うさぎは多頭飼いできる?喧嘩させない飼い方と注意点

ペットとして長年愛されているうさぎ。

うさぎが好きな人の中には「2羽以上で遊ばせたい」「1羽じゃかわいそう」という理由で多頭飼いしたくなる人も多いようです。

そんな飼い主の多くが、うさぎの縄張り意識の強さから多頭飼いを断念しています。

優しいイメージとは裏腹に、うさぎはとても縄張り意識が強く喧嘩が多い動物なのです。

一方で、中には多頭飼いに成功している飼い主もいます。

うさぎはそもそも多頭飼いできる動物なのか、喧嘩させない飼い方はあるのかなど、うさぎを飼う人に知っておいてほしい知識を紹介しますので、参考にしてくださいね。

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そもそもうさぎって多頭飼いできるの?

犬好きの人や猫好きの人は、何匹も犬や猫を飼うことがよくありますよね。

うさぎの場合、多頭飼いは「状況によっては可能なこともあるが、基本的にはできない」と考えるのが一般的なようです。

冒頭の説明のとおり、うさぎは縄張り意識がとても強い動物です。

大人になればメス同士でもテリトリーや上下関係でもめてしまうことが多いようです。

他方、うさぎの性格によっては、他のうさぎと仲良くなれる場合もあります。

その場合でもケージは別々にするのが基本で、部屋に出して遊ばせるときだけ一緒にするというパターンが基本のようです。

うさぎのオス同士は喧嘩が激しいため多頭飼いはNG

うさぎのオス同士は縄張り争いが激しく、命に関わるほどの喧嘩になることもあるため多頭飼いはNGといわれています。

完全に別ケージで飼うにしても、お互いの存在が分かる状態では、威嚇したりストレスを強く感じたりする可能性があります。

また、「兄弟であれば大人になっても喧嘩しない」という話も聞きますが、そうとも限りません。

うさぎの子ども時代は生後3か月くらいまでと短く、その期間を過ぎると兄弟でも縄張り争いを始めることが多いようです。

ペットショップで見かける子うさぎは数羽が同じケージに入っていることもありますが、それはまだ縄張り意識がない子うさぎだからできることなのです。

兄弟であるかどうかの区別なく、大人のオスのうさぎはたとえ去勢済みであっても喧嘩をするそうなので、気を付けたいですね。

 

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うさぎの多頭飼いで喧嘩させないために気を付けること

紹介したとおり、多頭飼いするのであれば普段は別々のケージで飼育するのが前提です。

一方、別ケージでも頻繁に威嚇しあったり、同じ部屋に放した際に喧嘩になったりしては大変ですよね。

うさぎを多頭飼いしたい場合に、喧嘩させないための飼い方を紹介します。

  • 喧嘩する可能性の低いオスメスの組み合わせ
  • 一緒に遊ばせるときは慎重に

「これらを守っていれば絶対に喧嘩しない!」というものではありませんが、最低限の知識として知っておいてくださいね!

喧嘩する可能性の低いオスメスの組み合わせ

多頭飼いする際に成功しやすいのはメスと去勢済みのオス、もしくはオスと去勢済みのメスの組み合わせのようです。

オス同士は多頭飼いできないと説明しましたが、メス同士でも仲良くなってくれない可能性は高いです。

また、どちらも去勢していない状態ではお互いを繁殖相手と認識してしまい、うさぎ同士が穏やかに過ごすことができません。

メスの方がオスを攻撃することもあるので、気を付けたい組み合わせです。

なお、去勢していないオスメスの組み合わせで同じケージに入れると高い確率で繁殖してしまいます。

別ケージでの飼育が前提ではあるものの、思いがけず妊娠することのないよう、うさぎの繁殖力の高さはきちんと理解しておきましょう。

一緒に遊ばせるときは慎重に

ケージ越しで顔を合わせても問題なかったのに、一緒に同じ部屋に出したとたんに喧嘩を始めてしまい驚いたという飼い主もいます。

ケージ越しの近距離よりも、同じ空間に放すことの方がうさぎにとってはストレスなのかもしれません。

他方、うさぎの性格によってはうさぎ同士で遊んだり触れ合ったりできることもあるようです。

一緒に遊ばせるときは、ケージ越しの触れ合いで問題がなさそうな場合にかぎり、様子を見ながら慎重に行ってくださいね。

新しいうさぎを迎える時の注意点

多頭飼いを始める人は、すでに飼っている先住うさぎがいる家庭に新しいうさぎを迎えるケースが多いようです。

多頭飼い開始時に以下の点を守ることで、うさぎ同士の争いが減る場合があるようです。

  • うさぎを迎える際は、ケージを離して配置し、徐々に近づける
  • 先住うさぎのお世話を先にすることで、上下関係を覚えてもらう

うさぎは繊細な動物なので、これらのことに気を付けるだけでもうさぎ同士のストレスが軽減されるようです。

お互いの存在に対するストレスが減ることで、威嚇行為などが起きにくくなる可能性もありますよ。

うさぎを迎える際は、ケージを離して配置し、徐々に近づける

新しいうさぎを迎えたら、ケージに目隠しをして周囲のにおいに慣れさせることから始めます。

いきなりうさぎ同士を対面させてしまうと、びっくりしてしまいお互いの印象が悪くなることがあるようです。

新しいうさぎが環境になれてきたら、目隠しをはずし、うさぎ同士のケージを離して配置します。

最終的にケージを横並びにしたい場合でも、ゆっくり時間をかけてお互いの存在を認識してもらうよう工夫しましょう。

先住うさぎのお世話を先にすることで、上下関係を覚えてもらう

喧嘩や威嚇がおきる原因のひとつが、先住うさぎが新しいうさぎにやきもちを焼いてしまうことです。

うさぎは「飼い主を取られた!」と感じると激しく反応します。

そのため、「先住うさぎが上位」だということを飼い主が行動で示してあげることで、うさぎの反応が和らぐことがあるようです。

そのためには、うさぎのお世話は必ず先住うさぎの方を先に行うことが重要です。

また、別々にケージから出す場合も、先住うさぎが遊び終わってから、新しいうさぎを遊ばせるようにします。

飼い主にとってはどちらもかわいい家族なので、優先順位をつけられない気持ちは分かりますが、うさぎの気持ちを理解する一歩だと考えておきましょう。

まとめ

うさぎは単独で過ごすのが好きな動物なので、2羽以上を一緒に飼うことでうさぎにとってプラスになることは少ないようです。

うさぎが大好きで複数羽飼っているという人の中には、うさぎごとに部屋を決めて他のうさぎは出入りさせないなど、気を使って飼っている人も多いです。

他方、大切なうさぎ同士が仲良くしてくれたら、飼い主にとってこれほどうれしいことはないですよね。

性格上おだやかで多頭飼いしやすい子もいるので、うさぎを迎える際は信頼できるブリーダーなどに意見をもとめても良いでしょう。

うさぎの多頭飼いにはハードルも多いですが、うさぎ1羽1羽に真剣に向き合うことを基本に、自分に合ったうさぎの飼い方を考えてみてくださいね!

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