おとぎ話の世界の生き物のような「愛らしさ」がある、うさぎ。
フワフワな毛と、おっとりとした雰囲気、つぶらな瞳がとっても可愛いですよね!
飼育スペースもそれほどとらず、マンションなどの集合住宅でも飼いやすいことから、最近では一人暮らしの女性にも、人気が高いペットになっているそうです。
そんなうさぎですが、仰向けになると動かなくなるって、ご存知でしたか?
犬などと違って、それほど意思表現をすることのないうさぎなので、何を思って動かないでいるのかと、一時は話題にもなったそうです。
仰向けが気持ちよくて、堪能している?それとも驚いて気絶?固まっているの?
どちらなのでしょうか・・・。
今回はそんな「うさぎの仰向け」について、調べてみました。
うさぎは何を思って動かないでいるのか、じっくり見ていきましょう!
Contents
うさぎの仰向けは危険?よくないって本当なの?
一時、うさぎの仰向けの様子がテレビなどのメディアで取り上げられ、「可愛い、癒される、気持ちよさそう」などと、多くの話題を呼んだそうです。
その後、うさぎの仰向けの様子を動画などでアップする飼い主さん達もいたようですが、その一方で「うさぎの仰向けは危険」との声も、多く上がっていたようです。
実際のところは、どうなのでしょうか。
結論としては、「うさぎの仰向けは危険で、よくない」そうです。
多くのうさぎは、仰向けになることで動かなくなり、その様子が「寝ている」とか、「気持ちがいいのでは?」などと言われていたそうです。
ところが、本当のところは、うさぎは無理な体制である仰向けでいることで、脳が驚き、動けなくなってしまっているそうなのです。
あまりにも驚きすぎて、
- 気絶し、固まっている
- 脳が睡眠に陥った状態になり体が動かなくなっている
- 意識を喪失してしまっている
- パニック状態になっている
などと言われています。
稀に仰向けが平気で、自ら仰向けになるうさぎもいるようですが、これはごく稀な場合で、ほとんどのうさぎは、仰向けでいることを嫌がるので、うさぎを仰向けにすることは、危険でよくないと言われているようです。
仰向けにされることで、普段、おとなしい性格のうさぎが、暴れることも多くあるようですよ。
うさぎが仰向けになると気絶したり固まる理由は?
うさぎに仰向けはNGで、それによって気絶したり固まったりしてしまうことが、わかりました。
テレビや動画などで流行ったあの様子は、「気持ちよくネンネ」しているのではなく、気絶して固まり、意識を喪失してしまっていたのです・・。
なぜ、うさぎは仰向けになると気絶したり、固まったりしてしまうのでしょうか。
その理由も調べてみました。
うさぎの背骨は、私達人間のようにまっすぐではなく、カーブを描いたものになります。
その為、
- 仰向けの体勢は、そのカーブを不自然に伸ばすことになる
- 固い床材などの上では、背骨に大きな負担がかかる
- 嫌がって暴れた場合などは、背骨を骨折してしまう
などの可能性があることから、危険とされているようです。
「うさぎの骨は、他の動物と比べると弱い」とも言われているので、とても心配ですよね。
また、仰向けの状態は通常の状態と、内臓の上下の場所が逆転してしまう為、
- 他の内臓に圧迫されてしまう
- 通常の内臓の動きを阻害してしまう
などの可能性もあり、仰向けの状態を
- 長時間続ける
- 頻繁に行う
ことは危険であり、よくないと言われているようです。
仰向けにされている時のうさぎの気持としては、「気持ちいい」ではなくて、「苦しい早く通常の姿勢に戻して」である可能性の方が、ずっと高いようです。
例えて言うなら、私達人間も長時間「逆立ち状態」でいることは苦しいですよね、あまりの苦しさから、ただジッと目を瞑って動かないでいるしかないはずです。
それと同様に、うさぎの仰向けも、とても窮屈で苦しいものだったのです。
うさぎの知識を正しく持ち、本当のうさぎの気持ちを、理解してあげるようにしましょう!
うさぎが仰向けで寝ることもあるの?
本来うさぎは、とても警戒心が強く、寝る時も目を瞑らないことが多いそうです。
これは、野生化で外敵に狙われた際、すぐに逃げられるように、目を開けたまま寝ていると言われています。
また、寝る時間帯も夜行性なので、夜のうちは起きていて、明るくなってくると暗がりを探して、短めの睡眠を繰り返すことが多いそうです。
これも警戒心の強さの表れになるようですが、最近の飼育下のうさぎは、外敵などのいない安心な環境で暮らしていることから、警戒心が薄いうさぎも増えているようです。
その為、目を瞑ってしっかりと眠るうさぎも多くいるそうで、中には、ごく稀ではあるものの自ら仰向けで寝ることもあるそうです。
「安心て、リラックスしている」とも、言われているようですが、やはり、本来うさぎは、仰向けの体勢でいることには向かない生き物なので、背骨や内臓への負担を考えて、注意して見ている必要もあるようですよ。
どうしても仰向けにしたい場合はどうすればいいの?
本来、仰向けは危険でよくないとされているうさぎですが、うさぎを飼育している上では、仰向けにすることが必要な場合もあります。
例えばどんな時かというと、
- 病院で診察をする時
- 飼い主が爪を切る時
- 飼い主がうさぎの体調を確認する時
などになるようです。
ここまでうさぎの仰向けは危険と知ってしまうと、病院ならまだしも、飼い主が仰向けにするだなんて、緊張してしまいますよね!
うさぎを仰向けにする方法も、調べてみましたので、一緒に見ていきましょう。
うさぎにストレスのかからないように、出来る限り短時間で済ませることが大切です。
手順としては
- うさぎを飼い主の伸ばした膝の上に乗せる
- うさぎのおしり全体を包み込むようにして、持ち上げる
- ゆっくりと仰向けにする
とするといいようで、まずは飼い主が慌てないで落ち着いて行うことが何よりも大切です。
また、2人で行うことが安心で、1人が仰向けにしたら、もう1人が爪切りや体調の確認を行うと、よりスムーズなようです。
ただ、いずれにしても、うさぎが少しでも嫌がったら中止して、時間を置くなどの工夫をする必要があるようですよ。
うさぎにとっては、窮屈で無理な姿勢であることは事実なので、手際よく通常の姿勢に戻してあげてくださいね。
まとめ
うさぎの仰向けについて見てきました。
何も知らずにその様子を見ていると、「可愛い」とか「癒される」などと、誰しもが思ってしまいますよね?
体を無防備にコロンと、投げ出している様子は、確かに可愛いものです。
だけど実は、うさぎの気持はそれとは正反対のところにあることが、わかりました。
そうと分かったからには、どんなに可愛くてもうさぎの仰向けは、NG!
お手入れや健康管理などをする際にも、うさぎの心身への負担を考えながら、手短に行うようにしましょう。
言葉で自己主張が出来ない、うさぎです。
私達飼い主が、しっかりとうさぎの気持を学んで、たっぷりの愛情で幸せな生涯を送らせてあげるようにしましょう!