おっとりホンワカとした雰囲気が、とても可愛いうさぎ。
ピョンコピョンコと歩く様子も愛らしくて、見ているだけで癒されますよね。
そして何と言ってもうさぎのチャームポイントは、あの真ん丸な目!
ちょっとウルルした円らな瞳は、「うさぎ目メイク」などと言われて大流行するほど!
そんなうさぎの可愛い目・・実はとてもデリケートだってご存知でしたか?
流涙症と言って涙が止まらず、常に涙目になってしまううさぎが多くいるそうです。
今回は、そんなうさぎの涙目の病気や原因について調べてみました。
可愛いうさぎの大事なチャームポイントを守るべく、しっかりとチェックしておきましょう。
Contents
涙目になる原因は病気なの?
可愛いうさぎの可愛いオメメが、何だか涙目・・涙が止まらない様子、心配ですよね。
うさぎが涙目になる原因には、どんな病気が考えられるのでしょうか。
流涙症と言われるこの症状は、
- 涙がうまく排泄されない病気
- 涙が過剰に作られてしまう病気
などが原因となっているようです。
それぞれどのような病気になるのでしょうか、詳しく見てきましょう。
涙が上手く排泄されない病気
主に鼻涙管閉塞と呼ばれる病気になるようです。
通常うさぎの涙は、下まぶたの裏側にある涙点と呼ばれる小さな穴から、鼻孔の奥まで繋がる「鼻涙管」という管を通って、鼻の奥へと流れていきます。
ところが、この管が炎症や遺物など何らかが原因で詰まってしまい、閉塞してしまうことにより、鼻の方へと涙が流れなくなって目に涙が溜まってしまうそうです。
これを鼻涙管閉塞というのですが、この閉塞箇所が涙嚢で起こっている場合は涙嚢炎と呼ばれる病気になるようです。
涙目になる以外の症状としては、
- 白色の涙が出る
- 目やにが出る
などがあり、進行すると痛みを発症することもあるそうです。
涙が過剰に作られてしまう病気
通常通り、涙が鼻へと流れているのに常に涙が止まらない、涙目であるなど場合は、結膜や眼球の角膜に何らかの炎症が起こることが多いそうです。
それぞれ結膜炎、角膜炎といい、炎症によって過剰に涙が作られてしまうようです。
涙目になる以外の症状としては
- 白いチーズのような目やにが出る
- まぶたが腫れる
- 目が充血する
などがあるようです。
可愛いつぶらな瞳から、いつも涙が・・見ている飼い主さんも辛くなってしまいますよね。
また、流涙症を放置しておくと、涙やけと言われる慢性皮膚炎になってしまうこともあり、脱毛や変色などが起こる可能性もあるので、流涙症になった原因を把握しつつ、常に清潔なコットンなどで涙を拭いてあげる必要があるようですよ。
鼻涙管閉塞の原因と治療法は?
鼻涙管が詰ってしまうことで、涙が鼻へと流れなくなり涙目になってしまう、鼻涙管閉塞。
この病気は何が原因で起こるのでしょうか、またどのような治療が行われるのでしょうか。
鼻涙管閉塞の原因は主に以下の3つになるようです。
- 臼歯、切歯の歯根が伸びすぎて、鼻涙管が歯根で圧迫されている
- パスツレラと呼ばれる細菌に感染し、雑菌などが鼻涙管に詰まっている
- 先天的に鼻涙管が狭い為、ゴミなどが詰ってしまう
などになるようで、一番多い原因としては、歯根が伸びすぎることにあるようです。
治療法としては、
- 鼻涙管を洗い流す
- 炎症を起こしている場合は、抗生物質を投与
などになるようですが、大元の原因を解決しないと、再発を繰り返してしまうことになるようです。
結膜炎の原因と治療法は?
まぶたの内側から眼球へと繋がるピンク色をした粘膜の部分を「結膜」といい、この結膜に炎症が起きていることを、結膜炎といいます。
原因としては
- パスツレラなどの細菌
- 芳香剤やタバコ、ホコリやアンモニアなどのアレルギー
- ケージが不衛生
などがあるようで、パスツレラなどの細菌の場合、出産の時に母親のうさぎから感染していることもあるそうです。
生まれてすぐには、症状は現れず免疫力や体力が弱っているなど、何らかの原因で発症するそうで、この場合、パスツレラがうさぎの体内に潜伏していることになるので、結膜炎を繰り返し発症してしまうことが多いそうです。
治療法としては
- 鼻涙管を洗い流す
- 抗生物質の点眼
- 炎症がある場合は、抗炎症の目薬の点眼
などになるようです。
結膜炎は放置していると、角膜炎やブドウ膜炎、やがて緑内障へと進行してしまう可能性があるそうです。
結膜炎であれば早期であれば、点眼薬などで治療が可能ですが、緑内障となると手術などになってしまうこともあるそうです。
再発することも多い病気ですが、その都度早急に動物病院を受診して、早めに治療をすることが大切なようです。
角膜炎の原因と治療法は?
