ペットには長く生き続けてもらいたいと、飼い主さんなら誰もが思うでしょう。
栄養バランスのよいドッグフードが充実し、医療技術が向上したことで犬の寿命も長くなってきています。
小型犬のマルチーズの寿命はどのくらいで、何をしたら少しでも寿命を長くすることができるのでしょうか。
マルチーズを飼っている方はチェックしてみてください。
Contents
マルチーズの平均寿命はどのくらい?
家庭で飼育されているマルチーズの平均寿命は、12歳~15歳前後と言われています。
人間にたとえると60歳代半ば~80歳半ばくらいです。
小型犬の平均寿命は15歳なので、マルチーズは平均的な寿命の犬種だと言えます。
遺伝的なものや病気、体格などの個体差や、飼育環境によって寿命は大きく異なってきます。
どの犬種でも室内飼いのほうが寿命が長い傾向があるので、マルチーズも室内飼いされていると寿命が長くなると言われています。
長生きの秘訣は?
定期的に健康診断を受ける
人間でも同じことが言えますが、定期的に健康診断を受けることが長生きするためにはとても重要です。
動物は自分の体の不調を言葉で訴えることはできませんし、例え痛いところがあっても飼い主にはそのことを隠そうとすることもあります。
病院でしっかり検査してもらうことで、病気の早期発見や生活習慣の見直しをすることができます。
予防接種を受ける
予防接種を受けることで罹らずにすむ病気もあります。
健康診断の際などに獣医師に相談し、計画的に受けるようにしましょう。
ペットショップで購入した場合は、予防接種が済んでいるものもあるので、確認するようにしましょう。
ストレスをためさせないようにする
ストレスは犬にとっても健康を害する原因のひとつです。
犬の気持ちを読み取り、できるだけストレスを感じないような生活を送れるようにしましょう。
特にマルチーズは、愛玩犬として飼われていたことからもわかるように、抱っこされたり甘えたりすることが大好きで、ひとりで長時間のお留守番をするのは得意ではありません。
やむを得ず留守番をさせることがあると思いますが、飼い主さんは帰ったらたくさん遊んであげる、ひとりでもさみしくならないような工夫をしてあげるといいですね。
食事に気を付ける
犬用のドッグフードは多種多用なものが売られています。
飼っているマルチーズが好きなものを選ぶのはもちろんですが、栄養バランスや添加物などもチェックして選びましょう。
また、歳をとってくると食べる量が減ったり、必要な栄養も変わってきます。
シニア犬用のフードもあるので、年齢に合わせたフードに変えてあげましょう。
また、マルチーズは皮膚疾患が多い犬種で、その原因は食べ物に起因したアレルギーによるもののことが多くあります。
原因となるアレルゲンは検査をすることで特定できるので、皮膚炎などを発症した場合はアレルギー検査をすることをオススメします。
原因のアレルゲンを除いた食事や低アレルゲンの食事、そして適切な治療を行えば、長生きすることにつながるのです。
適度な運動をさせる
マルチーズは体も小さく、そこまで運動量が必要ではない犬種ですが、もともと遊ぶことは好きなので、ストレスをためないためにも適度な運動は必要です。
ただ、「膝蓋骨脱臼」という病気になりやすいので、長時間の散歩や速足での散歩を毎日続けると、足や体へ負担がかかりすぎるのでやめましょう。
室内での遊びでもある程度の運動はできますが、散歩をすることで飼い主や家族以外の人間や犬との触れ合い、社会性を身につけることができます。
外気に触れることで気分転換にもなるので、一日10分程度の散歩をして、心身とも健康的な生活をできるようにしてあげましょう。
マルチーズは心臓病になりやすいの?
犬が罹りやすい心臓病の一つに「僧帽弁閉鎖不全症」というものがあります。
僧帽弁軽鎖不全症は最終的には心不全を起こしてしまう病気で、心臓病は犬の寿命が延びるにつれて多くみられるようになってきています。
初期症状は特になく、症状が悪化してくると運動したときに咳をしたり、倒れたりしてしまうことがあります。
更に悪化すると肺水腫を起こして呼吸がゼーゼーして苦しそうになったり、舌の色が紫色になってくるなどの異変が見られ、呼吸困難を引き起こして最悪の場合は死に至ることもあります。
特にマルチーズなどの小型犬は高齢になってくるとこの病気になりやすいため、注意が必要です。
マルチーズが心臓病になった場合の対処法
僧帽弁閉鎖不全症は薬で予防するのは難しく、罹患した場合は心臓への負担をやわらげる薬を飲み続けることになります。
薬を飲むことと併せて、食事療法や体重管理をおこなっていきます。
心臓病などの病気は、ストレスが主な原因であるとも言われています。
適切な食事や運動はストレスを和らげることにもなるので、できるだけストレスを感じないような生活を心がけましょう。
もし心臓病が疑われても、早い段階で治療を始めることができれば、それだけ病気の進行を遅らせることができます。
異常を感じたら動物病院を受診すること、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。
まとめ
人間でも同じことが言えますが、ストレスをためない生活や食事に気を付けることが、心臓病の予防や寿命を延ばすためには大切です。
もし心臓病になってしまったとしても、慌てずにまずは心臓病についての理解を深めましょう。
ペットの寿命は飼い主さんの飼い方によるものも大きいので、適切なお世話と体調管理で、できるだけ長く楽しいペットライフを送れるようにしましょう。