ベタは一体どんな病気に罹りやすいのでしょうか?病気はどんな動物でも避けられないものですが出来るだけ、かからせたくないものですよね。
病気になる前に症状や治療法を知っておくという事はとても大事な事です。
ベタにはどんな病気があるのか症状や原因についてまとめてみました。
Contents
ベタの病気の種類
調子が悪そうに見える、体の見た目が変に感じるときにはまず病気を疑ってしまいますよね。
ベタがかかる病気はどのようなものなのでしょうか。
水カビ病
分かりやすく言えば"カビが体につく"病気です。
ふわふわとしたカビが体についていたり、水中に浮いているのであれば感染する可能性が高くなります。
水中には多少、菌は存在するもので普段体調に問題が無ければなんの影響も与えない"常在菌"というものがあります。
それが免疫力が落ちている時や目に見えないようなちょっとした傷(水草などで傷がついた)に入りこむことによって感染をします。
そのカビを放置したままにすると体力がどんどん奪われ、命を縮めてしまう事になりかねません。
白点病
寄生虫の影響で白い細かな点々が体に着く病気です。これがエラにつくとうまく呼吸ができなくなり、窒息してしまう恐れがあります。
コショウ病
これも白い点々が体に着くのですが、白点病より細かい点でまるでコショウのようです。
しっかり観察をしないと見つけにくいという困った症状です。
腹水病
エロモナ水菌というこれも常在菌の一種が影響しておこる病気です。
ストレスを大きく感じている時や、水質が悪化した時にお腹が腹水でパンパンに膨れる病気です。
妊娠と見分けがつかない事が病気の発見を遅らせてしまうこともあります。
お腹のふくらみとともに食欲の減退やじっとしていることが増えてきたなどしたらこの病気を疑ってみましょう。
このようにベタがかかりやすい病気は見た目から病気だという事が判断つきそうです。
日頃健康な時からよく観察をしておくと様子の違いにより早く気づいてあげることができそうです。
ベタの病気の治療法
病気が疑われる場合は、どのような事をしてあげると良いのでしょうか。
動物と違って、お医者さんに診せるということがなかなか難しいベタですので飼い主さんが適切に処置していく事が最も大切となります。
薬浴による治療
メチレンブルーという金魚や熱帯魚の病気を治療するための薬です。
殺菌効果があるので、白カビ病、白点病、寄生虫などの原因菌を無くす効果があります。
水槽の中に決められた量を入れることによって効果を発揮しますが、ベタとっては多少負担になることもあります。
薬浴のメチレンブルーです。
絶食による治療
治療というより、免疫力を高める方法となります。
餌を消化することに使うエネルギーを病気に抵抗する力、回復のためのエネルギーに回すという考え方です。
餌を入れない事によって水質悪化も緩やかになります。2~3日絶食をし、次に与える餌は一日一粒を目安に与えます。
水温を上げての治療
ヒーターを使用し、30℃~32℃くらいにまで水温を上げ菌の繁殖を抑える方法です。
こういった治療法を1週間程度行い、回復が見られて来たら数日置いた後に水替えをして少しずつ元の環境に戻していくようにします。
ただし、この治療法は必ず治る、万能というわけではありません。
ベタは一度病気に罹るとなかなか完治させることが難しい生き物とされているのです。
まずは病気に罹らないよう予防を徹底させることが一番なのです、予防法を見直しておきましょう。
ベタの病気の予防法
ベタが病気にかかりやすくなる原因はほぼ限られてきます。
- 水温が適していない
- 水質が良くない
この二つを普段から整えることによりある程度の病気を予防することが可能となってきます。
ベタに適した水温25℃~28℃を出来るだけ一定に保ちましょう。人も寒すぎたり暑すぎたりすると体調を崩しやすくなるのと同じです。
そして水質が悪いという事は、余計な雑菌や寄生虫がどんどん増えていきます。
食べ残しや糞などはその都度スポイドなどで吸い取り水質悪化を早めないようにしましょう。
水質悪化を早めないためには水量も大事です、狭いビンやコップだと数日で水質が悪化してしまいますのであまり好ましくありません。
週に一回程度の水替えも怠らないようにしていきましょう。
ベタの生活空間を快適に整えることが病気に罹らない一番の対策です。
まとめ
ベタの寿命は平均すると1年半~2年と非常に短いものです。その短い間に病気に罹ってしまうとさらに一緒にいられる時間が短くなってしまう事もあるのです。
出来るだけ長く一緒に過ごせるよう予防をし、体調の変化にもいち早く気づいて治療してあげられるよう日頃から丁寧なお世話をしてあげたいですね。
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