結膜などの目の縁の粘膜だけでなく、うさぎの目の眼球そのものに傷などが出来てしまうこともあり、この眼球表面に傷などが出来て炎症を起こしてしまう病気のことを角膜炎と言うそうです。
うさぎの角膜はとても薄いので傷つきやすく、炎症を起こしやすいと言われているそうです。
角膜が傷つく原因としては
- 細菌に感染した
- ホコリ等の異物が入った
- 自分でひっかいたり、こすったりした
- ケージや壁などにぶつかった
- ケンカをした
などになるようで、放置すると視力が低下することもあるので、早めに動物病院を受診する必要があるようです。
抗生物質やステロイドなどの点眼薬によって治療するそうです。
うさぎの涙目の原因が白内障の場合もあるの?
うさぎが涙目の原因、実は白内障である場合もあるそうです。
白内障とは、水晶体と呼ばれるレンズの病気になるのですが、何らかの原因で眼球が白く濁り視力が低下してしまう病気になります。
白内障になることで、涙目などの流涙症の症状が出てしまうこともあるそうです。
白内障の場合、流涙症以外の症状として
- 目が白く濁っている
- 急に驚いたり攻撃的になったりする
- 動きが鈍くなった、動かなくなった
- 目が充血している
- 目をショボショボさせている
などになるようです。
白濁した眼球を元に戻すことは出来ませんが、早めに治療することで白内障の進行を遅らせることが出来るそうです。
「おかしいな」と思ったら、早めに動物病院を受診することが大切なようです。
また、白内障を完治させるには外科的手術しか方法はないのですが、うさぎにとっては手術が必ずしも最善の方法とは言えないそうです。
信頼できる獣医さんを探して、しっかりと相談することが大切なようですよ。
うさぎが涙目になる病気の予防法は?
うさぎが涙目になる原因には、様々な病気が隠れていることがわかりました。
早めに動物病院を受診して、早期治療を行うことが大切であるのですが、これらの病気を予防するにはどうすればいいのでしょうか。
私達飼い主が注意すべきことを、調べてみました。
いくつかあるようです。
- 飼育環境を清潔にする
- 多頭飼いの場合、くしゃみをしているうさぎとは隔離する
どういうことでしょうか、詳しく見ていきましょう。
飼育環境を清潔にする
様々なうさぎの目の病気を予防するには、ケージ内を清潔にすることが何よりも大切なようです。
ケージの掃除は基本中の基本となり特に梅雨時期は、細菌なども繁殖しやすく、すぐにアンモニア臭が出てしまうそう。
- トイレの砂やペットシーツはこまめに取り替える
- 餌の食べ残しは捨てる
- 餌入れや給水ボトルはしっかり洗う
- 部屋の換気を行う
- 週に一度はケージの大掃除をする
などになるそうです。
きれい好きと言われているうさぎの為にも、きちんとお手入れをしてあげましょう。
多頭飼いの場合、くしゃみをしているうさぎとは隔離する
先に何度も出てきた細菌、パスツレラ。
このパスツレラと呼ばれる細菌は、くしゃみなどによってうさぎからうさぎへと感染してしまうそうです。
多頭飼いでくしゃみをしているうさぎがいたら、そのうさぎの近くには他のうさぎを近づけないことが大切なようです。
また、飼い主の手によって、細菌がうさぎからうさぎへと感染してしまうこともあるそうです。
他のうさぎを触る際は、しっかりと手を洗うことが大切なようですよ。
まとめ
うさぎの涙目の原因と病気について見てきました。
愛らしいうさぎの目が涙であふれているのは、私達飼い主も、見ていて辛いものですよね。
まずは飼育環境を清潔にすることが大切で、これは目だけでなく様々な他の病気への予防にも繋がるはずです。
そして、何か「おかしいな」と思ったら、早期受診で早期治療!
日頃からこまめに観察して、異変にはすぐ気付いてあげられるようにしましょう。
あなたの愛情で、可愛いうさぎさんのオメメを、しっかりと守ってあげてくださいね。