おなかの中に毛の塊ができてしまう病気、毛球症。
うさぎが毛球症になってしまうと、消化器官がうまく機能せず、進行すると命に関わることもあります。
症状が出ているのに気が付かず、発見が遅れてしまうのは避けたいですよね。
毛球症は正しくケアできていれば予防もできる病気です。
うさぎの毛球症の症状と、繰り返さないための予防策を紹介しますので、うさぎの健康を守るための参考にしてくださいね。
Contents
うさぎの毛球症の症状とサインは?
うさぎは毛球症により以下のような症状がでることがあります。
少しでもこのような症状があったら、毛球症を疑って早急に診察を受けるようにしてくださいね。
- なんとなく元気がなくなる・食欲がなくなる
- 便の様子が普段と違う
それぞれの症状について、もう少し詳しく見ていきましょう。
なんとなく元気がなくなる・食欲がなくなる
うさぎの場合、おなかが痛かったり張ったりすると、じっとして動かなくなることが多いようです。
あまり動かなくなった、元気がなくなったと感じたら、何か体に不調をきたしているのかもしれません。
また、食欲がなくなるのも毛球症によくある症状です。
ストレスの原因が思い当たらないのに急に食べなくなった、食べる量が減ったなどの症状が出ている場合、毛球症の可能性があります。
便の様子が普段と違う
毛球症になると便の様子に変化が生じることがあります。
便の中に毛がよく混じるようになったり、便が毛でつながった状態で出るようになったりすると、毛球症になっている可能性があります。
また、毛球症になると便の量が極端に少なくなることも。
便の状態だけでなく、どのくらいの量でているかどうかも毎日チェックするようにしたいですね。
毛球症の予防策で大切なのはこまめなブラッシングとストレス対策!
毛球症は、毛づくろいによって毛を多く飲み込んでしまい、それが胃にたまってしまうことでなりやすくなります。
そのため、換毛期など毛が多く抜ける時期などは特に、こまめなブラッシングで飲み込む毛の量が増えないようにしてあげましょう。
毛球症は、毛の長いうさぎだけが発症するものではありません。
「うちのうさぎは短毛種だから平気」と安心せず、きちんとブラッシングを行うようにしてくださいね。
また、ストレスも毛球症を引き起こす原因になるといわれています。
毛球症になるプロセスは、毛が溜まったことにより消化器官の働きが弱まるのではなく、その逆です。
ストレスや他の病気など、何らかの理由で消化器官の動きが悪くなり、本来は消化したり排出したりできるはずの毛が胃に滞留してしまうことで、毛球症になるケースが多いとされています。
健康なうさぎでも、ストレスを溜めてしまうことで突然毛球症になる可能性は充分にあるのです。
毛球症の予防には、普段からうさぎにストレスを与えない、溜めさせないなどの工夫も必要になることを覚えておいてくださいね。
毛球症を繰り返す場合は食べ物も工夫すべき
毛球症になるうさぎの中には、治療しても時間が経つと繰り返し毛球症を発症してしまううさぎもいます。
飼い主がブラッシングやストレス対策などに気を付けているのにも関わらず何度も毛球症になってしまう場合は、食事の内容も見直していく必要があるかもしれません。
毛球症は食物繊維の不足が原因の一つ
毛球症になる原因の一つに、エサから食物繊維が充分に取れていないことが挙げられます。
普段から牧草をあまり食べず、エサはペレットが中心の場合は食物繊維の摂取量が少なくなります。
これを根本的に解決するためには、牧草など食物繊維が豊富なエサをメインにしていくことが近道ですが、急にエサの内容を大きく変えるのも難しいうえ、エサが変わったことがうさぎのストレスになるのも避けたいですよね。
そのため、エサの内容に問題がありそうな場合は、まずはおやつで食物繊維をとらせる工夫をするのが良いでしょう。
毛球症の予防に役立つおやつは?
おやつは、食物繊維を多く含んだドライリーフや、チモシーでできたクッキーなどが手軽です。
毛球対策でよく耳にする生野菜や果物などは、水分が多いことから下痢になる可能性もあるので、安易にたくさん与えるのは避けた方がよさそうです。
また、クッキーを与える場合はグルテンフリーのものを選ぶようにしましょう。
グルテンは毛と一緒になると固まってしまうことがあり、一度固まると排出するのが困難になります。
すでにグルテン入りのペレットやおやつを与えている場合、少しずつでもグルテンフリーのものに替えていくことが、毛球症のリスクを軽減させることにつながります。
まとめ
うさぎの毛球症は、進行すると命にもかかわる危険な病気です。
ブラッシングやストレス対策、エサの工夫で予防することもできる病気ですので、普段から気を付けておきたいですね。
また、万が一毛球症になってしまった場合でも、症状やサインを知っておくことで早期発見につながります。
特に、うさぎの食事量や便の状態は、健康状態をよく表しています。
うさぎの様子や食べたエサの量、便などはできるかぎり毎日チェックして、変わったことがあればすぐに対処できるようにしておくよう心がけてくださいね!