犬や猫は散歩やしつけも必要で飼うのが大変ですが、小動物のハリネズミはどうだろうと考えている人はいませんか?
ハリネズミはハムスターみたいだし手軽に飼えそうだなと思うかもしれませんが、犬や猫と比べると飼育はちょっと難しいかもしれません。
それでは、ハリネズミを飼う上で知っておきたいことをご紹介していきます。
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ハリネズミは初心者には難しいの?
ハリネズミはネズミの仲間ではなく、モグラの一種です。
犬や猫よりも小さいので省スペースで飼えて、散歩などの手間もかからないこともあって飼い始める人も増えてきましたが、その飼育は難しいとも言われています。
難しいのは以下のような理由があるためです。
- 夜行性で昼間は寝ていて夜に活動する
- トイレのしつけは難しいので掃除が大変
- あまり懐かない
- 病気になったときに診てもらえる病院が少ない
- 日本の四季の気温の変化や高い湿度に弱い
- 虫を食べる
飼い始めたあとに「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、これらの点を理解してきちんと世話をできるのならば、初心者でも飼うことができるでしょう。
ハリネズミの寿命はどのくらい?
野生のハリネズミの寿命は3年ほどですが、ペットとして飼うハリネズミの場合はだいたい5年~8年ほど、バランスの良い食事や適度な運動をさせていれば10年ほど生きるものもいます。
ハムスターよりは長生きするので、飼い始めたと思ったらあっという間に死別するということにもならない小動物です。
ハリネズミはストレスに弱くスキンシップをあまり好まない動物なので、無理に触ったり懐かせようとすると弱ってしまうので、できればそっと見守るように飼育したほうがいいでしょう。
ハリネズミの飼育に必要なものは?
ハリネズミ専用の飼育グッズはほとんどないので、ハムスターやうさぎなどの小動物用のものを代用して揃えるようにします。
- 飼育ケージ
- 床材(広葉樹マットやペットシーツなど)
- 回し車(夜行性なので音があまりしないものがオススメ)
- ハウス(昼間明るい時に隠れる場所があるとよい)
- エサ(ハリネズミ専用フード)
- エサ皿(ハムスターやフェレット用のもので可)
- 給水ボトル
- 暖房器具(ペットヒーターなど)
ハリネズミは温度管理が大切なので、暖房器具も揃えましょう。
夏場の暑いときは、凍らせたペットボトルを置くなどでも大丈夫です。
ハリネズミのケージ
ハリネズミの床材
ハリネズミの回し車
ハリネズミのハウス
ハリネズミの給水ボトル
ハリネズミのヒーター
ハリネズミの値段は?飼育費用はどのくらい?
ハリネズミはだいたい一匹1万円~4万円くらいで購入できます。
ハリネズミの種類は意外とたくさんあり、国産か外国産かでも金額が異なります。
ペットショップの他、ブリーダーからも飼うことができますが、ハリネズミの取扱いがあるショップはあまり多くはありません。
飼育するために必要なものは、上記であげたものをそろえるとだいたい1万円~2万円くらいです。
そのほか、飼っていく上で随時追加したり買い替えたりするものは、エサ、床材(汚れたら変える)です。
エサはひと月あたり3,000円くらい、床材はひと月あたり1,000~2,000円くらいです。
ハリネズミは温度変化に弱いので、室温や湿度をできるだけ保たなければならないので、そのための冷暖房、除湿機、加湿器などを使う際の光熱費もかかってきます。
ハリネズミの餌は何?
野生のハリネズミは、小さい昆虫やイモムシ、ミミズの他、トカゲやカエルなどの爬虫類、植物の葉や種、果実など様々なものを食べています。
しかしこのような餌を毎日手に入れることは難しいので、ハリネズミ専用のフードが市販されているので、それを与えるのがベストでしょう。
栄養補給のためにも、専用フードにプラスしてコオロギやミルワームなどを与えるといいでしょう。
ハリネズミ専用フードは少々割高なので、フェレット用などで代用することもできます。
しかしハリネズミはネズミではないので、ハムスターの餌などネズミ科の餌を与えてしまうと栄養障害を起こすことがあるので注意してください。
ハリネズミの飼育に適した温度はどのくらい?
ハリネズミはもとは西アフリカから東アフリカに生息していた動物なので、日本のように暑い夏、寒い冬、高い湿度は苦手です。
ハリネズミの飼育に適した温度は24度~29度、湿度は40%~60%なので、室温や部屋の湿度はこのくらいに保つようにしなければなりません。
これを大きく超えてしまうと、本来はならない夏眠や冬眠状態になり、体に負担がかかって命の危険にもなりかねません。
ハリネズミは一人暮らしにおすすめなの?
ハリネズミは一人暮らしでも飼えるペットです。
鳴き声もなく、スキンシップもあまり好まないので、遊んであげたり、もちろん散歩する必要もありません。
夜行性なので飼い主がいない日中は寝ていて、飼い主が帰ってきている夜に活動します。
一人暮らしの部屋だと飼育できるスペースは限られますが、50cm四方くらいのスペースがあればケージを置いて飼うことができます。
このような点から、ハリネズミは一人暮らしの人におすすめの動物と言えるでしょう。
ハリネズミを飼うときの注意点
病院を確認
まず、ハリネズミをみてくれる病院が近くにあるかを確認しておきましょう。
そこまでメジャーなペットではないので、動物病院によっては診られないこともあります。
ケージを置く場所
ケージを置く場所は、直射日光やエアコンの風が直接当たるところは避け、風通しが良くてあまり温度変化のない場所に置きます。
部屋の温度と湿度の管理には十分に気を配りましょう。
また、ハリネズミは聴覚が発達しているため、テレビの近くは避け、できるだけ静かな場所に置きましょう。
抱っこをするとき
ハリネズミはその名の通り背中には無数の針があります。
ハリネズミを抱っこしているときに大きな物音などがすると、ハリネズミが驚いて針を立ててしまい、飼い主もそれに驚いて落としてしまうことにもなりかねません。
突然針を立てても、落としたりすることのないよう十分に気をつけましょう。
まとめ
ペットを飼う目的は、「かわいいから」「癒されたいから」などがあると思いますが、それならハリネズミは見ているだけでも愛らしく、十分に癒しを与えてくれる存在になるはずです。
飼育するには注意しなければならない点がいくつかありますが、それをしっかりしてあげれば、ハリネズミは丈夫で長生きする動物です。
ハリネズミの特性として、スキンシップをするというよりは見て楽しむことをメインに可愛がって飼ってあげてくださいね。