メダカの稚魚の育て方には気を付けるべきいくつかのポイントがあります。
メダカは稚魚の間がいちばん育てるのが難しく手がかかるので、そのポイントをうまくおさえないと、簡単に死んでしまいます。
でも、この時期をうまく乗り越えることができれば、元気に育ち、成魚までの生存率が高くなります。
それでは、メダカの稚魚の育て方のポイントを見ていきましょう。
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メダカの稚魚を育てる容器は何が良い?
卵から孵化した稚魚は、親メダカがいる水槽などから別の容器に移します。
親が餌と間違えて稚魚を食べてしまう恐れがあるためです。(卵の段階で分けていた方がより確実に孵化します)
容器は特別なものではなく、水が溜められればプラスチック容器やタッパーのようなもので問題ありません。
また、卵から孵化するのにも時間差がありますので、少し育った大きめの稚魚が産まれたばかりのメダカを食べたりいじめたりしてしまうのを避けるために、稚魚でも成長段階に応じて分けてあげると安心です。
私の経験からのおすすめ
容器は水さえ入ればなんでもいいと思います。容器の大きさについては稚魚の管理の仕方によって変わります。
例えば孵化した日別や週別に管理するならそれほど大きくない容器、例えば豆腐が入っていた容器でも十分です。
大きさよりも数を優先させます。
孵化した稚魚を分けずに次々と入れていくなら、ある程度の大きさが必要になります。
メダカの飼育の基本ですが、密集するのは良くないです。
私は6リッターくらいのポリバケツで100匹ほど飼育していました。
この場合、共食いなどにより最終的には20匹ほどになりました。
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メダカの稚魚の容器の水換えはどうすればいい?
卵から孵化した後は、生まれた時の水質を極力変えないようにします。
そのため、水替えもできるだけしないほうがよいのですが、水の色が極端に濃い緑色になってしまったり、厚い油膜ができてしまった場合は水替えをします。
メダカは25度くらいの水温が適温です。
交換する水の量は多くても3分の1くらいとし、用意する水は替える前の水温と同じくらいにしておきましょう。
古い水を取ったり、新しい水を加える際は、激しい水流が起こらないよう、優しく作業してあげてください。
市販のポンプを使って水槽内の水を取る際は、稚魚が巻き込まれないよう先端にガーゼなどを巻きつけておきましょう。
屋外のメダカの稚魚の生存率を上げるには?
メダカを屋外で飼育する場合、メダカの稚魚の敵はボウフラです。
いくら汲み置きしたきれいな水道水であっても、屋外にあると蚊が卵を産みつけてボウフラが発生し、せっかく生まれたメダカの稚魚を食べてしまいます。
特に夏場は蚊が多く繁殖する時期なので注意が必要です。
稚魚のうちは、環境はなるべく変えない方がいいので、水替えは極力控えなければなりません。
そのため、もしボウフラを発見した際には、水替えをするのではなく、面倒ですがボウフラを取り除くようにしましょう。
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屋内のメダカの稚魚の生存率を上げるには?
屋内だと水槽などで飼育し、エアレーションやフィルターを付けていることが多いと思いますが、稚魚がフィルターに吸い込まれて死んでしまったり、水流があると疲労して死んでしまうため、稚魚のうちは使用はやめましょう。
また、餌が多すぎて食べ残しがあると急激に水質が悪化してしまいます。
このような急激な環境悪化も稚魚の大敵なので、食べ残しの餌はスポイトで吸うなどして水質の悪化を防ぎましょう。
メダカの稚魚の餌は何をあげるの?
稚魚のときは、プランクトンが豊富なグリーンウォーターか乾燥餌を与えます。
グリーンウォーターとはどんなものか、そして乾燥餌を与える場合の注意点は次のようになります。
グリーンウォーターとは
グリーンウォーターは、水の中に植物プランクトンが大量に発生している状態の水です。
その名の通り緑色で青汁のような色をしています。
この植物プランクトンがメダカの稚魚にとって餌になるのです。
メダカにとっては、水の中すべてが餌だらけになっている状態ですので、いつでも好きなだけ餌を食べられるというわけです。
乾燥餌を与える場合の注意点
粒の形が肉眼でわかるくらいの大きさの餌ですと、稚魚にとっては大きすぎて食べることができません。
したがって、パウダー状くらいの餌を与える必要があります。
通常のメダカ用の餌ならば、すり鉢で粉状になるまですり潰し、それでもまだ粗い場合は皿などの上でさらに細かくします。
水に入れた時に水中に沈んでいくほどの大きさだと、まだ大きすぎて稚魚は食べません。
水面に浮いたまま沈まないくらいのパウダー状になるまで細かくしましょう。
もしくは、メダカの稚魚用の餌も売っていますので、それを利用すれば手間がかからずにすみます。
メダカの稚魚の餌やりの頻度は?
メダカは、生後3日ほどはお腹にある栄養袋で成長することができます。
その時期を過ぎてから2週間ほどの間は、メダカの生存率やその後の成長に大きく関わる時期ですので、餌にも細心の注意を払わなければなりません。
成魚になると一日1回程度の餌で十分ですが、稚魚の時は必要なときに十分なエサがないと餓死してしまいます。
餌は多めに与え、回数も一日5回くらい与えると効果的です。
しかし一度に大量にあげてしまうと、食べ残しが水質悪化の原因になってしまうので、回数を多めにしてこまめにあげることが大切です。
そんなに頻繁にあげられないという場合でも、一日2回は最低でも与えるようにしましょう。
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まとめ
メダカは昔からそのあたりの川にもいるし、簡単に育つものだと思っていませんでしたか。
しかし、メダカの稚魚は予想以上に繊細なのです。
飼育環境や育て方に十分に気を付けないと、せっかく飼っても全滅ということにもなりかねません。
でも、稚魚の期間はそんなに長いわけではないので、ちゃんと手をかけてあげて、立派な成魚になるように育ててあげてください。
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