メダカの繁殖のコツ!私の経験からのアドバイス

メダカは初心者でも飼いやすく、繁殖させるのもわりと簡単な魚です。

それでも1年を通して繁殖するわけではなく、他の生き物と同様に、春になって暖かくなると繁殖活動をするようになります。

「春になる」というのは、日照時間や水温などの条件がそろったときです。

それでは、メダカの繁殖に必要な条件や注意点などを説明していきます。

基本的に私の経験をもとに書いています。

Contents

スポンサーリンク

繁殖の流れ

初めにメダカの繁殖の流れを確認していきます。

  1. メダカが親になる
  2. 春になり気温や日照時間が条件を満たす
  3. メダカが交尾する
  4. メダカが産卵する
  5. 卵を孵化させる
  6. 稚魚を育てる
  7. 親メダカになる

という流れになります。

この中で難しいのは

  • メダカが産卵した後
  • 稚魚を育てる

ことだと思います。

この2つについて私自身本当に苦労しました。

メダカが繁殖する条件

まずは、もちろんですがオスとメスのペアが必要です。

1ペアでも繁殖活動は可能ですが、メダカにも相性がありますので、できれば10ペアくらいいると確立は上がります。

そして、メダカが繁殖するために必要な条件は、大きく2点あります。

  • 水温
  • 日照時間

詳しくは後述しますが、この2つの条件が連続的に続くようになると繁殖活動を始めます。

健康状態が良く、成熟したメスメダカであれば、毎日のように卵を20個から30個産むようになります。

そしてうまくいけば、産卵期のオスとメスは交尾をします。

しばらくはメスメダカがお腹に卵をぶら下げたままですが、卵は水草などに産み付けられます。

そして、2週間ほどすると卵が孵化して稚魚が産まれるのです。

水温

繁殖のために必要な条件で、後述する日照時間と同じくらい大切なのが水温です。

メダカを飼育するための適温は18℃から25℃と言われています。

春になって水が暖まり始め、18℃を超えたくらいになると繁殖活動を始め、産卵を始めるのが20℃くらいです。

繁殖活動の適温は25℃から28℃です。

日照時間が十分にあっても、水温が低いとメダカは産卵しません。

逆に、夏でも水温を適温に保ってあげればメダカは続けて産卵をすることができます。

室内で飼育し、ヒーターなどを使用している場合は、水温は保たれているので、日照時間で産卵の時期をコントロールすることが可能です。

日照時間

メダカは、日照時間と水温で季節を感じ、暖かくなり始めた春から秋にかけて産卵をします。

メダカの繁殖活動にはだいたい13時間くらいの日照時間が必要で、最も適した日照時間は14時間くらいと言われています。

春分の日を過ぎるころから日照時間は12時間以上になり、徐々に長くなります。

そして5月から6月ごろには14時間くらいになり、1年で最も盛んに産卵する時期になります。

逆に、夏になって日照時間があまり長すぎてしまうとメダカは産卵を控えます。

夏は水温が高くなってしまうこともあり、夏を過ぎて水温も落ち着いた秋にも産卵をすることがあるので、産卵の時期は4月から10月ごろとなるのです。

屋内でメダカを飼う場合は、ライトなどで日照時間を調節してあげれば、産卵時期をコントロールすることも可能です。

スポンサーリンク

メダカの繁殖で必要な物

私がメダカの繁殖で必要と感じた物を紹介します。

  • 卵を入れる容器
  • 水草や産卵床

これら以外にもあると良い物がありますが、話の流れで説明していきます。

卵を入れる容器

産卵した卵はそのまま親メダカと一緒に入れておくと、親メダカが食べてしまいます。

産卵の時期が来ているのに卵を産んでいる気配が無いなと思ったら、実は親メダカが卵を食べているかもしれません。

そこで産卵した卵は親メダカとは別容器で管理した方が確実に孵化させることが出来ます。

こだわる人は日ごと、週ごとに容器を別にして管理するそうですが、私は100均の虫の飼育ケースに生まれた卵を全部入れていきました。

容器は、

  • 水がこぼれにくいもの
  • 持ち運びがし易いもの

がおすすめです。

日ごと・週ごとに管理する場合は豆腐の容器などでも問題は無いです。

水草や産卵床

