小さなネズミやハムスターのような姿が愛らしい、デグー。
「アンデスの歌うネズミ」とも呼ばれ、日本ではまだそれほどメジャーではないものの、欧米ではかなり人気の高いペットになるようです。
見た目はネズミに似ていますが、実はネズミとは少し違うそうで、ネズミは雑食、デグーは草食動物になるそうです。
ネズミと同じ「げっ歯類」ではあるものの、その顔はとても可愛くて、リスやうさぎなどに似ているとも言われているそうです。
そんな可愛いデグーですが、多くの飼い主さんたちを悩ませているのが、ケージを噛んでしまうことなのだとか!
立派な歯を持つデグーなので、けっこうな音がするそう。
今回は、そんな悩みを抱える飼い主さんの為に、デグーがケージを噛む時の対処法や、その理由について探ってみました。
デグーはなぜ、ケージを噛むのか・・一緒に見ていきましょう!
Contents
デグーの飼育にケージは必要なの?
そもそもデグーを飼うにあたり、ケージは必要なのでしょうか。
体長が12~20センチほどの小さな体の、デグー。
人に懐きやすく、臭いも少ないなどと言われて、飼育しやすいとされているのですが、やはりデグー用の安心できるスペースでもあるケージは必要な飼育道具のひとつになるようです。
コチラの記事も参考に
大きさとしてはハムスターよりも大きいサイズのケージで、うさぎよりは小さいサイズのものがベスト!
そのケージの中に、餌箱や水飲み場、寝る場所や回し車などを設置して、デグーの快適な住まいを作っていくのですが、そんな、せっかく用意したケージが、飼い主さん達の頭を悩ます要因となってしまうそうです。
夜中にカンカンカンカン!大きな音をさせてケージを噛むことがあるそうです・・どうして、このような行為に出てしまうのか、実はデグーがケージを噛むその理由には、デグーの色々な気持の表れでもあるようです。
デグーがケージを噛むのはなぜ?
かなりの大音量でケージを噛んでしまうという、デグー。
その音量はマンションやアパートなどでは、ちょっと心配になってしまうほどなのだとか。
ただ、デグーに限らず「げっ歯類」を飼育すると、たいていの動物はケージを噛んでしまうそうで、その理由としては、単純に「目の前に噛めるものがあるから噛む」という、動物としての本能であることと
- おねだりをしている
- ストレスを感じている
などが考えられるそうです。
それぞれ見ていきましょう。
おねだりをしている
「外に出たい」「遊ぼう」「オヤツが欲しい」などの、おねだりの気持からケージを噛むことがあるそうです。
私達飼い主に、ケージを噛んで要求があることをアピールしているそう。
この場合、要求に知らん振りをしていると、ますますケージ噛みが激しくなる場合があるそうです。
ストレスを感じている
何かストレスを感じていて、ストレスの発散の為にケージを噛むこともあるそうです。
デグーが感じる主なストレスとしては
- ケージの中が汚れている
- 臭いが強い
- 暑い・寒い
などになるようなので、飼育環境をチェックしてあげるといいようですよ。
ケージを噛むのをやめさせるのはどうすればいいの?
デグーの持つ動物の本能だけでなく、様々な気持や飼い主への訴えがあって、ケージを噛むこともあることがわかりました。
とはいえ、そのまま噛ませておくわけにはいきませんよね!
