買ってきた金魚を水槽に入れたとたんに元気がなくなったことって経験はありませんか?
それにはトリートメントという作業が無かったからかもしれません。
金魚も突然の環境の変化に体調を崩してしまうことがあるようです。
そういった事を防ぐためにも新しい金魚をお迎えする前に知っておきたいトリートメントについてまとめてみました。
Contents
金魚のトリートメントとは?
トリートメントとは日本語に直すと「手当て」「治療」という意味があります。
その名のとおり金魚のトリートメントとは、傷ついたり体力の落ちた金魚に対してケアを行い万全の体調にしてあげることです。
また、購入してきたばかりの金魚が新しい環境になじむためにケアすることをトリートメントと言います。
買ってきた金魚にトリートメントは必要?
夜店やペットショップなどで購入してきたばかりの金魚がいくら元気で活発であったとしても“トリートメント”は行った方が良いでしょう。
トリートメントを行う理由として、
- 移動時のストレスを軽減
- 金魚についている寄生虫や菌を抑える
という事が挙げられますがそれぞれについて詳細に説明をすると、
移動時のストレスを軽減
快適に過ごしてきた水槽から容器に入れられ移動させられることは金魚にとって大きなストレスです。
環境の違いにより体調不良になりやすくなります。
トリートメント水は金魚にとって最も負担のかからない水を使います。
それによってリラックスさせ安心感を与えるのです。
金魚についている寄生虫や菌を抑える
購入までたとえ衛生的な環境で過ごしていたとしても、目に見えない寄生虫や菌がいるかもしれません。
トリートメントをすることによりケアをする事ができます。
消毒という意味合いになるでしょう。
既に飼育している金魚に感染させないためにもしばらく隔離をして発症しないかどうか様子を見る時間となります。
トリートメントにはこのような重要な役割があるのです。
中にはトリートメントが無くてもいきなり自宅の水槽に入れて元気に泳ぐ金魚もいますが、予期せぬことを防ぐためにはきちんと行っていた方が安心かと思います。
金魚のトリートメント方法は?
トリートメントは体力回復や病気のケアという大事な役割ですが、効果を高めるためにもきちんとやり方を守るようにしましょう。
トリートメントは“塩”を使いますが、この濃度が大事ですのできちんと計ります。
まず必要なものは
- 飼育する水槽以外の水槽(ない場合は深さのあるプラスチック容器やバケツ)
- 塩(食塩で大丈夫です)
- カルキ抜きした水
- エアポンプ
これらを用意しましょう。
必要に応じて水温計もあると良いでしょう。
- トリートメント水を作るカルキ抜きをした水に塩を入れます。
濃度は水1ℓに対し塩が5gの0.5%の濃度です。
この濃度は金魚の体内の塩分濃度とほぼ同じなため体にかかる負担が少ないのです。 - 購入してきた袋のまま金魚をトリートメント水に浮かべ、水温差をなくす水合わせをします。
- 水温差が無くなれば袋から金魚だけを水の中へいれましょう。
袋の中の水には寄生虫や菌が含まれている事もあるので出来るだけ入れないようにする事が大事です。 - 問題がなければそのまま金魚を泳がせ様子をみましょう。
これが基本的なトリートメントの方法です。
もしトリートンメント中に病気が発生した場合は薬浴と言って、薬を使った治療へと切り替える必要がでてきます。
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トリートメントはどの位の期間するの?
購入してからトリートメントする期間の目安は最低でも1週間以上です。
1週間してエサの食べ方、泳ぎ方、皮膚の異常が無いようでしたら飼育する水槽に移すことを検討し始めていいかと思います。
平均して2週間くらいトリートメント期間をとる人が多いようです。
この期間は泳ぎ方や体表に異常がないかなどしっかり観察をしておきましょうね。
中には1か月と長くトリートメント期間を持っておく方もいらっしゃいます。
あくまで目安なので、金魚それぞれの様子で判断をすることが大事です。
トリートメント中の水替え方法は?
トリートメント中もきちんと水替えをする必要がでてきます。
もちろん水は汚れてくるからです。
できれば毎日、もしくは2日に一回くらい替えることが理想です。
濾過装置がついている水槽でのトリートメント水でしたらもう少し日にちをあけてもいいでしょう。
いきなり全部の水替えをするのではなく、全体の3分の1位の水を入れ替えます。
もちろん、塩分濃度・水温を調整したカルキ抜きの水を使うようにしてくださいね。
トリートメント中に餌をあげていいの?
基本的にトリートメント開始をしてから3日程度は餌をあげません。
トリートメントは餌を新たに取り入れず、排泄物と共に体内にある病原菌などを出しきってしまう役目もあります。
3日を過ぎて餌を欲しがるようなしぐさ(口をパクパクさせている等)を見せていたら少量の食べきる量の餌を与えましょう。
餌を食べた後も元気で排泄もきちんとできているか様子をしっかり見ておきましょう。
まとめ
丈夫だと考えられている金魚でも、環境の変化は体にこたえるようです。
悲しい思いをしないためにもトリートメントをしっかり行う事は必要なようですね。
元気に、長生きをしてもらうようにまずは買ってきたすぐからのケアをしっかりしてあげましょうね。
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