熱帯魚飼育の初心者の方からプロの方まで、幅広い層からの人気を得ている、グッピー。
多くの魚は卵を産んで繁殖をする中、グッピーは雌の体内で孵化して稚魚の状態で産むので、繁殖がしやすいと言われているようです。
その為、現在では様々な品種が存在しているのと同時に、グッピーのコンテストなども行われて、多くの方がグッピーのその奥深さや美しさに、魅了されているそうです。
「稚魚で産むため繁殖しやすい・・」などと言われているグッピーではありますが、やはり、飼い主である私達のサポートが必要なところもあり、そのひとつが出産間近の雌のグッピーを産卵箱に入れてあげることになるようです。
え?産卵箱ってなに?出産間近って?どうやって見分けるの?
ちょっと、わからないことだらけですよね。
大丈夫です!今回はグッピーの雌の産卵について、詳しく調べてみました。
安心して稚魚を産んでもらえるように、しっかりとサポートしてあげましょう!
Contents
産卵箱ってなに?
産卵箱とは、出産間近のメスを他のグッピーから隔離して、安全に稚魚を産むために用意したスペースのことです。
実は、グッピーの稚魚の大きさは、成魚のグッピーのちょうどひとくちに合うサイズの為、食べられてしまうことが多いそうで、雌が頑張って稚魚を産んでも他の魚に食べられてしまうことが多々あるそうです。
それを防ぐ為に、水槽の中や水槽の外壁などに、産卵箱やベビーボックスと呼ばれる箱を設置し、雌に出産の兆候が見られたら、他のグッピーや魚から隔離してあげる必要があるそうです。
また、出産後はその雌が自分が産んだその稚魚を食べてしまう可能性があるので、雌と稚魚とを隔離させる必要があるようです。
サテライトタイプの産卵箱の動画
産卵の兆候と産卵箱に入れるタイミング
さて、産卵箱を設置したら準備OK!
雌のグッピーに産卵の兆候が見られたら、すぐに産卵箱に移動してあげるのですが・・え?産卵の兆候ってなに?どうなれば産卵の兆候なの?
グッピーの産卵の兆候には、どんなものがあるのでしょうか。
産卵箱に移動させる、ベストなタイミングを調べてみました。
- お腹がぷっくりと膨れて四角くなる
- お腹の後ろのお尻あたりが尖ってくる
- お腹に稚魚の目である黒い点が見える(アルビノの場合は見えない)
- 他のグッピーや魚が接近することを嫌がる
- 水草の影などに隠れている
- 上下激しく揺れるように泳ぐ
- 底の方でずっと止まっている
- 止まったり速く泳いだりを繰り返す
などの兆候が見られたら、そろそろ産卵のサインになるので産卵箱に移動させてあげることがいいようです。
個体差があるようで、すべてのグッピーが同じサインを出してくれるとは限らないようですが、日頃から注意深く観察することが大切なようです。
妊娠の期間や周期は?
お腹の中で卵を孵化させてから稚魚の状態で産む、グッピー。
雄との交尾後、どの位の期間を経て出産するのでしょうか。
これも個体差があるようですが、多くの場合20日~30日間、平均的には28日間になるそうです。
雄のグッピーが持つ「ゴノポディウム」と呼ばれる交接器を伸ばして、雌の体内に精子を送ることで交尾が行われるのですが、この交尾が行われて20~30日後に産卵することが多いそうです。
また、グッピーの繁殖の特徴として、一度交尾をすると、精子を貯めておくことができるそうで、1回の交尾で2~3回稚魚を産むそうです。
一度目の出産後の28日前後に二度目の出産、さらにその28日前後に三度目の出産をすることが多いそうなので、日付をきちんとチェックして出産の周期を把握しておくといいようですよ。
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出産時間はどれくらいかかるの?
先にも触れた通り、三度の出産をすることが多いと言われている、グッピー。
はじめての出産の場合は10~20匹と数も少なめですが、二度目、三度目となってくると、最大で100匹近くを出産することが多いそうです。
1~5匹を1~5分ほどかけて出産するそうで、約5~6時間かけて出産を終えることが多いそうです。
ただこれにも個体差があり、中には1時間ほどで終えることもあるそうですが、反対に、初めての出産の場合は時間がかかることが多いようで、二度目、三度目と経験を積んでいくことでスムーズに出産するそうです。
先にも触れましたが、出産を終えた雌は稚魚と隔離する必要があるのですが、早まって出産の途中で隔離してしまわないように注意をすることが大切なようです。
また、出産を終えた雌のグッピーは、体力が消耗しているそう。
雄のグッピーのいる水槽に出産を終えた雌のグッピーを戻してしまうと、再び雄に追いかけられて疲れてしまう可能性があるので、出産を終えた雌のグッピーは、他のグッピーや魚のいない水槽で、2、3日休ませてあげることが望ましいようですよ。
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まとめ
グッピーの産卵、ぜひ見てみたいものですよね!
とても神秘的で感動するシーンのようですが、その出産は夜中に行われることが多いそうで、慣れている飼い主さんでも、なかなか目にすることが出来ないようです。
元気なグッピーの赤ちゃんを産んでもらえるように、きちんとサポートしてあげたいものですよね。
まずは、雌の産卵の兆候をしっかり頭に入れて、速やかに産卵箱に移動してあげられるようにしていきましょう!
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