水草って見た目だけじゃなく役割ってあるの?水がすぐに汚れてしまうじゃない?水槽の水草について分からない事、心配なことたくさんありますよね。
そんな水草の役目や気を付けたいことについてまとめてみました。
Contents
金魚の水槽に水草は必要なの?
水槽の中には“水草がゆらゆら”こんなイメージは誰もが想像するのではないでしょうか。
“見た目”以外にも水草には“産卵場所”“金魚の隠れ場”“食料”としての役割があります。
これだけを見ると必要なもの。と言えるのですが、中にはデメリットとなることもありますのでよく考えたうえで設置をしていきましょう。
水草の効果は?
水草を入れるとどのような効果があるかというと
- 酸素の排出
- 水質の安定
です。ではそれぞれについて説明をしていきましょう。
酸素の排出
金魚が生きていくうえで、“水中にある酸素”は必要なものです。
その酸素を水の中に溶け込ませるためエアーポンプを使用したりするのですが、水草も水中の二酸化炭素を取り込んで酸素を作り出すことが出来きます。
水質の安定
金魚が快適に過ごすための水質を作り出す手助けをしてくれるのです。
金魚の糞等の有機物を分解することによって水を浄化することが出来ます。
このような効果を見ていくと、水槽に水草は必要であるように見えてきましたね。
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金魚におすすめな水草はあるの?
ひとえに水草といっても、たくさんの種類がありますので初心者でも使いやすい一般的な水草を紹介しましょう。
アナカリス
この水草を見かけた事がある人は多いかと思います。
露店での金魚すくいで持ち帰る時にも金魚に一緒に入れてくれていたりします。
とりあえず水草を!という方にもおすすめで、ホームセンターのペットコーナーでも手に入りやすい水草です。
マツモ
こちらもわり安価で手に入りやすい水草です。
その名の通り松の葉のようにとがった針のような葉がたくさん生えています。
水面に浮かぶ性質があるので、底に固定をして使います。
カボンバ
細かな柔らかい葉がたくさんつきます。ブラシのように密集しています。
とても見た目もきれいで育てやすいのですが、葉が底に落ちやすいのでこまめに取り除く必要があります。
ホテイアオイ
水面に浮かぶ浮草です。
日光でどんどん増えていくのでほったらかしにしておくと水面が浮草だらけになってしまう事もあります。
少し低温が苦手なようなので冬場に枯れてしまうおそれがあります。
これらの水草は植物であるため光にあてたり、枯れたものは取り除いたりと多少手入れが必要ですが、手入れをしたくない、見た目重視というのであれば
人口水草
を使用することもできます。
人工的にビニール素材のようなもので作られたものです。
ただし、浄化作用はないのであくまで“観賞用”としての使用となります。
このように様々な水草があるので、自分好みの形状のもの・育て方に注目をして選んでみましょう。
水草は無くても大丈夫?
ここまで、水草の必要性について説明はしてきましたが果たして100%そう言い切れるかといえば違うようです。
「飼育状況によって必要か不必要かに分かれる」のです。
それは、水草がなくても金魚は生きることができるからです。
水草が排出する酸素は“エアーポンプ”の使用、水質安定には“ろ過装置”があれば大丈夫だからです。
隠れ場が無くても金魚にとっては多少ストレスとなってしまうかもしれませんがすぐに生命を左右するというほどではありません。
そして、メリットにもデメリットにもなるのが“金魚の食料”になるという事。
餌が足りていない時であれば大事なものですが、金魚は餌があればあるほど食べてしまう時があります。
食いしん坊の金魚であれば、水草をすべて食べきってしまう。という可能性もあるのです。常に満腹状態で好ましくありませんよね。
そのため、もし金魚が食べ過ぎるという場合は水草なしでの飼育も考えてみましょう。
エアポンプがなくても水草だけで大丈夫なの?
水草は酸素を排出してくれるという役割があるので、エアーポンプの代わりになるともいえます。
しかし、注意点があり水草の排出する酸素というのはエアーポンプに比べるとわずかなものです。
小さな金魚が2.3匹程度なら水草のみでも大丈夫でしょう。
もし水槽の中の金魚が大きい場合や数が多い場合は当然たくさんの酸素が必要となってきますから水草だけの酸素では足りません。
水面で金魚が口をパクパクとして空気を取り入れているようなら酸素不足の可能性がありますので、水草に頼らずエアーポンプの設置をしてみましょう。
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水草の固定方法は?
水草は根を張るものや浮遊性のものがあります。
根を張るといっても水の流れによって安定しづらいために固定する必要が出てきます。
固定方法は、
- 小石に糸で水草を括り付ける
- おもりを付ける
- 購入した鉛付きの水草をそのまま投入
といった方法があります。
それぞれを具体的に説明しましょう。
小石に糸で水草を括り付ける
水槽の底に沈む小石に糸で水草を括り付けます。きつく縛ると水草が押さえつけられ、腐る可能性もありますし、緩いと泳いでいる金魚のひれ等に引っかかる可能性もあるので加減をしてください。
おもりを付ける
水草用のおもりが販売されています。
クッション性のある素材でできていて水草へのダメージが少ないです。
1000円以内で買えることが多いようです。
購入した鉛付きの水草を投入
水草はすでに鉛のおもりが付いたままで販売されている事があります。
この水草を良く洗い、そのまま水槽に入れるだけなのでお手軽ともいえます。
注意点は水草には農薬や汚れなどがついているので良く洗う事だけは忘れないようにしましょう。
どれもが簡単な方法で水草を固定できますからいろいろな方法を試してみてはどうでしょうか。
水草の重りの鉛はどうしたら良いの?
購入した水草についている鉛の重しはそのまま水槽に入れることができますが、金魚への影響が気になりますよね。
今までのところ、鉛の重しが金魚などの魚類に影響はほとんどないとされています。
鉛には酸化被膜という膜で覆われ、鉛自体が溶け出すことがないとされているからです。
しかし酸性度の高い水質であればこの被膜が溶け、鉛が水に溶けだしてしまいます。
こういった心配があるのであれば、鉛の重しははずし専用の重しに付け替える方が安心かもしれませんね。
金魚が水草を食べる時の対処法は?
金魚はなんでも食べ、水草もよく食べる食いしん坊もいます。
中には水槽内の水草を平らげてしまうことも…買い足しても同じことの繰り返しということも否定できません。
そんな時の対処としては“食べにくい水草”に変えてしまいましょう。
食べにくいというのは 「葉が固めの水草」となるようです。
- クリプトコルネ
- アヌビアスナナ
といった水草は観葉植物のような見た目で葉が固いため金魚が食べにくい水草となるようです。
まずはこのような水草に変えて様子をみてみましょう。
場合によっては人口水草などで食べられないものを使ってもいいかと思います。
まとめ
以上が金魚の水槽に入れる水草についてでしたがいかがだったでしょうか?
見た目以外にも金魚の生活には必要な役割を果たしている事を知ることが出来ましたね。
水草は種類も豊富で一つずつ試してみるのも楽しいかもしれませんね。
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