猫をブラッシングしていたら、白い粉のようなものがあちこちに落ちている・・・これはフケ?とお悩みの方も多いと思います。
人間でもフケは出ますが、猫の場合がほぼ全身からフケが出てきます。
少量のフケであれば新陳代謝の結果として出てくるものなので心配はありませんが、猫のフケは衛生面はもちろんのこと、猫アレルギーの原因にもなるため、きちんとした対策を取ることが大切です。
それでは、猫のフケの原因や対策をご説明していきたいと思います。
Contents
猫のフケの原因は?
古くなった皮膚が新陳代謝によって剥がれ落ちたものがフケとなり、猫の場合は背中やしっぽの付け根などに多くみられます。
健康な状態であってもフケは少なからず発生するので、基本的には問題があるものではありません。
また、乾燥によって皮膚が剥がれ落ちたり、カビが発生して皮膚を侵食する場合、ノミやダニが発生して皮膚が炎症を起こした場合、猫が何かしらのアレルギーにかかっている場合にもフケが発生することがあります。
異常な量のフケが見られたり、かゆみやかさぶた、発疹、脱毛などの症状が見られる場合には動物病院に連れて行ったほうがよいでしょう。
猫のフケの対策は?
まずは猫のフケ対策のためにするべきことをご紹介していきます。
ブラッシング
抜け毛をキレイに取ってあげることでフケも一緒に取り除くことができます。
あまり強くやりすぎると皮膚を傷つけてしまうので、優しく丁寧にブラッシングしてあげましょう。
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シャンプー
お風呂に入れてシャンプーをしてフケを洗い流してあげます。
シャンプーはよくすすいで完全に洗い流し、入浴後はよく乾かしてあげましょう。
洗い残したシャンプーや濡れた皮膚はカビの温床となるので、フケの原因となってしまいます。
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湿度の調整
乾燥する季節や部屋が極度に乾燥していると、皮膚が乾燥してフケが発生しやすくなります。
最適な湿度は55%~65%です。
加湿器を使ったり、エアコンの風が直接当たらないように調整してあげましょう。
ストレス解消
人間でもストレスや生活習慣の乱れでフケが出ることがありますが、猫も同じです。
猫は意外と繊細でストレスを感じやすい動物なので、生活環境の変化などに気を配りましょう。
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動物病院での健康診断
フケが発生する原因には、ノミやダニ、アレルギーの可能性もあります。
皮膚病や寄生虫、感染症などの病気ということも考えられます。
この場合は薬を処方してもらう必要があるので、動物病院を受診してみてもらうようにしましょう。
猫のフケの予防策は?
フケをなるべく発生させないようにするためには、日ごろからブラッシングやシャンプーをすることが効果的です。
ブラッシングにはマッサージ効果で血行がよくなるなどの健康効果も期待できます。
特に長毛種の猫の場合は必須です。
子猫のうちからブラッシングに慣れさせておけば、成猫になってからも習慣としてできるようになります。
また、お風呂が苦手な猫や高齢でお風呂に入れない猫もいると思います。
その場合は蒸しタオルで拭いたり、ドライシャンプーを使うという方法もあります。
フケを予防するには日ごろのケアが大切だということなのです。
また、部屋が汚いとノミやダニが発生し、アレルギーによってフケが出ることがあります。
猫が使うベッドや餌の皿などは清潔にし、掃除機をこまめにかけるなどして掃除しましょう。
基本的に清潔で快適な環境を維持するようにすれば、フケが大量に発生することはありません。
猫のフケの取り方は?
猫のフケが気になったとき、まずやってもらいたいのはやはりブラッシングです。
まずは短毛種の場合はソフトタイプや長毛種の場合はハードタイプなど、猫に合ったブラシを選びます。
また、皮膚が乾燥しているときは静電気が起きやすいので、ブラッシングスプレーなどを吹きかけてからブラッシングするとよいでしょう。
力を入れて無理矢理すると痛い思いをさせて嫌がってしまうので、最初はブラシを使って撫でるくらいの感覚で十分です。
慣れてきたら、後ろ足の付け根やお腹などの体がこすれやすい部分や、背中からしっぽの付け根のライン(猫の分泌液が出てフケが発生しやすい箇所)を念入りにブラッシングしてあげましょう。
ブラッシングをすることで、抜け毛と一緒にフケが取れます。
猫のフケは猫アレルギーの原因になるの?
猫アレルギーの原因となるアレルゲンは、猫のフケや体毛などです。
毛などに付着したアレルゲンが人間の体内に入り込んで危険な異物だと判断し、そのアレルゲンに過剰に反応した人の免疫力がアレルギー症状の原因となるのです。
猫アレルギーを発症すると、目のかゆみやくしゃみ、鼻水、そしてひどい場合にはアトピー性皮膚炎を発症したり、呼吸困難になることもあります。
特にフケは軽いので、空気中を浮遊して服やカーテンにくっついたり、床に降り積もったり、猫から離れていてもアレルギーの症状を引き起こすことがあります。
猫アレルギーにならないために、もしくは重症化しないためにも、猫のフケはなるべく発生させないようにし、部屋の掃除を徹底するようにしましょう。
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まとめ
猫のフケは、病気でない限りは日ごろのケアで予防したり少なくすることができます。
フケ予防にはとにかく清潔さを保つことが第一条件です。
生活環境を清潔に保つことで、フケの予防はもちろんのこと、他の病気も防ぐことができますし、何より猫や飼い主さん自身も気持ちよく過ごすことができます。
ブラッシングは猫とのコミュニケーションや健康観察にもなりますので、積極的にやってあげてみてください。