デグーの為にも、飼い主の為にも止めせなくてはいけません。
何か対処方はあるのでしょうか、調べてみました。
- ケージを噛めないようにする
- しつけをする
- 原因を見つけて取り除く
- 時間通りにお世話をする
などになるようです。
ひとつずつ見ていきましょう。
ケージを噛めないようにする
「目の前に噛めるものがあるから噛む」のならば、噛めるものをなくしてしまおうという作戦です。
どんな方法があるかというと
- ケージに噛んでもいい木などを取り付ける
- ケージの内側にケージよりも網目の細いものを取り付ける
- ケージを金網タイプから水槽タイプに変える
- 噛んでもいいものをケージ内の床に置く
などがあるようです。
中には、自作で「噛めるオモチャ」やケージを作ってしまう飼い主さんもいるそうで、デグーの「ケージ噛み」は、なかなか手強いようですが、あの手この手と対策を施していることで、ますますデグーへの愛情が強くなってくるそうですよ。
しつけをする
デグーが、ケージを噛んだら怒ったり罰を与えたりするなどをして、しつけをしていく方法もあるようです。
例えば、ケージを噛んだら
- 大きな音をさせてビックリさせる
- 息などを吹きかけてみる
などがあるようですが、場合によっては、かえってデグーにストレスを与えてしまう可能性があることと、飼い主も嫌な思いをするので、お互いの為にもあまりオススメではないようです。
出来れば、驚かせたり怖がらせたりするのではなくて、優しい方法でケージを噛むことを止めてもらいたいですよね。
原因を見つけて取り除く
先に触れた通り、何かのストレスで、ケージ噛んでいることも有り得るので、その原因を見つけてあげることも大切です。
ケージのお掃除はしっかりしていますか?適正温度ですか?
まずは、それらをチェックして、デグーが何かストレスを訴えているのであれば、それを取り除いてあげることが大切なようです。
時間通りにお世話をする
デグーの体内時計は、かなり正確なようです。
その為、遊んでくれる時間やケージの外に出してくれる時間が、一日の中でしっかりと決まっていると、ケージを噛んで催促することが少なくなるそうです。
出来る限り、時間を決めて毎日お世話をしてあげるといいそうで、時間のズレは30分程度までなら、許してくれるそうですよ。
ケージを噛むことで不正咬合になることもあるの?
ケージを噛みすぎることで、不正咬合になってしまうこともあるそうです。
不正咬合とは、歯が伸び続けて噛み合せが悪くなってしまうことで、デグーが発症しやすい病気になるそうです。
主な症状としては
- 食欲不振
- 体重減少
- 唾液による口周の汚れ
- 口内に炎症が出来る(口周りを触られるのを嫌がる)
- 食べていないのに口を動かす
- 歯ぎしり
- くしゃみ
- 顎の変形
などがあるようで、対処法としては動物病院で処置を行ってもらうことになるようですが、悪化すると、
- 食事が出来ない
- 呼吸困難
などの症状を発症してしまうこともあるので、注意が必要なようです。
ケージを噛むという行為は、ただうるさいというだけでなく、デグーの身体面にも不調を及ぼしてしまうこともあるのですね。
これは、しっかりと対処法を行う必要があるようです。
コチラの記事も参考に
ケージを噛むことは自傷行為の場合もあるの?
そうなのです・・自分の歯よりも固いケージを噛むことは、実はデグーが自分自身を傷付けている行為として行っている場合もあるそうです。
- 歯が折れる
- 不正咬合
などになる程激しくケージを噛んでいる場合は、自傷行為の表れになり、ケージを噛めなくなったとしても、自分の毛をむしるなどの行為に及んでしまうこともあるそうです。
これらの行為はやはりストレスが要因となっていることが多いそうなので、
- 遊んでもらっていない
- 寂しい
- 退屈
などの思いをデグーにさせていないか、きちんと見直してあげるといいそうです。
まとめ
デグーがケージを齧ってしまう・・単なる習性だからと、見過ごしてはいけないことがわかりました。
デグーからの様々な気持が、含まれていることもあるようです。
噛めないようなケージにしてあげることも、もちろん大切ですが、その前に「何かストレスを抱えているのかな?」と、見つけてあげることが重要なようです。
小さな体から発しているSOSを、しっかりと汲み取って、快適な生活を送らせてあげましょう!
大変なこともあるけれど、お世話をすればするほど、お互いの愛情は深まっていくようですよ。
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