カエル・・好きですか?苦手ですか?
キャラクターなどにされているカエルは親しみやすいですが、実物となると正直、ちょっと好き嫌いが別れてしまいますよね。
ところが近年、ペットとしてカエルを飼っている方が、増えているそうです。
小さな飼育スペースでも飼育が出来ることや、手間がそれほどかからず比較的簡単に飼育できるペットと言われているところが、秘かな人気を呼んでいるようです。
また、お子様が捕まえて来て「ペットとして飼いたい!」と、言う場合も多いのだとか。
実はじっくり見ると、案外愛嬌のある可愛い顔をしているとも言われている、カエル。
今回は、そんなカエルの飼育方法について、まとめてみました。
初心者の方にもわかりやすいように紹介していきますので、一緒に見ていきましょう!
Contents
カエルの種類によって飼育方法は違う
実は一言でカエルと言っても、カエルには様々な種類が存在していて、その種類ごとに暮しの仕方も違ってくるようです。
その違いとは
- 陸で暮らす
- 樹の上で暮らす
- 水中で暮らす
などの違いになり、基本的には水槽などの飼育ケースや餌などは、どの種類のカエルでも当然必要なものになるのですが、飼育ケース内のレイアウトや環境、温度管理などはそれぞれ違ってくるようです。
カエルにはどんな種類があるの?
では、カエルの種類やその種類ごとの暮らしの違いとはどのようなものなのかを詳しく見ていきましょう。
カエルはカエル・・みんな同じようにピョンピョンはねて移動しながら、暮らしているように感じますよね?
ところが、野生下のカエルにはそれぞれカエルの種類によって、適正な環境が違っているようで、ペットとして飼育した際、そのカエルの好みに合った飼育環境にしてあげないと、病気になってしまうこともあるそうです。
具体的にどのような種類があるのかというと、
- 陸生(地表棲)
- 樹上生(樹上棲)
- 水生(水棲)
などになり、ひとつずつ見ていくと
陸生(地表棲)
その名の通り、陸など地表で暮らすカエルで
- ツノガエル
- ヤドクガエル(毒があります)
などがこの種類になります。
飼育が簡単なので、カエルの飼育の初心者におすすめの種類になるそうです。
ツノガエル
ヤドクガエル
樹上生(樹上棲)
樹の上で暮らすカエルで、ツリーフログとも呼ばれているそうです。
カエルの種類としては、
- イエアメガエル
- ニホンアマガエル
- アマガエル
などになるようで、観葉植物などが必須になるので、飼育ケース内を見栄えよくレイアウトしたい方におすすめの種類になるようです。
イエアメガエル
ニホンアマガエル
アマガエル
水生(水棲)
水の中で生きるカエルになります。
アフリカツメガエルなどがこの種類になるようで、熱帯魚と同じような感じで飼育できるそうです。
アフリカツメガエル
いずれにしても、温湿度管理はとても大切になるのですが、特に陸生、樹上生のカエルの湿度については、カエルは口からではなく体から水分補給をすることから、
- 体を濡らす水場を用意する
- 時々霧吹きなどでカエルの身体に水をかけてあげる
ことが必要なようです。
陸生(地表棲)のカエルの飼育方法
カエルの種類によって、好みの暮らしが違うということが分かったところで、次にそれぞれのカエルの種類ごとに適した飼育方法や、環境、ポイントなどを見ていきましょう。
まずは陸で暮らすカエルです。
川辺のようなレイアウトが必要なようで、適温は22~28℃程度、湿度は60~80%がいいそうです。
必要な飼育セットとしては
- 脱走防止用の蓋つきの飼育ケース
- 湿度を保つことができる水苔などの床材
- 体を濡らすことができる水場
- シェルターなどの隠れ家
- 冬場用のヒーター
などを用意してあげるといいそうです。
陸生のカエルは、あまり動きまわることがないので、大きな飼育ケースは必要ないそうで、体長の2倍程度でいいそうです。
また、シェルターなどの隠れ家については、植木鉢などを設置してあげてもいいそうですよ。
樹上生(樹上棲)のカエルの飼育方法
次に樹の上で暮らすカエルについて、見ていきましょう。
樹上生のカエルには、樹木や草などを絡めて、ジャングルのようなレイアウトにしてあげるといいようです。
適温は22~27℃程度で、湿度は75~85%になるようです。
- 高さのある脱走防止用の蓋つきの飼育ケース
- 水苔や黒土、ヤシガラ土などの床材
- 体を濡らすことができる水場
- 登り木や観葉植物
- 冬場用のヒーター
などになるようですが、いくつか大切なポイントもあるようで
- 樹上生のカエルは蒸れに弱いので、ケージは通気性のいいタイプがおすすめ
- 樹上生のカエルは、フンが多いので床材については、見た目にこだわらなければ新聞紙やペットシーツなどもおすすめ
- 観葉植物は本物でなく、イミテーションのものでもOK
- 本物の観葉植物を設置した場合は、紫外線ライトが必要になるが、蛍光灯タイプだとケージ内の温度が上がってしまうので、LEDタイプがおすすめ
などがあるようです。
また、樹上生のカエルは適温が25℃前後になるので、冬の寒さと同時に、夏の暑さ対策にも注意する必要があるそうで、夏場は夜中であってもエアコンをつけてあげると安心のようですよ。
水生(水棲)のカエルの飼育方法
水生のカエルは、さらに半水生と水生とに分かれるようです。
水生のカエルは、熱帯魚のイメージで飼育することが可能ですが、半水生のカエルの場合は、水場と陸地のどちらもある環境で飼育する必要があり、そのような飼育環境をアクアテラリウムと呼んでいるそうで、そのアクアテラリウムの作り方としては
- 脱走防止用の蓋つきの飼育ケース内の半分に砂利などを敷き、陸地と水場を半々にする
- 陸地にはシェルターなどの隠れ家を設置する
などの手順で作ってあげるといいそうです。
また、水生のカエルの場合は
- 脱走防止用の蓋つきの飼育ケース内に水を入れる
- 流木などを設置する
- 浮き草や水草などを入れて隠れ家を作ってあげる
- 見た目を気にする場合は底に砂利などを敷く(気にしない場合は必要ない)
などになるようです。
冬場のヒーターについては、アフリカツメガエルの場合は低温に強いので、室内で飼育している場合は冬場であってもヒーターの必要はないそうですが、コモリガエルは寒さに弱い為、ヒーターを設置してあげるといいそうですよ。
まとめ
カエルの飼育方法を見てきました。
まず、カエルにはたくさんの種類があることにも驚いてしまいましたが、その種類ごとに住む環境が、ガラリと変わることにも驚いてしまいましたよね!
陸だったり樹の上だったり、水中だったり、水中と陸が半々のカエルもいました。
もし、陸で暮らす私達が水中で暮らすハメになってしまったら、死活問題です・・それは、きっとカエルも同じことですよね。
飼育するカエルが、どの飼育環境のカエルなのか、しっかり確認して快適な生活を送らせてあげるようにしましょう!