身近な生き物でもあるトカゲは、いったい何を食べているのかご存じでしょうか。
トカゲは爬虫類の中でも種類が多くペットとしても人気がありますが、トカゲの餌を用意するのは意外と大変なことです。
飼い始めてから「やっぱり餌を用意するのは無理・・・」とならないように、トカゲの餌について知っておく必要があります。
それでは、トカゲの餌の種類や、食べない時の対処法について確認していきましょう。
Contents
トカゲに与える餌の種類には何があるの?
トカゲにはいろいろな種類がいますが、基本的にはどのトカゲも与える餌は一緒です。
ほとんどのトカゲは昆虫を食べるので主に昆虫を与えていれば問題はありませんが、餌として与えるにはどのようなものがいいのかを細かく見ていきましょう。
昆虫
トカゲの餌は主に昆虫で、次のようなものがおすすめです。
- コオロギ
- ミミズ
- ミルワーム
- アブラムシ
- カマキリやクモの卵
- ゴキブリ
これらの昆虫はトカゲと同じように身近で見られるものがほとんどですが、昆虫ならばなんでもいいというわけではありません。
毛虫やムカデは毒がある可能性があり、ダンゴムシは硬いので食べることができません。
野菜
主食は昆虫ですが、他には野菜を食べることもできます。
特に大型のトカゲの場合は成長すると野菜を好んで食べるようになるものもいます。
トカゲが食べることができる野菜は、
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チンゲン菜
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小松菜
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にんじん
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かぼちゃ
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サツマイモ
などがあります。
りんごなどの果物も食べることができますが、体長を崩しやすいので与えるとしても少量にとどめておきましょう。
サプリメント
昆虫や野菜の他には、粉末状のサプリメントが市販されているので、トカゲの健康のためにも与えてもいいでしょう。
毎食与える必要はありませんが、3回中1回くらいの頻度で、野菜などの餌の上に振りかけて与えるようにしてください。
不足しがちなビタミンやカルシウムを補うことができます。
爬虫類用サプリメント
昆虫を与える際の注意点は?
トカゲは生きた昆虫を餌とするので、基本的には死んで動かない虫は食べません。
バッタやカマキリの足は硬く、トカゲが小さいうちは食べることができないことがあるので、足を取ってから与える必要があります。
生餌にするための昆虫の扱いが苦手という人は、トカゲを飼育するのは難しいと思ってください。
ミミズは簡単に捕まえることができますが、それだけでは栄養は足りません。
カマキリやクモの卵は、孵化して生まれたばかりのものが餌となるので、卵の状態のものを飼育ケースの中に入れておくようにしましょう。
餌用の昆虫はどのように手に入れるの?
小さい昆虫類は、公園や森林など草木の多いところなど、身近なところで捕まえることができます。
でも、トカゲは主に生餌を食べるので餌のたびごとに虫を捕まえてくることはかなり大変です。
そのためには次の方法で餌を用意しておくこともできます。
ペットショップで購入する
ペットショップでは、コオロギやミルワームなどが売られています。
ミルワームならば、鳥用の餌としても売られていることがあるので、売っている店も結構多いです。
トカゲの顔の半分くらいの大きさのものでないと食べることができないので、小さめのものを購入するようにしましょう。
飼育する
コオロギなど餌となる小さな昆虫を飼育しておくことも生餌を用意するひとつの方法です。
イエコオロギという餌用のコオロギがいますので、トカゲとは別の飼育ケースに用意しておけば、必要に応じて生きたままのものをすぐにトカゲに与えることができます。
飼育しているトカゲが多いなら、イエコオロギは一年中繁殖することができるので、繁殖させて増やしつついつでもトカゲに与えることも可能です。
昆虫以外のものを与える場合の注意点は?
先ほども述べたように、主食はあくまでも昆虫なので、昆虫は与えずに野菜だけというようなことはしないようにしましょう。
野菜を与える場合は、細かく切ったものを餌を入れる容器に入れて、飼育ケース内に入れておきましょう。
初心者で飼育しやすい種類のトカゲの餌は基本的には昆虫ですが、大型種(フトアゴヒゲトカゲなど)の中には草食傾向のものもいます。
例外としてグリーンイグアナは完全な草食ですが、グリーンイグアナは飼育方法が難しいので、爬虫類の飼育初心者は避けた方がいいかもしれません。
餌を食べない時の原因は?
トカゲが餌を食べない原因としては、次のようなものが考えられます。
- 飼育環境が適切でない
- 餌の昆虫が死んでいる、動かない
- 餌が合わない、好きではない
- 脱皮中
- ストレスや病気などの体調不良
どのような状態でトカゲが餌を食べないのかをよく観察し、対処法を実践してみましょう。
餌を食べない時の対処法は?
まずは飼育ケース内がトカゲに適した環境であるかを確認しましょう。
特に気を付けるのは温度で、ケース内が25℃~28℃を保っている状態にしておかなければなりません。
トカゲは20℃を下回ってくると代謝が低くなり餌を食べなくなってきます。
また、餌となる昆虫が死んでいたり動かないと、餌として認識できていない可能性があります。
その場合は、ピンセットなどで動かしてみせると食べるようになることがあります。
脱皮には体力を使うため何も食べないのが普通のことなので、脱皮中に餌を食べないのは気にしなくて大丈夫です。
どうしても餌を食べなくて衰弱してきているようなら、病気や体調不良ということも考えられるので、病院に連れていってあげるようにしましょう。
まとめ
トカゲの餌は基本的に生きた昆虫です。
生きた虫を扱うことができるか、冬などの季節によっては餌を入手することも飼い主の負担となってしまうことも否定できません。
何を餌として与えるか知ることも大切ですが、日光浴が必要だったり温度管理が重要だったり、意外と知らないことがあるかもしれないので、ペットとして迎える前に十分に調べておきましょう!