メダカは産卵してしばらくすると水草や産卵床に卵を産み付けるそうです。

そこで必要なのが卵を産み付ける水草や産卵床です。

水草はホテイ草などの浮き草の方が卵を産み付けた後、卵を取りやすいです。

水草でも良いのですが、水草の管理などの問題も有り産卵床を使う方が簡単ですし、産み付けた卵が見つけやすいと思います。

私の経験では産卵床とホテイ草をいれてみましたが、一度も卵を発見できませんでした。

恐らく産み付ける前に食べられたのだと思います。

メダカの交尾

メダカの交尾についてみていきましょう。

交尾の方法やオスメスの見分け方はここでは説明していません。

具体的な交尾の時期や時間などについて説明していきます。

交尾をする時期

交尾をする時期は春から秋にかけて水温が20度になりだし、日照時間が13時間を超えた辺りからです。

屋内で飼育している場合季節に関係なく水温と日照時間さえクリアできれば一年中交尾させることも可能です。

交尾をする時間

交尾・産卵は午前中に行われます。

メダカが交尾する時間は私の経験上、明け方だと思います。

具体的には朝6時には産卵していたのでそれより前だと思います。

メダカが産卵した時にやる事

メダカが産卵した時にやる事を説明していきます。

メダカの産卵時間と確認

メダカは朝早く産卵するので、卵を取りたい時は早起きして産卵していないか確認しましょう。

朝の7時くらいには親メダカのお腹に卵があって、朝の8時には無くなっている事が多くあったので、最低でも7時半位までに確認しましょう。

メダカの卵を取る

メダカのお腹に卵が確認できたら卵を親メダカから隔離しましょう。

そのまま卵を放置しているとほぼ食べられてしまいます。

卵を取る方法には

  • 水草や産卵床に卵を産み付けてから取る
  • メダカのお腹にある卵をそのまま取る

2つの方法があります。

基本的には産卵床などに産み付けてから取る方が親メダカの負担が少なくて良いのだと思いますが、

  • 産み付けるまで待つ時間がない
  • 産卵床に産み付ける前に食べられてしまう

という問題が有ります。

私の場合は産卵床に産み付ける前に卵を食べられていたので、メダカのお腹にある卵をそのまま取る方法を採用しました。

用意するものは

  • メダカをすくう網
  • 綿棒

です。

やり方は

  1. 卵を持っているメダカを網ですくう
  2. 卵を綿棒でメダカからのけて取る

だけです。

気を付けなければいけないのは、メダカにとって人間の体温は熱すぎるので、出来る限りメダカに触らないという事です。

触りすぎるとメダカが火傷したり、体力が奪われて弱ってしまいます。

メダカの卵を手でこねる

メダカの卵は糸みたいなもので繋がっています。

これは自然の中にいるメダカが水草などに卵を産み付ける時に必要なものなのですが、人工的に管理する場合は邪魔でしかありません。

このまま管理すると卵がカビた時に他の卵にうつったり、糸が邪魔でうまく孵化できない事もあります。

そこでこの糸を除けるのですが、一番簡単なのは手のひらに取って指でこねくり回すと糸が一つにまとまって取れます。

メダカの受精卵は多少強くつまんだりした位で潰れる事はありません。

もし潰れてもそれは恐らく無精卵だと思います。

 

メダカの卵を孵化させる

メダカの卵を無事採取出来た後は、卵が孵化するまで管理していきます。

注意することは

  • 水が腐らないようにする
  • 卵にカビが生えないようにする

この2点です。

実際にやる事は至って簡単です。

  • 毎日卵の容器の水を換える
  • 水は水道水をそのまま使う
  • カビた卵を捨てる

まず水が腐らないように毎日水換えをします。

メダカにカルキ抜きしていない水はダメなのですが、卵の場合はカルキが有ることにより

  • 水が腐るのを防ぐ
  • 卵がカビるのを防ぐ

などの効果があるので水道水をそのまま使います。

カビが生える卵は元々無精卵である場合が多く、無精卵と有精卵の見分けを刷るためにメチレンブルーを使う人もいます。

メチレンブルーを一滴入れると無精卵は卵の中が青く染まるので一目で無精卵を分かるようになります。

またメチレンブルーは薬浴でも使うものですので、カビの予防にもつながります。

 

