うさぎを飼っている人や飼いたい人の中には、うさぎに赤ちゃんを産んでほしいと願う人も多いようです。
自分がかわいがっているうさぎに赤ちゃんができたら、とても喜ばしいことですよね。
でも、出産はうさぎの体に負担がかかることは事実です。
少しでも安全な出産をしてもらうためには、うさぎの出産に適した時期に出産させるのが鉄則です。
また、赤ちゃんの里親探しをすることも考えると、赤ちゃんがどれくらいの数生まれるのかも知っておきたいですよね。
うさぎの出産を考えている人に知っておいてほしい出産の時期やその注意点、赤ちゃんの数などを紹介するので参考にしてくださいね。
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うさぎの出産適齢時期は何歳?
個体差はありますが、うさぎは生後4か月~8か月くらいで妊娠が可能になります。
妊娠ができるようになってからも体のバランスが安定するまでは妊娠させない方が良いとされており、始めての妊娠は生後8か月以上、早くても6か月以上経ってからと考えましょう。
また、初産が遅いと出産にかかるリスクが増えるため、初産は1歳以下を目安にします。
もちろん初産が若くても母体のリスクや死産、育児放棄などの様々なリスクはあります。
加えて、ペットのうさぎの出産適齢期は個体差が大きいので、年齢だけにとらわれず「初産に挑戦させても良い状態かどうか」を獣医師と相談してみてくださいね。
また、出産を一回以上経験しているうさぎでも、出産適齢期は2歳くらいまでと考えた方が良いでしょう。
3歳を過ぎると人間だと35歳以上の計算になり、うさぎとしては高齢出産に入ります。
高齢出産はそれだけ色々なリスクが高まるので、出産には慎重になった方が良いといえます。
うさぎの出産に適した時期と妊娠期間は?
うさぎが出産適齢時期にあって、体つきや性格、病気の有無などからも出産が問題ないと判断できたら、次は「いつ出産させるか」を考えていきましょう。
うさぎの出産時期については、以下のことに留意する必要があります。
- 出産に適した季節
- 妊娠期間
これらを正しく理解しておくことで、より安全な出産を目指すことができます。
出産に適した季節
ペットのうさぎは年中を通して繁殖できますが、野生のうさぎは気候が穏やかで出産や子育てのしやすい春や秋に繁殖活動をするのが普通です。
冬や夏は室内であっても冷暖房がいつも一定に管理されているわけではありません。
たとえ妊娠しても、うさぎが「安心して産める状況ではない」と判断してしまうとストレスで死産になったり、出産しても育児放棄したりする可能性が高まります。
そのため、完全室内飼いのペットのうさぎでも、できるだけ気候のおだやかな時期を狙って出産させてあげるようにしましょう。
妊娠期間
うさぎの妊娠期間は29日~35日前後といわれています。
交尾後、14日くらい経てば妊娠したかどうか判断できるので、妊娠している場合は出産に向けて準備を整えていきましょう。
なお、妊娠期間を過ぎても生まれない場合は難産などのトラブルが起きている可能性があります。
人間のように1週間以上出産が遅れても心配ないというわけではないので、きちんと日数を計算して出産時期を把握しておいてくださいね!
うさぎの赤ちゃんの数はどれくらい?
出産で気になるのは、なんといっても「どれくらいの赤ちゃんが生まれるのか?」ということですよね。
うさぎの赤ちゃんは一般的に3羽~6羽生まれるといわれていますが、時には10羽生まれることもあります。
平均は5羽前後のようですが、何羽生まれるかの正確な数は生まれてからでないと分かりません。
赤ちゃんは健康に育てばどんどん大きくなり、生後3、4か月経つと思春期に突入します。
そうなると同じケージで育てるのが難しいくらい神経質になったり、縄張り争いを始めたりするようになります。
そのため、赤ちゃん全員が幸せに暮らすことができるよう、里親探しをする必要も出てくるでしょう。
多くて10羽生まれる可能性があること、里親探しをする必要があることなども考えたうえで、出産させるかどうかや出産の時期を決めるようにしてくださいね。
まとめ
うさぎが好きな人であれば、うさぎに子孫を残してほしいという気持ちがあるのは自然なことです。
他方、家庭でうさぎを出産させる場合には、出産させる時期や季節についてしっかり考えておく必要があります。
また、うさぎの出産準備や赤ちゃんの里親探しにはそれなりの時間と労力がかかります。
「忙しくて妊娠したうさぎの面倒をきちんと見られなかった」「里親探しができなかった」といったことならないよう、自分がうさぎの出産にきちんと向き合える時期を選ぶということも大切です。
ペットのうさぎに出産させる場合、その時期やタイミングの判断は飼い主次第です。
今回紹介した点に気をつけることで、より安全な出産につなげることができるということを覚えておいてくださいね!