- 慣れない犬や人が近づいてきたら抱きかかえる
- 草むらに注意する
どういうことかというと、
散歩が平気そうだったら続けてみる
はじめてのお散歩を終えて、あなたが「楽しかった」そう感じることができたら、きっと猫も「楽しかった」と、思っているはず。
一度外に出た猫は、また出たがる可能性があるそうなので、その時はまたお散歩に連れて行ってあげましょう。
そうでないと、「お散歩に行きたい」と、ストレスを募らせてしまうこともあります。
一度始めた以上は、出来る限り猫の気持も尊重して、お散歩を続けてあげてください。
慣れない犬や人が近づいてきたら抱きかかえる
猫が人や犬に慣れていない場合、もしもお散歩中に人や犬が近づいてきたら、驚いて威嚇をしたり、パニック状態になってしまったりする可能性があります。
その際は、すぐに抱きかかえて離れるようにしましょう。
草むらに注意する
ノミダニなどがいる恐れもありますが、猫は草を食べてしまうことがあります。
除草剤などが撒かれている可能性もありますので、十分に注意をしましょう。
案外、多くの注意点がありますよね、これも大事な猫を守る為。
しっかり実践していきましょう!
また、お散歩のときにウンチなどをしたら、きちんと持ち帰るのも大切なマナーです。
危険やマナーをしっかり頭に入れて、お散歩タイムを楽しみましょう。
猫の散歩のやり方は?
猫の散歩、具体的にはどのようにしていけばいいのでしょうか。
猫のハーネス、リードの着用もバッチリ、あなたの準備もバッチリ整ったら、次に猫のコンディションをチェックしてみましょう。
体調はもちろん、ご機嫌はどうでしょう?「今は放っておいて」な雰囲気ではないですか?
ちょっと気まぐれな猫ちゃんです、お散歩の気分じゃないことも多々あるので、ご機嫌伺いをしっかりしてくださいね。
また、はじめから地面を歩かせようとするのはNG。
最初は抱っこして外の空気を感じてもらい、慣れて興味を持つようであれば地面に下して様子を見てみてください。
とはいえ、犬のようにまっすぐスタスタと歩くことはあり得ありないようです。
あっち行ったり、こっち行ったり自由気ままにふらふらするそう。
気長に付き合いつつ、危険なコースに行ってしまいそうになったら、抱きかかえて軌道修正してあげてください。
「運動目的のお散歩ではなくて、猫と一緒に外の空気をのんびり楽しむ」そんなスタンスで付き合ってあげるといいかもしませんね。
まとめ
いかがでしたか?あなたの猫ちゃんはお散歩デビューを果たせそうですか?
猫にとって外の世界は、想像以上に刺激的なはず。
あなたが思ってもみない行動に、猫が出ることもあるかもしれません。
そんな時、あなたがいかに冷静でいられるかがとても大切です。
しっかり念入りに準備して、安心で楽しいお散歩を楽しんでくださいね。
あなたとあなたの猫ちゃんの暮らしが、ますます楽しくハッピーになりますように。