最近ペットとして飼われることが多くなったフクロウ。
ふわふわした体や大きな目がとても愛らしく、フクロウの虜になってしまう人が続出しています。
一方でフクロウの飼育は難しいという意見もあり、初心者はなかなか手を出しづらい動物でもあります。
実際に、フクロウの飼育方法は他の動物と異なる点が多くあります。
いろいろなペットの飼育経験がある人でも、フクロウを飼育したければ飼育方法をしっかり勉強しておく必要がありそうです。
とはいえ、フクロウに対する愛情と学ぶ意欲があれば、初心者でもフクロウ飼育は可能です!
初心者向けにフクロウの飼育方法の基本と必要な道具を紹介しますので、フクロウをお迎えする準備として参考にしてくださいね。
Contents
フクロウの基本の飼育方法
フクロウは主に次の4点に注意して飼育していきます。
- エサと体重をきちんと管理する
- 温度・湿度・防音対策はしっかりと
- フクロウの体はメンテナンスが必要
- ストレスをためさせない
飼育にはとても大切なポイントなので、ひとつずつ見ていきましょう!
エサと体重をきちんと管理する
フクロウはよく食べる動物です。
エサは基本的に1日数回に分け、マウスやウズラ、ひよこ、ミルワームなどをバランスよく与えます。
できれば毎日フクロウの体重を測り、それに応じてエサの量を調節していきます。
よく食べるからといってエサをたくさんあげすぎると肥満になってしまうので気を付けましょう。
エサは専用の冷凍エサを与えます。
ネットなどでも購入できますが、購入後は自分で解凍したりさばいたりする必要があることを覚えておきましょう。
コチラの記事も参考に
温度・湿度・防音対策はしっかりと
フクロウはそこまで温度や湿度に敏感な動物というわけではありませんが、暑すぎ・寒すぎは体調をくずす要因になります。
適当な温度・湿度はフクロウの種類によって大きくことなりますが、どの種類であっても夏・冬はエアコンが必要と考えてよいでしょう。
小型のフクロウなどは体力が落ちやすいので温度には特に注意してあげてください。
また、フクロウは夜になると活発になり、大声で鳴くこともあります。
最後まで責任もって飼育できるよう、近隣に迷惑がかからないような防音対策をしておくことも忘れずに。
フクロウの体はメンテナンスが必要
フクロウは爪切り・嘴切り(くちばしきり)などのメンテナンスが必要です。
フクロウは猛禽類(もうきんるい)なので、飼い主が爪などを安易に触ることは危険です。
月に1回程度、病院や専門店でメンテナンスを受けられるようにしておきましょう。
ストレスをためさせない
フクロウはストレスに弱い一方で、ストレスを感じていても飼い主がそのサインをキャッチすることは難しいです。
ストレスから病気になってしまうこともあるため、できるかぎりストレスをためさせない飼育を目指しましょう。
「つなぎっぱなしにせず、部屋を自由に飛び回れる時間をつくる」「あまり触りすぎない」などは鉄則です。
また、フクロウは水浴びが大好きなので、自由に水浴びができる環境をつくることでストレスを軽減させることができます。
フクロウの飼育に必ず必要な道具
フクロウを飼うなら必ず揃えておきたい道具を紹介します。
- 止まり木
- 飲み水用の皿
- 水浴び用の容器
- キャリーバッグ
予算の都合もあるとは思いますが、フクロウの健康的な生活には必要不可欠です。
フクロウをお迎えする前に、かならず用意しておきましょう!
止まり木
フクロウ用の止まり木がベストです。
フクロウは、小鳥と違って止まり木の上でも爪を握らず、足を乗せているだけの状態で休んでいることがよくあります。
常に爪を握っていないと安定しないような細い止まり木だとフクロウが落ち着けないので、しっかり太さのあるものにしましょう。
飲み水用の皿
フクロウがいつでも好きな時に水が飲めるようします。
水浴び用の容器
フクロウの足がつかるくらいの深さがあれば十分で、植木の皿などでも代用できます。
霧吹きで水浴びをさせる方法もありますが、好きな時に水浴びさせた方がフクロウにストレスがかかりません。
水浴び用の容器は是非用意してあげてください。
キャリーバッグ
説明したメンテナンス等に連れていく際に必要です。
犬猫用のキャリーでも代用できますが、フクロウは移動のストレスに敏感なため、外が見えないように目張りをしてあるものがベストです。
状況に応じて揃えておきたい道具
必ず必要というわけではないものの、状況に応じて揃えておきたい道具を紹介します。
- フクロウを止まり木につないでおくための道具
- 飼育用ケージ
- エサ台
- ピンセット
飼育環境によって変わってくるので、自宅にお迎えしたときのことを想像しながら揃えていきましょう。
フクロウを止まり木につないでおくための道具
ケージを使わずに止まり木に繋留させて飼育する場合、フクロウの行動範囲を限定させるために使います。
アンクレット、ジェス、リーシュという3つのパーツに分かれており、3つすべてそろえる必要があります。
フクロウが止まり木から落ちた時にぶらさがった状態になると大変危険なので、必要な紐の長さがあるか、パーツに危険な箇所がないかなどをチェックして購入します。
使用する際は、フクロウが止まり木から下りて休める長さにするなど、フクロウの自由度を制限しすぎないよう注意しましょう。
飼育用ケージ
ケージで飼育する場合はフクロウ専用のケージが必要です。
フクロウは警戒心が強いため、四方が金網になっている通常の鳥かごでは周囲に見られていると感じ、落ち着くことができません。
また、羽を大きく動かすため、ケージは大きなものでなければいけません。
エサ台
エサをケージの中に入れて与える場合は、エサ台を用意します。
ピンセット
エサ台からではなく、ピンセットで直接手から与えることもできます。
フクロウとコミュニケーションをとりたい場合は用意しましょう。
まとめ
フクロウを扱っているペットショップやフクロウカフェなど、フクロウとの出会いの場所はどんどん増えています。
一方で、犬や猫、ウサギや小鳥などの身近な動物とは違い、フクロウの生態を理解するのは少し難しいのも事実です。
基本の飼育方法は知っていても、はじめのうちは分からないことや不安なこともあると思います。
購入後も相談できるなどアフターフォローがしっかりしたショップやブリーダーからお迎えするのも良い選択です。
紹介した内容は、フクロウを飼育するための必要最低限の知識です。
フクロウをお迎えする前の準備として、ぜひ役立ててくださいね!
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