メダカの飼育を考える際にはまず初めに「どこで飼育するか」を始めに考えましょう。
屋内での飼育と屋外の飼育では必要なものも変わってくるんですよ!
そこで今回は屋外でメダカを飼育する際に必要なものと注意する点をまとめてみました。
Contents
屋外飼育に必要な物
それでは早速メダカの屋外飼育に必要なものを見ていきましょう!
屋外飼育は屋内飼育と違い必要なものが少ないのがメリットの一つです。
必要なものは
- 容器
- 底砂や底砂利
- 水草
になります。
それぞれについて見ていきましょう!
容器
屋内・屋外問わずに必要な容器です。
屋内の場合は水槽を使う場合が多いですが、屋外の場合は何といっても「睡蓮鉢」を使う方が多いようです。
そして以外にも「発泡スチロール」も屋外飼育の容器としては抜群の性能を誇るそうです。
この容器については後で詳しく解説しますね。
底砂や底砂利
これは容器の下に敷くもので、「絶対に必要か」と言われれば必要なないのですが、「あればいいのか」と言われればあるといいものです。
↓コチラの記事も参考に
砂利や砂を容器の下に敷く利点は
- 見た目
- バクテリアの定着
ですね。
見た目
まず底砂や底砂利の有り無しで見た目がかなり変わります。
屋外飼育の場合、容器は透明なものを使うことは余りないので、上から見るだけになるのですが、容器の底がそのまま見えるのと、砂や砂利があるのではだいぶ印象が違います。
屋内で透明な水槽を容器に使う場合は見た目も兼ねてビー玉などを入れる方もいるそうですよ。
バクテリアの定着
機能的な面ではバクテリアの定着ができるという事らしいです。
人工的にメダカなどを飼育する場合、バクテリアはメダカのフンや尿を分化する重要な役割を担っています。
この重要なバクテリアの定着に底砂や底砂利が役に立つそうです。
※初めは必要なバクテリアが少ないのでバクテリア液などを使用します。
また、水草と合わせるとメダカが元々生息していた環境(ビオトープ)を作ることが出来るそうです。
利点を挙げてきましたが、当然デメリットもあります。
何と言っても「掃除が面倒くさい」に限ります。
掃除が面倒くさいので底砂を入れない「ベアタンク」という方法もあります。
ただこの場合はバクテリアの定着が無いので
- 水が汚れやい
- メダカが病気になりやすくなる
というデメリットもあります。
水草
水草の役割として
- 水をキレイにする
- 繁殖の為
- 酸素の供給
- 隠れ場所
があります。
水をキレイにする
水草を入れるのと入れないのでは水のキレイさが全く違うそうです。
水中の汚れの成分も水草の栄養になり結果、水がきれいになります。
繁殖のため
メダカの産卵の為に水草を利用できます。
卵を付けられるものならなんでも良いのですが、やはり見た目は水草が一番です!
酸素の供給
水草も他の植物と同様に光合成を行い、水中に酸素を供給してくれます。
これは屋外で飼育するからこそのメリットでもあるので活用しない手はありません。
ただ、日の光が当たらない時は水草も呼吸をして二酸化炭素を排出します。
隠れ場所
水草はメダカの隠れ場所にもなります。
自然の中でメダカはよく水草に隠れていますので、ビオトープを形成するのに必要になります。
また、日中の厳しい日差しを遮る効果もあります。
容器以外は絶対に必要というものでないのですが、メダカが屋外で快適に生活するのに必要になるので検討してみて下さい。
屋外飼育におすすめの容器
次に屋外飼育するときに役に立つ容器について見ていきましょう。
容器としての条件は
- 温度変化の少ないもの
- 深いものよりも広いもの
を選ぶという事です。
そこで候補に上がるのが
- 睡蓮鉢
- 発泡スチロール
です。
他にもバケツや植物を植えるプランターなども利用されていますよ。
睡蓮鉢
睡蓮鉢とは睡蓮を育てるための器の事です。
睡蓮は水中で育つ植物なので、睡蓮を育てている鉢にメダカを入れるとそれだけでビオトープの完成です。
また陶器の器が多いので、風情があり趣もあります。
陶器の容器は熱を通しづらく温度変化が少なくなるのもメダカを飼育するのに向いています。
発泡スチロール
発泡スチロールを使ってメダカを飼育するというのは余り思いつかないかもしれませんが、温度変化が少なくなるのでおすすめの容器の一つです。
発泡スチロールを使うメリットは
- 安い
- 軽い
- 気軽に扱える
- 保温性が良い
デメリットは劣化しやすいです。
特に冬場だけ水温が下がりすぎるのを防ぐために保温性のある発泡スチロールを使う人もいるそうです。
という訳で「睡蓮鉢」と「発泡スチロール」どちらもおすすめの容器です。
屋外飼育の冬越しの注意点
メダカを飼育していく上で避けて通れない冬越しの注意点について見ていきましょう!
まず初めに自然のメダカは冬の間冬眠しています。
冬など寒い時期にメダカを見かけないのは冬眠しているからなのです。
そこを踏まえて冬越しの注意点としては
- 餌を与えすぎない
- メダカが凍らないようにする
- 室内へ移動する
が挙げられます。
餌を与えすぎない
メダカは寒い時期には冬眠をします。(水温が約5度で冬眠に入るそうです)
当然活発に動くこともなく活力も低下していきますので、餌を与えられても食べる事が出来ません。
結果、水が汚れるだけですので、冬眠時の餌やりは控えましょう。(水温が10度を下回ると控えたほうが良いそうです)
メダカが凍らないようにする。
本当に寒い時期は水が凍ることがあります。
水の表面が凍っている状態なら水中のメダカに影響は無いのですが、余り浅い容器などの場合はメダカまで凍ってしまう可能性があります。
十分な水量が確保できる容器を使用しましょう。
また発泡スチロールの容器は保温性に優れているので、冬越しにもおすすめです。
室内へ移動
可能なら冬場は室内へ移動するという方法もあります。
室内へ移動すると水温にもよりますが、冬眠しないので今まで通り飼育できます。
ただ、水草の効果が薄まるので屋内へ移動する場合でも日当たりの良い場所を選びましょう。
こう見ていくと一番無難なのは室内への移動のようですね。
夏場の屋外飼育の注意点
夏場の飼育で注意する事は、「水温」です。
↓コチラの記事も参考に
一般的にメダカが過ごしやすい水温は18~28°と言われているそうです。
真夏の日はどうしても水温が上がってしまうので対策が必要となります。
対策としては
- 涼しい場所に移動する。
- 直射日光を避けるため日陰を作る
などの対策があります。
涼しい場所に移動する
なにはともあれ真夏だけでも風通しの良い涼しい場所に移動するのも手です。
一番日差しがきつい時間帯に影になる場所に移動するのがベストです。
室内に移動するのも良いのですが、冷房していない締め切った真夏の室内の温度もかなり高いので注意が必要だと思います。
直射日光を避けるために日陰を作る
涼しい場所に移動できないのなら、涼しくしてしまえばいいのです。
日差しを遮る「すだれ」などを使い人工的に日陰を作ってしまいましょう。
メダカが暑さでダウンしてしまわないように対策をとりましょう。
まとめ
どうだったでしょうか?
屋外でメダカを飼育する際に気を付ける事は「水温」です。
寒すぎても、暑すぎてもメダカには負担がかかりますので、メダカが快適な生活を送れるようにこの記事を参考にして頂ければと思います。
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