猫は抜け毛が多い動物で、特に室内で飼っているとその抜け毛の多さに驚くと思います。
家中に抜け毛が落ちているし、掃除も大変だし、ある時期には特に抜け毛が多い気がする・・・と悩まれている飼い主さんもいるかもしれません。
猫の毛が抜けるのは生理的なものなので、抜け毛をなくすことはできません。
抜け毛の多い時期や、抜け毛には何か原因があるのかなど、猫の抜け毛について知っておくべきことをご紹介していきたいと思います。
Contents
猫は毛が抜けやすい時期がある?
猫には、春過ぎと秋過ぎの年に2回、換毛期と呼ばれる毛が生え変わる時期があります。
春過ぎは夏に備えて短い毛に、秋過ぎは冬に備えて長い毛に生え変わるためです。
同じ猫でも、夏と冬とで触った感触が違うのはこのためです。
この換毛期にはとにかく大量に毛が抜けます。
もうブラシに毛がつかないというくらい丁寧にブラッシングしても、翌日にはまた大量に毛が抜けるくらいです。
通常は2週間から1ヶ月ほどですべての毛が生え変わりますが、寒くなったり暑くなったりを繰り返したりすると、換毛期は長引きます。
また、室内飼いの猫の場合は、外気にさらされることがなく寒暖差を感じることがあまりないので、一年を通して毛が生え変わる傾向があります。
換毛期に抜ける毛に関しては通常のことなので、特に気にする必要はありません。
どんな抜け毛には注意が必要なの?
猫の様子がいつもと変わらない、他の異常が見られない、皮膚の状態も問題ないようなら、換毛期による抜け毛なので心配ありません。
しかし、換毛期でもなく、以下のような毛の抜け方をしている場合は注意が必要です。
- 毛が束になってゴソッと抜ける
- 皮膚がハゲている
- 皮膚が赤くなっている、かさぶたのようなものがある
- 頻繁にグルーミングをする
- 大量のフケが出ている
- 痒そうにしている
このような症状が見られる場合は、何らかの病気の可能性がありますので、動物病院を受診するようにしましょう。
猫の抜け毛が多い時に考えられる病気とは?
皮膚病
ノミやダニが原因で皮膚病となり、皮膚がかゆくなって毛が抜けることがあります。
また、猫もアレルギー性の皮膚炎になることがあります。
脱毛部分に赤い発疹ができたり、ガサガサしているようなら皮膚病の可能性があります。
ビタミン不足
ごはんを手作りにしている場合に多いのがビタミン欠乏症です。
この場合は、市販のフードを混ぜたり、栄養のバランスを見直すことで治ります。
内蔵疾患
腎臓病・糖尿病・免疫異常などの病気のときにも抜け毛が増えることがあります。
この場合は抜け毛以外にも症状があったり、異常があるかもしれないので、動物病院に連れて行って適切な治療を受けるようにしましょう。
ストレス
皮膚病や内臓疾患でもない場合は、ストレスで抜け毛が増えていることが考えられます。
飼い主の愛情不足、環境の変化、餌が合わないなどストレスの原因はいろいろあります。
猫はストレスを飼い主に感じさせないようにするので、飼い主が気づいたときはすでに抜け毛が増えている状態になってしまいます。
ストレスを感じると頻繁にグルーミングをすることがあるので、グルーミングの時間が増えたり、毛玉をよく吐き出すようなら、注意してみてください。
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猫の抜け毛対策は?
ブラッシング
猫の抜け毛対策の基本はブラッシングです。
特に換毛期は、短毛種でも一日1回、長毛種なら一日に2回はブラッシングをしたほうがいいでしょう。
放っておくと、カーペットなどに毛がびっしりついてしまい、掃除機でも取れなくなってしまいます。
また、毛をそのままにしておくと、ノミやダニが発生してしまい、猫の皮膚病や人間もアレルギーの原因となることもあり、非常に不衛生です。
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シャンプー
お風呂に入れる、シャンプーをすれば、抜け毛をごっそり洗い流せます。
でも、猫は水を嫌がるので頻繁に入れるのは難しい可能性があります。
嫌がる猫を無理矢理お風呂に入れようとすると、それがストレスとなって余計に抜け毛が増えてしまうかもしれません。
その場合は濡れたタオルで全身を拭いてあげましょう。
シャンプーをする場合は、人間のものではなく猫専用のシャンプーを使用するようにしましょう。
また、皮膚病になってしまった場合は、シャンプーの刺激が皮膚病を悪化させてしまうことがあるので、病院で指示を仰いでください。
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毎日掃除機をかける
カーペットや絨毯など、布製のものは掃除機をかけたあとにコロコロで絡みついた毛を取り除くようにしましょう。
フローリングや畳は、部屋の隅に毛が溜まるので、隅を重点的に掃除機をかけます。
掃除機をこまめにかけて清潔にすることで、ノミやダニの発生も抑えることができます。
猫の抜け毛が少ない品種は?
厳密にいうと抜け毛の量を左右するのは、毛の長さではなく毛の生え方によるのですが、一般的には短毛種のほうが毛が抜けやすく、長毛種のほうが抜け毛が目立ちます。
頻繁にブラッシングやシャンプー、掃除をするのが面倒くさいという場合、抜け毛が少ない品種ならその手間を減らすことができます。
抜け毛が少ない猫の一例は以下の品種です。
- アビシニアン
- アメリカンワイヤーヘア
- ブリティッシュショートヘア
- シンガプーラ
- シャム
- スフィンクス
全く抜け毛がないというわけではないので、少なからずお手入れは必要です。
抜け毛が多いことで皮膚病などの病気が見つかることもあるので、これらの品種の猫でも抜け毛の量には注意するようにしましょう。
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まとめ
猫の抜け毛には日ごろのお手入れが欠かせません。
また、抜け毛は何らかの病気の可能性もあるので、ブラッシングは病気の発見になることもあるのでこまめにやってあげましょう。
飼い主さんも猫もお互いが気持ちよく住めるように、抜け毛対策は面倒がらずにするようにしましょう!