カブトムシを来年も飼いたいので繁殖に挑戦をしたいと思っている人もいらっしゃるはずです。
山や林にいってカブトムシを見つけることも楽しいですが、交尾から産卵、幼虫になっていく姿を追い続けると感動や充実感など様々な感情を持つことが出来そうです。
繁殖は難しいようにも感じますがカブトムシについては特別な手間はあまりかからず初心者でも挑戦しやすいようです。
今回はカブトムシの交尾について初めての方でもわかるようにまとめてみました。
Contents
カブトムシを交尾させる準備
交尾をうまく成功させたいのであればまずは必要なものを事前に準備をしておくことが大切です。
オス・メスを同居させる
どちらも十分に成熟をしていること。
また、体に欠損が無い事を確認しましょう。
特に、オスの場合前足が欠けていると交尾がうまくできません。
オス2匹に対しメス1匹の割合で同居させましょう。
充分なエサ
交尾にも産卵にも体力をかなり使います。栄養を十分に蓄えてもらいましょう。
昆虫ゼリーがおススメです。
カブトムシと言えばスイカを想像しやすいですが腐りやすい事と、お腹が緩くなるカブトムシもいるようです。
↓コチラの記事も参考に
木や棒
メスの中には交尾を迫られて嫌がることもあります。
逃げる際にひっくり返ってしまったら木や棒があると起きやすくなります。
長時間起き上がれないと死んでしまう事もあるので気を付けましょう。
産卵セット
交尾終了後はオスとメスを引き離します。
安心した場所で産卵してもらい、それを採卵するためにも産卵セットがあると役に立ちます。
用意する物
- 出来る限り大きい容器
- マット
- 木や棒
作り方
- 容器の半分くらいまでマットを入れて締め固める
- その上から追加のマットを入れる(締固めない)
- マットの表面に木や棒を置く
とっても簡単ですね。
注意点
カブトムシのメスは卵を産卵する時は土の固いところまで潜り産卵します。
つまりマットを締め固めた層を作らないと容器の底まで潜ることになりメスの負担になります。
初めからマットを入れる量を減らして浅くしておけばよいと考えがちですが、ある程度の深さが無いと余り産卵をしないそうです。
木や棒を入れておくのはひっくり返ってしまったメスが起きやすくする為。
メスは交尾で体力をかなり使っているので、ひっくり返ってしまうとなかなか起きられないそうです。
無駄な体力を使って最悪の場合は産卵の前に死んでしまう事もあるかもしれません。
産卵セットのマットはメスが安心して卵を産めるようにより深さと固さがあります。
このように準備するものといっても通常の飼育セットと大差はないようなので、初めての方でも揃えやすいのではないでしょうか。
カブトムシが交尾する時期は?
カブトムシは寿命が一年ほどですが、それは土の中で過ごす時期を合わせての事。
地表に出てからは2~3か月程度しかありません。ではその短い期間で交尾をうまくさせるにはカブトムシの成熟を十分見極めることが大切ですね。
カブトムシは羽化をして1~2か月たった頃に成熟が十分になるようです。
羽化をしたカブトムシはサナギの中でひと月ほど過ごした後にいよいよ外に出て活動が活発化し、交尾を開始する時期へとなります。
季節で言えば8月くらいになるでしょう。
分かりやすい目安で言えば
- 餌をしっかり食べ始めた
- 食べる餌の量が増えてきた
という事が確認できれば交尾ができるように成熟したという事です。
このことを考えると、カブトムシは子孫を残すために地表を出てくるといっても過言ではないような気がします。
カブトムシが交尾する時間は?
うまくペアとなり交尾を開始し始めたら30分くらい交尾に時間がかかるようです。
この時間が短いか長いか、考え方は人それぞれですが短い一生のカブトムシから見れば長いもののようにも感じますね。
また、これはあくまで平均であって1時間かかるものもありますし、海外のカブトムシでは一日かかってというものもいます。
交尾しているように見えてもメスが拒否をしているということも考えられるので2日程度同居をさせておくといいようですよ。
ちなみに交尾をする時間帯というのは無いそうですよ。
オス同士でも交尾をすることがあるの?
オスとオスが交尾をしてももちろん子孫は残せません。
しかし中には、メスと勘違いして交尾を行うオスがいるのです。
角が小さくて目立たないオスをメスと認識してしまうのですね。
もちろん生殖器はオス同士なので繁殖にはつながりませんが、一番怖いのは双方の生殖器が傷ついて死んでしまう事。
交尾をさせる時にはしっかりオスと分かる個体のみを飼育ケースに入れておきましょう。
見た目がオスかメスか分かりにくいもの、身体に欠損のあるカブトムシは別の容器で飼育しているほうが悲しい思いはしなくてすみますね。
カブトムシは何回交尾するの?
一回のみです。
カブトムシの産卵は毎日2~3個ずつを繰り返しおよそ20~30個程度産むのですが、その時の卵は全部一度の交尾でのもの。
産卵を終えた後にまた別のオスと交尾をさせることは可能では?と思うかもしれませんが、交尾や産卵はメスにとってはかなり体力を消耗します。
中には産卵終了とともに命が尽きてしまうメスも…本当に命がけなのです。
そのため、基本的には一回きりと考えておいた方が良いでしょうね。
カブトムシは交尾の後に死ぬの?
カブトムシの交尾は時々オスが力ずくで行う事も見られます。
そんな時に体力のないメスであれば耐えられずに力尽きてしまうということもあり得ることです。
しかし、一般的にきちんとした飼育・準備のもとであれば確率は小さいものです。
十分に成熟したオス・メスを準備することで避けることが出来そうですね。
ただし、うまく交尾がいっても交尾後にお互いの生殖器がうまくはがれずに取れたり、傷ついたりすることで死んでしまう残念なこともあります。
カブトムシが交尾しないのは何故?
カブトムシはオスとメスを同居させておけば高い割合で交尾を開始します。
それでもしないというのであれば成熟が不十分な事が考えられます。
何度も言っていますがカブトムシの交尾には充分な成熟は必要不可欠です。
サナギから出てきたばかり、まだ栄養が十分摂れていないというカブトムシであれば生殖行為のスイッチも入らないのでしょうね。
基本的に成熟していればほったらかしていても交尾をすると考えられていて難しいものでもないようです。
交尾をしない原因はこれが一番でしょう。
交尾後どの位で産卵するの?
個体差があり、中には交尾後すぐに土にもぐって産卵するメスもいるようです!
大体が1週間くらいで産卵をし始めます。
安全に卵を採卵するためにもオスとの同居2日後以降は速やかに産卵用ケースに移動させると良いですね。
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まとめ
カブトムシの繁殖は初心者でも挑戦しやすそうですね。
卵から育てていく楽しさ、生き物の一生についても深く考えていくこともできそうです。
小さいお子様には交尾を説明するには難しい部分もありますがオスとメスがいることによって新たな命が誕生すること、また命を大切にする気持ちをカブトムシと共にはぐくんでいけたらいいですね。