薬浴のメチレンブルーです。

卵の孵化が近づくと卵の中に稚魚が見えてくるようになり、そうなると数日で孵化します。

人によってはこの段階でカルキ抜きした水に移す人もいます。(稚魚にカルキ抜きしていない水道水は良くないので)

私が実践した卵の管理法を一例として紹介します。

  1. 100均の飼育ケースにカルキ抜きしていない水道水を入れる
  2. メダカの卵を入れる
  3. メチレンブルーを一滴入れる
  4. 青く染まった卵を捨てる
  5. 毎日水を換え、その度にメチレンブルーを一滴入れる
  6. 生まれる前になってもそのままの状態で孵化を迎える
  7. 孵化してからカルキ抜きした水に移す

ちょっと雑な管理かもしれませんが、一応これでも育ちました。

メダカの稚魚を育てる

沢山の稚魚を繁殖させるのに重要な事は、稚魚同士でも成長スピードが違うので大きさによって容器を分ける事です。

親メダカは卵や稚魚を餌と思って食べますが、大きくなった稚魚は小さい稚魚を食べます。

ですので、稚魚を入れた容器を放置していると他の稚魚を食べた一匹だけ大きくなっている事が有ります。

稚魚の餌やりですが、稚魚専用の餌か大人用の餌を細かくした物を一回の量を少なくして回数を増やして与えます。

稚魚がいる容器は水替えすることが難しいため餌が残って水質を悪化させないように気を付けて下さい。

メダカの稚魚にはグリーンウォーターが良いと言われていますが、

  • 稚魚の数の把握が難しい
  • グリーンウォーターかと思っていたら水質が悪化しているだけだった

という問題も有ります。

 

メダカの稚魚を育てる際には

  • 稚魚を大きさで分ける
  • 餌を与えすぎて水質を悪化させない

この2点は特に注意して下さい。

稚魚から親メダカに成長

おおよそ稚魚から2ヶ月ほどで大人のメダカになります。

ある程度大きくなり親メダカに食べられる心配がなくなれば、親メダカの容器に移しても大丈夫です。

ただ、メダカには縄張り意識が有るようで他のメダカからいじめられる可能性もありますので気を付けましょう。

特にオスのメダカは縄張り意識が強いような気がします。

いじめが激しい場合は、可能であれば親メダカと同じ大きさになるまで他の容器で飼育することも考えましょう。

産卵できる大きさになるのはもう少し時間が必要で、屋内で産卵を調整している場合以外は産卵を始めるのは次のシーズンからだと思います。

次のシーズンの春先に条件が満たされれば、自然と産卵を始めます。

冬に繁殖はするの?

メダカは、水温が10度を下回ると徐々に泳ぎ回らなくなり、5度を切るようになると冬眠状態になります。

だいたい11月から3月ごろまでです。

例え水の表面が凍ってしまっても、水底でじっとしたまま生きています。

この間は餌を食べることもなくほとんど動きません。

よって、冬は繁殖活動もしばらくお休みです。

屋内で飼育している場合はよほど室内の気温が低くならなければ冬眠状態まではならないので、動いたり餌を食べたりします。

ですが日照時間にもよりますが、春や夏のように水温が常時20度を超えているようなことがなければ、繁殖活動はしないでしょう。

まとめ

最初は数匹のメダカでも、続けて飼っていくと少しずつ仲間を増やしてあげたいと思いますよね。

自然界においてメダカは勝手に増えていくので、屋外飼育なら餌だけあげておけば勝手に増えると、いうわけではありません。

限られた個体数とスペースで繁殖させるためには、多少の手助けをしてあげることが大切です。

それでもほかの魚や生き物と比べれば比較的簡単なことですので、繁殖のための条件を整えてあげて、メダカとの生活を楽しみましょう。

 メダカの飼育方法まとめに戻る

スポンサーリンク
おすすめの記事