今も昔も多くの人に愛されている、うさぎ。
愛らしい表情と小さな体が可愛くて、思わず頬が緩んでしまう人気のペットですが、うさぎって、けっこうデリケートだってご存知でしたか?
うさぎは野性化では、他の動物に捉えられ捕食されていた動物になります。
その為、とても用心深くて臆病であるなど、ストレスを溜め込みやすい動物になるそうで、私達飼い主はうさぎのストレスケアがとても大切になってくるそうです
そこで今回は、うさぎのストレスに関すること・・ストレスの症状や解消補法などを、探ってみたいと思います。
可愛いうさぎには、少しでもストレスなく穏やかな生活を送ってほしいものですよね?
その為にはどうすればいいのでしょうか、見ていきましょう!
Contents
うさぎのストレスの原因とは?
ストレスに弱いと言われているうさぎ、何となくイメージ通りの気もしますが、まずはどのようなことにストレスを感じるのか、ストレスになり得る原因について見ていきましょう。
うさぎのストレスの原因としては
- スキンシップ不足
- 過剰なスキンシップ
- 他の動物との同居
- 環境の変化
- 苦手な音
- 運動不足
などがあるようです。
色々あるようですよね、ひとつずつ見ていきましょう。
スキンシップ不足
飼い主さんが忙しく、かまってあげられないことで、ストレスを溜めてしまうことがあるようです。
うさぎは犬や猫と同様に知能もあり、飼い主さんに心を寄せて生きていく動物です。
飼い主さんのことが大好きなうさぎは、飼い主さんの手を舐めたり「撫でて」と、要求したりもするそうです。
可愛いですよね!あんな愛らしいうさぎさんに甘えられたら、飼い主冥利に尽きるというものです。
どんなに忙しくても、一日一回は、うさぎとのスキンシップタイムをとることが大切なようですよ。
過剰なスキンシップ
先のスキンシップ不足とは反対に、構いすぎることでもストレスを溜めてしまうそうです。
特に、飼育し始めなどは、可愛くてつい構いすぎてしまいますよね?
ところがその行為は、うさぎを疲れさせてしまうそうです。
触れあう時間とそうでない時間、メリハリをつけることが大切で、うさぎは目を開いていて起きているように見えても、眠っていることがあるそうです。
うさぎの鼻を見てみて、鼻が動いていないようであれば、目を開いていても眠っている可能性があるので、そっと休ませてあげたほうがいいようですよ。
他の動物との同居
例えば、うさぎ以外に犬や猫がいる場合・・犬や猫は本来、うさぎを捕まえる側の習性を持つ動物になります。
テレビなどを観ていると、仲良く同居出来ているケースもあるようですが、それはごく稀なことで、一般的には難しいことが多いそうです。
相性をしっかりと見極めて、合わないようであれば、きちんと飼育スペースを分ける必要があるようです。
また、うさぎ同志であっても、相性が合わないことも有り得るので、きちんと見極めてあげることが大切なようですよ。
環境の変化
うさぎは、環境の変化にとても弱い動物になるそうです。
飼育し始めはもちろん、引越しなどで家が変わることで、ストレスを溜めてしまうこともあるそう。
少しずつゆっくり慣らしていくことが、大切なようですよ。
苦手な音
先にも触れましたが、うさぎは野性化では捉えられる動物であった為、聴覚がとても発達しているそうです。
聴覚によって、敵の気配などを察知していた為、大きな音はもちろん、私達人間には聞こえない小さな音もキャッチしてしまうそうです。
大きな音や不快な音などは出来るだけ避け、静かな環境で飼育してあげることが大切なようです。
運動不足
小さなうさぎではありますが、一日に一回は運動をさせてあげる必要があるようです。
狭いケージに入れっぱなしではなく、時には広いスペースを走らせてあげることも大切なようです。
また、歯が伸びることを防ぐ為の「かじり木」を、ケージ内に入れておくこともいいようで、そうすることで、ストレスから物をかじるなどの行為を防げることもあるそうですよ。
うさぎのストレスの症状は?
うさぎのストレスの原因がわかってきたところで、うさぎのストレスによる体への変化や、その症状について見ていきましょう。
口が効けないうさぎですから、私達飼い主がしっかりと把握して、出来る限り早めに気付いてあげなければいけませんよね。
毛が抜ける
まずひとつめは、うさぎがハゲてしまった場合です。
うさぎの毛が抜けて脱毛してしまうのは、ストレスの症状である可能性があるのでしょうか。
答えは、イエスです!
