水中をゆっくり動く様子が可愛い、ウーパールーパー。
あのあどけない顔に癒される・・と、秘かに人気のペットのようです。
一匹でもその存在感はとても大きなものなのですが、なんとなく寂し気?水槽にもう少し仲間がいたほうがいい?・・そんな思いになることもあるようです。
とはいえ、ウーパールーパーはサンショウウオの仲間で両生類・・一緒に混泳できる魚や貝は、いるのでしょうか?
ウーパールーパーに仲間を与えてあげることは出来るのでしょうか。
今回は、そんなウーパールーパーと混泳できる魚や貝、またその注意点について調べてみました。
一緒に見ていきましょう。
Contents
ウーパールーパーが混泳に向かないと言われる理由
可愛いウーパールーパーのいる水槽の中で、綺麗な魚が泳いでいたとしたら・・素敵なアクアリウムですよね!
想像するだけで心が躍ってしまいますが、ウーパールーパーは他の魚たちと混泳はできるのでしょうか。
実は、残念ながらウーパールーパーはあまり混泳には向いていないとされているそうです。
その理由としては
- 肉食であること
- 餌だと勘違いされてしまうこと
- 水温の問題
などになるようで、詳しく見てみると
肉食であること
ウーパールーパーは基本的には肉食で、食べることにとても貪欲といわれているそうです。
目の前で動く物をすべて食べてしまう習性があり、魚などは簡単に食べてしまうそうです。
ウーパールーパーが簡単に食べることが出来ないような、大きめな魚を混泳させたとしても、その魚がウーパールーパーの餌であることには変わりはなく「近くに餌があるのに食べることができない」というストレスを、ウーパールーパーが抱えてしまうことになるそうです。
餌だと勘違いされてしまうこと
ウーパールーパーは、魚などに比べて動きが遅いこともあり、魚の餌と似ているウーパールーパーのエラに魚が食いついてしまうこともあるそう。
ウーパールーパーの皮膚はデリケートで傷つきやすい為、おとなしい性質を持つ魚であっても、ウーパールーパーにケガを負わせてしまうことも考えられるそうです。
水温の問題
例えば、ウーパールーパーと熱帯魚とでは、それぞれの快適な水温が異なるようです。
ウーパールーパーは15~20℃と言われているのですが、熱帯魚は25℃以上になるそうで、混泳させるとなると、どちらかに我慢を強いらせることになる為、飼育環境としては良くないと言われているそうです。
そもそも、ウーパールーパー同士でも、共食いなどの可能性もある為、混泳は好ましくないとも言われているそうです。
- メダカや小エビ、金魚などは、ウーパールーパーの餌になってしまうのでNG
- 熱帯魚は、一緒に混泳させると綺麗だろうな・・と、思うところですが、ほとんどの熱帯魚は水温の違いからNG
- 大きな魚は、ウーパールーパーのストレスになる上に、ウーパールーパーに危害が加わる可能性があるのでNG
など、ウーパールーパーの混泳はかなり難易度が高いそうです。
ただ、中には「混泳出来なくもない」と言われている魚などもいるそうなので、紹介したいと思いますが、基本的にはウーパールーパーの混泳はおススメ出来ないようで、多くの注意点もあるので、慎重に検討してくださいね。
ウーパールーパーとコリドラスの混泳
「なまず」の仲間であるコリドラスは、ウーパールーパーと混泳させやすい魚として、名前があがることが多いそうです。
その理由は、
- 適した水温がウーパールーパーは15~20℃、コリドラスが20~24度
- どちらも中性~弱酸性の水質を好む
- 大きさが同じくらいなので、ウーパールーパーがコリドラスを襲う可能性が低い
- コリドラスは性格が穏やか
などになるようですが、注意点としてコリドラスは鱗が固くて鋭いトゲがあり、背びれに毒を持っている為、万が一、ウーパールーパーが、コリドラスを食べてしまった場合は命にかかわることになるそうです。
ウーパールーパーとディスカスの混泳
鑑賞用として人気が高い熱帯魚のディスカスも、ウーパールーパーと混泳させるのに向いていると言われることが多いそうです。
その理由としては、コリドラスと同様に飼育の環境が似ていて、
- 適した水温が似ている
- どちらも中性~弱酸性の水質を好む
- どちらも水流が少ない環境を好む
などになるようですが、注意点としては、ディスカスはウーパールーパーの頭の周りにある、ふわふわしたエラを餌と間違えて食べてしまう可能性があるそうです。
ウーパールーパーには、再生能力がある為、エラを食べられても再生する可能性もあるそうですが、場合によっては再生出来ないこともあり、その場合は呼吸が出来ずに死活問題になってしまうそうです。
ウーパールーパーとアカヒレの混泳
ウーパールーパーと混泳できる魚として、アカヒレの名前が挙がることも多いそうです。
アカヒレは、ヒレが赤くメダカのような姿の魚で、観賞用として人気があるようで、やはり、コリドラスやディスカスと同様に、適した水温や水質が似ていることからウーパールーパーと混泳できると、言われこともあるようですが、小さなアカヒレは、高い確率で肉食であるウーパールーパーに、食べられてしまうようです。
稀に、残ることもあるそうですが、それは視力の弱いウーパールーパーが、気が付かなかっただけで、時間の問題になることが多いそう。
アカヒレを混泳させる場合は、「餌として与える覚悟」で、混泳させたほうがいいそうですよ。
ウーパールーパーと貝の混泳
水中を泳ぐことのない「貝」なら、ウーパールーパーと混泳させることが可能なのでしょうか。
答えはやはりあまりオススメできないようです。
理由としては
- サイズ的にウーパールーパーが餌だと勘違いしてしまう
- ウーパールーパーが、貝を食べてしまった場合、口の中をケガしたり喉に詰まらせたりする可能性がある
- 形状が尖った貝もいるので、ウーパールーパーが移動の際にケガをしてしまう
などになるようで、どうしても混泳させたい場合は、仕切りなどをしてウーパールーパーの目に触れないようにする必要があるようですよ。
まとめ
ウーパールーパーに仲間を・・そう思っても、それはウーパールーパーにとっては、かえって辛い事になる可能性があることがわかりました。
ウーパールーパーと同じ水槽の中に綺麗な熱帯魚などが泳いでいたら、華やかで楽しそうに思えますが、それは人間の「勝手な思い」なのかもしれません。
ウーパールーパー同士でも、多頭飼いは好ましくないと言われているくらいです・・見た目は少し寂しくても、出来れば生涯「ひとりっこ」として、飼い主の愛情を独り占めさせてあげるのが、いいのかもしれませんよね。