とても小さな、ハリネズミ。
そんな小さなハリネズミの、さらに小さな赤ちゃんをお迎えした、もしくは、もともと育てていたハリネズミが出産した・・そんな場合、その赤ちゃんを、どのように育てていけばいいのでしょうか。
母親のハリネズミの中には、育児放棄をしてしまう場合も、あるそうです。
そんな時は飼い主さんが、サポートがしてあげなければなりません。
今回は、そんなハリネズミの赤ちゃんの育て方について、まとめてみました。
小さな命をしっかりサポートできるように、一緒に勉強していきましょう!
Contents
赤ちゃんはどのように成長していくの?
ハリネズミの赤ちゃんが、離乳できるのは生後約6~8週目となるのですが、この時期までに成長できる確率は約65%になるそうで、ハリネズミの赤ちゃんを育てるということは、とても難しいことになるようです。
また、生まれてからの成長過程を順に見ていくと
- 生後1~2時間 最初の針が確認できる
- 生後10~14日 身体を丸める行動が出来るようになる
- 生後15日頃 アンティングと呼ばれる、唾液を塗る行為をするようになる
- 生後18日頃 耳と目が開き、被毛が生えはじめる
- 生後21日頃 歯が生え、動き始める
- 生後4週目 身体を丸める行動がしっかり出来るようになる
- 生後6~8週目 離乳
- 生後2~3ヶ月 ほぼ大人と同じくらいになる
になるようです。
生後1~2時間で、最初の針が確認できるのですね、可愛い!
そしてこの針は、実は24時間で、すべて生えそろうそうです、成長が早いですよね!
とはいえ、成長できる確率が低いことに驚いてしまいました・・注意深く育てていく必要がありそうですよね。
飼育環境はどんなところに注意をすればいいの?
具体的な赤ちゃんへのお世話は、母親のハリネズミに任せておくのが、一番なようです。
そのうえで、飼い主が出来ることは、質の良い母乳を出せるように、母親に高たんぱくな餌や水を与えることと、飼育内の温度管理に注意を払うことになるようです。
特に、生後2~3週目の赤ちゃんは、寒さにとても弱いそうで、寒いことが原因で体調不良を起こしてしまうこともあるそう。
生後2~3週目までは、飼育内の温度を32~35度に保つことが重要で、赤ちゃんにとって温かい寝場所をつくってあげるといいようです。
おススメの作り方としては、
- ペットヒーターを用意する
- フリース素材のような厚手のものをプラケースの中に敷く
- ペットヒーターの上にプラケースを乗せる
になるようで、このプラケースを赤ちゃんの寝場所にしてあげるといいそうです。
ペットヒーターに赤ちゃんを直接乗せるのではなく、寝場所をペットヒーターで温めるようにするといいようですよ。
生後2~3週間を過ぎたら、28度の温度がいいそうですが、いずれにしても、温度管理はとても大切になるようです。
ハリネズミのヒーター
赤ちゃんの餌はどうすればいいの?
大人のハリネズミは、ハリネズミ用のフード、ミルワームや昆虫などの活き餌、ニンジンやリンゴなどの野菜を与えることが多いようですが、赤ちゃんのハリネズミには、何を与えればいいのでしょうか。
先に挙げた成長過程でも少し触れていますが、生後6~8週目くらいまでの主食は、母乳になる為、母乳を飲みながら成長していくようです。
ただ、生後3週目くらいになってくると、大人の餌にも興味を持ち始めるそうで、4週目以降から少しずつ、母乳以外の餌を与えてみるといいようです。
大人の餌の与え方については、特に離乳食を用意する必要はなく、
- ドライフードは、水かお湯でやわらかくふやかしてから与える
- 野菜などは小さくカットして与える
- ミルワームなども柔らかいものを与える
などに注意して、与えるといいようです。
ミルワームです。
また、先にも少し触れましたが、ハリネズミの母親は育児放棄をしてしまうことが、多々あるようです。
その際は飼い主が、人口授乳を行う必要があるようで、手順としては
- ペットミルクやゴードミルクを、既定の濃度よりも薄めに作る(徐々に既定の濃さにしていく)
- 赤ちゃんを、垂直になるように持つ(誤嚥防止のため)
- シリンジやスポイトなどを使って、少しずつの量を2~3時間ごとに飲ませる
になるのですが、注意点としては
- ミルクはひと肌程度に温める
- 最初に与える際は短い間隔で与え、日ごとに間隔を空けていく
などになるようです。
かなり難易度が高い行為になるようですが、小さな命を守るため、やれることはすべてやってあげたいものですよね、万が一の時の為に、きちんと頭に入れておく必要があるようです。
赤ちゃんに触っても大丈夫なの?
とっても小さなハリネズミの赤ちゃんですが、私達人間が、触っても大丈夫なのでしょうか。
母親のハリネズミが子育てしている場合は、赤ちゃんに触れないほうがいいそうです。
なぜなら、出産後の母親のハリネズミはとても警戒心が強く、赤ちゃんに飼い主のニオイが付いてしまうと、その赤ちゃんへの育児を放棄してしまうことがあるそうです。
通常であれば、離乳が終わるまでは触れないほうがいいそうで、万が一、寝場所から赤ちゃんが出てしまった場合は、プラスチックのスピーンなどで、そっとすくって、出来るだけ早く母親のもとに戻してあげるといいようです。
赤ちゃんの体重ってどのくらいなの?
大人のハリネズミの平均体重は、個体差はあるものの、一般的には250~600グラム程度になるそうです。
では、赤ちゃんのハリネズミはいったい、どのくらいの体重になるのでしょうか。
こちらももちろん個体差はありますが、生まれたての赤ちゃんは10~18グラム程度になるようです。
とても小さなハリネズミですが、その成長は他の動物に比べて早いようで、
- 7日目 約25グラム
- 13日目 約 50グラム
- 28日目 約110~120グラム
- 6週~8週の乳離れの頃 170~195グラム
と、早いスピードで、体重が増加していくそうです。
ただ、かなり個体差があるようなので、おおよその参考程度に、頭にとどめておいてください。
また、生まれたての赤ちゃんは、早いテンポでさえずるように鳴くそうで、自分で動けるようになると、この鳴き声は聞けなくなるようなので、貴重な鳴き声になるそうですよ。
まとめ
ハリネズミの赤ちゃん・・可愛いですよね!
それと同時に、どの動物も恐らく同じだとは思いますが、とても繊細でもあるようです。
また、お母さんのハリネズミも、出産後の子育て中は、かなり神経質になってしまうそう。
飼い主がしっかり気を配りつつ、温かく見守っていくことが大切なようです。
小さな命がすくすく育つ姿は、きっと様々なことを、私達に教えてくれることと思います。
私達がやるべきことを、しっかり把握して、小さな命を、大切に育てていきましょう!