うさぎの脱毛の原因には、
- 換毛期
- 偽妊娠
- 毛が慢性的に濡れている
- うさぎ自身の病気や皮膚病
- 栄養不足
なども考えられますが、ストレスの症状であることも考えられるようです。
人間でもストレスによって、10円ハゲなどと呼ばれる円形脱毛の症状が出ることがありますよね。
うさぎも同様に、ストレスによって脱毛することがあるそうです。
- 換毛期ではないのに脱毛している
- 皮膚の炎症がない
などの場合は、ストレスによる症状とも考えられるようです。
ただ、先に挙げたように、何かの病気が隠れている可能性もあるので、まずは一度、動物病院を受診すると安心ですよね。
餌を食べない
私達人間は、大きなストレスを抱えていると食欲が減退することがありますが、うさぎもそのようなことがあるのでしょうか。
こちらも答えは、イエス!になります。
うさぎも私達人間と同様に、ストレスによって、餌を食べなくなってしまうことがあるそうです。
これは「うっ滞」と呼ばれる病気であることが考えられるそうで、あることが原因でいつも動いているはずのうさぎの胃腸の動きが鈍り、食べた物やガスがお腹の中に溜まり、腹痛を起こしてしまう病気になるそうです。
症状としては
- 餌を食べたがらない
- お腹が張っている
- 便が小さい、もしくは出ない
- 元気が無くうずくまっている
などになります。
ただ、このうっ滞は、ストレスだけが原因というわけではなく、
- 餌の内容
- 毛球症
- 病気
- 不正咬合
などが考えられるため、やはり、早急に動物病院を受診する必要があるようです。
ケージ内であまり動くことのないうさぎの場合は、気付きにくく、発見が遅れてしまうことも多いようですが、うっ滞は症状が悪くなると死に至ることもあるそうです。
日頃から、注意深く見てあげることが大切なようです。
また、うっ滞に限らず、うさぎはストレスにより
- 餌を食べない
- 食べる量が減る
などの症状が見られることもり、その場合便に変化が起こることも多いそう。
うさぎにとって、腸内細菌は生きていくうえでとても重要になるのですが、食べ物が胃腸に送られてこないことで働きが悪くなり、腸内細菌のバランスが崩れて下痢などの症状を発症してしまうそうです。
- 便の量や回数
- 便の柔らかさ
- 血などが混じっていないか
などをしっかり観察することも大切なようですよ。
うさぎのストレスの行動は?
うさぎがストレスを感じている場合、体への症状は脱毛や食欲、便などに出ることがわかりました。
では、うさぎがストレスを感じている時は、どのような行動に出るのでしょうか。
いくつかあるようです。
- 床などを後足で、勢いよく蹴る(足ダン、スタンピング)
- ケージなどをかじる、破壊する
- トイレではないところで、わざと粗相をする
- イライラしている
- 触られることを嫌がる
などがあるようです。
いかにも、ストレスが溜まっているような行動ばかりですよね!
このような行動が見られたら、何かストレスが溜まっていないか、また、何にストレスを感じているのかを考えて、早急にストレスを取り除いてあげるようにしましょう。
うさぎのストレスの解消方法は?
ストレスは、私達人間と同様にうさぎの体にも、様々な影響を及ぼすことがわかりました。
飼育下のうさぎの寿命は、平均6~7年程で、長寿であれば10年程と言われていますが、野性化のうさぎは常に敵に狙われている状況であり、日常的にストレスにさらされている為に、その寿命は3年程と言われているそうです。
そう、うさぎにとってストレスと寿命は大きく関係していると、言われているのです。
そうとなれば、徹底的にストレスを解消してあげないといけないですよね。
うさぎのストレスを解消するには、どのような方法があるのでしょうか。
- 飼育環境を清潔にする
- 適切なスキンシップをとる
- うさぎのお気に入りの場所をつくる
- 適度な運動
などがあるようです。
先に挙げたストレスの原因とも、深く関わっていますよね!
詳しく見ていきましょう!
飼育環境を清潔にする
これはうさぎに限らず、どんな動物を飼育するうえでも「基本中の基本」となるのですが、特にうさぎは「きれい好き」と、言われているそうです。
ケージ内だけでなく、部屋についても汚れていることでストレスを感じてしまうそう。
特にうさぎは皮膚病にもなりやすい為、うさぎの飼育環境は常に清潔に保つことが大切なようです。
適切なスキンシップ
先にも触れましたが、うさぎはとても愛情が深い動物になるそう。
飼い主に対して愛情を向け愛情を求めるので、しっかりとその愛情に答えてあげることが大切です。
ただし!過剰なスキンシップはNG。
うさぎが嫌がらない程度に、適切なスキンシップを心掛けることが大切なようです。
うさぎのお気に入りの場所をつくる
いわゆる、うさぎにとっての特等席をつくってあげるといいそうです。
うさぎは環境の変化が苦手です。
- 温度変化がない場所にケージを置く
- 静かな場所にケージを置く
- ケージの周りにあるものをやたらと動かさない
など、出来る限り環境を変えない工夫が必要なようです。
適度な運動
やはり先にも触れましたが、適度な運動は大切!
一日一回は、ケージの外で運動をさせるといいようです。
私達人間も体を動かすと気持ちがリフレッシュしますよね、その感覚はうさぎも同じのようですよ。
まとめ
うさぎのストレスの症状と解消方法などを、見てきました。
私達人間もそうですが、個々によってストレスに感じる原因や、その感じ方、症状や解消方法は違ってきますよね?
なので、あなたのうさぎさんが、どんなストレスに弱くてどんな症状や行動に出るのかを、しっかりと把握してあげることが大切なのかもしれません。
また少しの体調不良や変化も「これはストレスだろう・・」と、安易に見過ごしてしまわないことも大切です。
気になる症状があれば、まず一度、動物病院で診てもらうこと!
そのうえで、愛情を持って上手にストレスケアをしてあげてくださいね。