ふわふわの毛並みがなんとも愛らしいうさぎ。
実はとてもきれい好きな動物で、毎日の毛づくろいは欠かしません。
そんなうさぎですが、ふとした時に体が汚れてしまうことがあります。
清潔な状態を保つためにも、「うさぎをお風呂に入れてあげたい」と思う飼い主も多いようです。
うさぎをお風呂に入れる頻度と入れ方、お風呂に安全に入れるために覚えておきたい注意点を紹介します。
うさぎを飼いたい人、すでに飼っているうさぎがいる人は参考にしてみてくださいね!
Contents
うさぎのお風呂の頻度はどれくらい?
うさぎはとてもきれい好きで、器用に前足と舌を使って毛づくろいをして、自分で体を清潔に保っています。
そのため、うさぎは基本的にお風呂に入れる必要はないと考えるのが一般的です。
他方、汚れやすいおしり付近はきれいに見えても臭ったり、飼育する環境によって足やおなかなど地面に接している部分が汚れてしまったりします。
うさぎにとっては平気でも、飼い主としては少し気になりますよね。
うさぎのお風呂は毎月何回、毎年何回と決まっているものではなく、このような汚れや臭いが気になる時だけ行えば充分です。
目安として、うさぎを自然に近く汚れやすい環境で育てている場合、1か月~3か月に1回くらいの頻度だそうです。
清潔なケージで飼っている場合、もっと少なくて良いでしょう。
獣医師も「うさぎは洗いすぎない方が良い」と考えるのが一般的なようです。
お風呂に入れる必要性や頻度はうさぎの個体差によると思われるので、普段お世話になっている獣医さんにお風呂の頻度を聞いておくと安心です。
うさぎのお風呂の入れ方
うさぎをお風呂に入れる場合、どうやって入れたら良いのでしょうか?
うさぎを上手にお風呂に入れている飼い主は、次のような入れ方をしているようです
- ぬるま湯をはった洗面器で洗う
- シャワーではなくかけ湯で洗う
- シャンプーは極力使わない
- お風呂が終わったらしっかり体を乾かす
それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。
ぬるま湯をはった洗面器で洗う
ネットで検索すると飼い主が湯船にうさぎを入れていることがありますが、よほど水が好きなうさぎでなければおすすめできません。
うさぎがパニックにならないよう、お風呂は必ず浅い洗面器などで行うようにします。
お湯の温度はうさぎの体温の+1~2度が最適です。
熱すぎずぬるすぎない温度をキープするよう心がけましょう。
なお、万が一うさぎが暴れたとき落下事故にならないよう、洗面器は床置きがおすすめです。
シャワーではなくかけ湯で洗う
シャワーを使うと音や水圧にびっくりしてしまい、うさぎにとってお風呂が怖いものになってしまいます。
そのため、うさぎの体にお湯をかけるときは、少しずつかけ湯で行います。
嫌がるので頭・耳・顔にはお湯をかけないように気を付けましょう。
この部分の汚れが気になるときは、濡らして絞ったタオルなどで拭けば充分です。
シャンプーは極力使わない
うさぎ用のシャンプーも売られていますが、必ずしも使う必要はありません。
よほどの汚れでなければお湯できれいになりますし、すすぎ残しや刺激がうさぎのストレスになる可能性があります。
もし局所的に汚れが目立つ場合、その部分だけシャンプーを付けて洗ってあげましょう。
お風呂が終わったらしっかり体を乾かす
お風呂に入った後は、気を付けていないと人間でも湯冷めしてしまいますよね。
うさぎは温度の変化に敏感で、体が冷えると体温調節がうまくできず弱ってしまうといわれています。
お風呂の後はすぐに念入りにタオルドライし、そのあとドライヤーを使って体を完全に乾かしてあげましょう。
ドライヤーの音や温風を嫌がるうさぎも多いので、弱風を遠くから当てるようにし、時間をかけて乾かしていきます。
うさぎのお風呂で覚えておきたい注意点
お風呂の入れ方で紹介した以外にも覚えておきたい注意点があります。
上記のお風呂の入れ方は、健康な大人のうさぎの場合です。
子うさぎや高齢のうさぎにとっては体力的にとても大変なことなので、お風呂には入れないようにしましょう。
また、うさぎはストレスに敏感なうえ、元々水に入るのが苦手な動物です。
飼い主にとっては些細な事に思えることでも体調を崩してしまうことがあるので、どうしても嫌がる子を無理にお風呂に入れるのは避けた方が良いでしょう。
なお、うさぎの体は繊細で、骨がもろいため骨折などのケガをしやすくなっています。
お風呂で暴れたりシャンプーで滑ったりした拍子にうさぎがケガをしないよう、お風呂を入れる間は常に気を付けておいてくださいね。
まとめ
体が清潔に保たれていることは、ペットの健康にはとても大切なことですよね。
でも、うさぎはお風呂が苦手な子が多く、きちんと体調を管理しないと危険がともないます。
うさぎは自分で体をきれいにしているので、お風呂に入れるのは「臭いが気になる」など飼い主の都合であることがほとんどだと思います。
とはいえ、うまくいけばお風呂もうさぎと飼い主のスキンシップになりますし、うさぎの体をより衛生的に保つことができるのもたしかです。
うさぎのお風呂は必要最低限と心得て、必要に応じて獣医さんとも相談しながら気を付けて行ってくださいね!