ウーパールーパーは近年人気のペットのひとつで、つぶらな瞳がとてもかわいいですよね。
熱帯魚などと同サイズの水槽で飼えるので、部屋が狭いという人やペット初心者でも比較的飼いやすいといわれています。
一方で、飼育を始めるにはウーパールーパーが住める環境をあらかじめ整えておく必要があります。
また、立ち上げ直後の水槽の管理にはちょっとした注意点もあります。
お迎えしたあとで焦らなくて良いように、あらかじめ予習と準備をしておきましょう!
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水槽の立ち上げは生体購入前に済ませておこう
ウーパールーパーは丈夫な生き物ですが、水槽に入れる前に水槽をウーパールーパーの生活に適した状態にする「立ち上げ」という作業が必要です。
ペットショップなどで衝動買いしてしまうとこの立ち上げ作業に時間がとれません。
また、売られているのは水質に敏感な幼体が多いので、きちんと準備しておかないと体調を崩してしまう可能性もあります。
水槽の立ち上げに必要なのは数日~1週間です。
熱帯魚を飼った経験がある人なら慣れている水槽の立ち上げも、初心者には少し難しいかもしれません。
そのため、お迎えする日にちは余裕を持って設定する方が良いでしょう。
また、ウーパールーパーを水槽に入れた直後は、毎日かかさずに水槽の状態をチェックする必要があります。
「水槽の管理にしっかり時間を割けるかどうか?」も考えたうえでお迎えする時期を決めておくといいですよ!
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ウーパールーパーが喜ぶ水槽の立ち上げ方
水槽の立ち上げには以下を用意します。
- 水槽
- フィルター
- 温度計
- カルキ抜き
- (必要なら)水槽用ヒーターやクーラー
- (必要なら)砂利などの底材
立ち上げのステップは大きく分けると以下のとおりです。
- 道具の洗浄
- 水の用意
- セッティング
- 準備運転
ステップごとに見ていきましょう。
道具の洗浄
水槽は45cm~60cm程度の大きさのもの、フィルターは一般的な水槽の側面に取り付けるタイプを用意します。
水槽が小さめであったり迎えるウーパールーパーが小さい場合は、水流のない投げ込み式と呼ばれるフィルターを使用しても良いでしょう。
道具が揃ったら、使う前にしっかり洗います。
洗剤が残っているとウーパールーパーに害となる場合があるので、洗剤は使わず水だけで洗ってください。
また、砂利を入れる場合もきちんと洗ってから使います。
砂利はウーパールーパーが飲み込んだり掃除がしにくくなることがあるので、こだわりがないなら入れなくて構いません。
水の用意
水は事前にカルキを抜いておきます。
屋外に一日放置するやり方もありますが、ゴミが入ったり、夏場は水質が悪化する場合があります。
手早く安全に済ませたければ市販のカルキ抜きを使用しましょう。
セッティング
水槽、フィルターをセッティングします。
水を入れた後は水槽がとても重たくなるので、部屋の置きたい場所に水槽を配置してから水を入れましょう。
このとき温度計もセットします。
温度計は、ウーパールーパーの飼育に適した水温(15~20℃前後)を保てているかをチェックするのに必要なので用意しておきましょう。
準備運転
水槽がセットできたらそのままフィルターを稼働させます。
フィルターの動きに問題がないか、水温は保てているかを確認しながら、水槽の環境を安定させていきます。
なお、フィルターによる水流が心配な場合は、土管や壷などを入れてウーパールーパーが休める場所を作ってあげると安心です。
もし水温が低すぎたり高すぎたりするようであれば早めにヒーターやクーラーを設置して、その効き具合も確認します。
なお、熱帯魚であれば、パイロットフィッシュと総称される丈夫な魚をまず初めに投入して水質を安定させます。
これは水の浄化力を高めるバクテリアを繁殖させるためですが、ウーパールーパーの場合はこの作業は必要ありません。
数日~1週間運転してみて問題なければ水槽の立ち上げ完了です!
ウーパールーパーを迎えた後は掃除を念入りに
ウーパールーパーを水槽に投入した直後は、フンなどから出る有害物質を分解するバクテリアが繁殖していないため、水が濁りやすくなっています。
始めの頃は毎日最低でも3分の1程度の水を交換してきれいな水槽を保つようにしましょう。
水が安定してきれいになってきたら徐々に水替えの頻度を落として大丈夫です。
水質が安定してからの水替え頻度はフィルターの性能によりますが、水替え時は水質や水温の急変を避けるため、3分の1程度ずつ入れ替えるようにしましょう。
なお、ウーパールーパーはフンの量が多いので、水槽の底から汚れていきます。
水槽の底部の水をフンと一緒に掃除用ホースで吸い取って、少なくなった分の水を足すようにすると、効率よくきれいな水槽を保つことができますよ。
まとめ
ウーパールーパーにとって、水槽は一生を過ごす家であり、水は空気と同じくらい大切なものです。
水槽の管理を怠ると病気になってしまう可能性もありますし、水質や水温がそのまま寿命に影響するともいわれています。
水槽の立ち上げは熱帯魚の飼育に比べて簡単なので、焦らず準備すれば心配ありません。
立ち上げ後は水替えの頻度に注意し、必要なら性能の高いフィルターを設置して水替えの頻度が減るよう工夫しても良いでしょう。
長い付き合いになることも考えて、水槽の管理方法も自分のベストなスタイルを見つけていってくださいね!