猫の発情期!オスとメスの特徴と対策は?

猫の行動や様子がいつもと違うと思ったら、それは発情期かもしれません。

普段では想像もつかない鳴き声を出したり、初めて見たり聞いたりした人は驚くこともあるでしょう。

猫の発情期は、ある程度の時期や期間は予測できるので、発情期を迎えた猫と上手に付き合っていくために役に立つ事をご紹介していきたいと思います。

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なぜ猫には発情期があるの?

ほぼすべての動物には繁殖行動が頻繁になる時期があり、繁殖への準備ができている状態を発情といいます。

発情期とは、交尾して妊娠可能な時期のことで、繁殖に適した時期であることを示す行動をとるようになります。

後述しますが、発情が起こる時期は春から夏にかけての暖かい季節になります。

この時期は、餌も豊富に得られて暖かく生存率も高くなるため、生まれてくる赤ちゃんが育ちやすい環境が整う時期に出産できるようにという子孫を残そうとする本能によるものです。

一方で、オスの発情は自ら起こるのではなく、メスが発情期になると出すにおいを嗅ぐと、オスはそのにおいに刺激されて発情します。

メス猫が発情していることを表すサインを出すことによって、そのメス猫の近くにいれば、オス猫はいつでも交尾できるということになり、子孫を残す可能性が高まるというわけです。

オス猫の発情期の特徴は?

オス猫の発情は、自ら起こるのではなく、メス猫の発情に反応して起こります。

オス猫が発情すると興奮しやすく、行動も荒々しくなるのが特徴です。

具体的には以下のような行動をとります。

 

  • マーキング行動である尿スプレーをする(尿を勢いよく吹き付けて縄張りをアピールする)
  • 攻撃的になり、ひっかいたり噛みついたりする
  • 落ち着きがなくなり、外に出たがる
  • メス猫の鳴き声に答えるように、連続して高い鳴き声を出し続ける

 

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メス猫の発情期の特徴は?

メス猫の発情期は、犬のように出血することがないので、発情期なのか明確にわからないかもしれません。

メス猫の場合、発情期になると以下のような行動が見られるようになります。

 

  • ソワソワと落ち着きがなくなる
  • オス猫を惹きつけるため、連続して高い鳴き声を出す
  • 地面に体をこすりつけるような仕草や転げまわるようになる
  • 床に伏せてお尻を突き上げてほふく前進するような、オスを受け入れる体制をする
  • 普段はクールな猫でも、人懐っこくなり、すり寄ってきたりする
  • おしっこの回数が増える
  • 外陰部が腫れるため不快感があり、それをやわらげるために舐める(毛づくろいをする)

 

猫の発情期の対策は?

オス猫の場合、縄張りを誇示するためにいろいろな所にマーキングのための尿スプレーをします。

常時家の中で飼っている場合は特に、そのたびにカーペットやカーテンなどを洗濯するのは大変です。

布製のソファには水をはじくカバーをかける、カーテンやカーペットに防水スプレーをかける、いつもマーキングする場所をペット用トイレシートでカバーするなど、事前の対策をしましょう。

攻撃性が増すので、猫の爪は短くしておき、猫と一緒の空間にいるときは長袖の服を着るなどしておきましょう。

外に出たがるようになるので、脱走には注意してください。

メス猫の場合、湿らせた綿棒で膣を刺激して排卵を促し、発情期を終わらせる方法もあります。

しかし慣れない人がやると膣粘膜を傷つけてしまう恐れもあるので、注意が必要です。

また、猫を落ち着かせる作用があるフェロモン剤が市販されています。

効果は個体差があるのですが、一度試してみるのもいいかもしれません。

発情期の鳴き声の対処法は?

メス猫はオス猫を惹きつけるため、オス猫はメス猫の声に反応するかのように鳴くので、猫の性別に関係なく発情期の独特な鳴き声には困ることも多いと思います。

発情期には、よく夜間や早朝に鳴くようになります。

もともとネコは夜行性なのである程度仕方のないことなのですが、昼間にたくさん運動させて疲れさせてしまうと、少しは抑えられます。

他の方法としては、シャワーをかけて拭いてあげると毛づくろいをしますので、その間は静かになります。

また、少しでも気を紛らわせたい時は、またたびをあげてみましょう。

しかしこの方法は即効性はありますが持続しないので、お客様が来た時などちょっと落ち着いていてほしい時に使うとよい方法かもしれません。

猫の発情期には時期があるの?

メス猫の場合、生まれた時期によっても変わってきますが、生まれてから5か月~9か月ほどで現れ始めます。

時期は2月~4月と6月~8月の暖かい季節がピークになります。

発情期は年に2~3回ほどありますが、生活している場所の気温や環境、特に日照時間が関係しているので、寒冷地の猫は多少遅れたり、室内で飼われている猫は冬でも発情期があることもあります。

オス猫は、先ほども述べたようにメス猫の発情に反応して起こるので、特に決まった時期があるわけではありません。

猫の発情期はいつまで続くの?

メス猫の発情期は、初回は5日~10日間くらいですが、通常は2週間~3週間くらいです。

個体差があり、短ければ5日、長ければ2ヶ月以上という猫もいます。

避妊手術をすると発情期は収まるの?

猫の発情期は生理現象なので、何かをすればなくなるということはありません。

発情期はメスで早くて生後3ヶ月ごろ、オスで生後12ヶ月ごろから現れます。

発情期の行動をなくすには発情させなければいい、ということで飼い主が対策としてできることは、避妊手術という方法になるでしょう。

ですが、避妊手術は手術をしたからと言ってすぐに効果が出るとは限りません。

また、一度発情期を経験したネコは、手術をしても発情期の行動をすることがあります。

手術が受けられるのは生後6ヶ月以降になりますので、もし繁殖を望んでいないのならできるだけ早めに手術するようにしましょう。

 

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まとめ

発情期はいつもと違い、普段はおとなしい猫でも攻撃的になって引っ掻かれてケガをしたり、鳴き声に悩まされてなかなか寝られなかったり、飼い主としては困ってしまうかもしれません。

それでも、発情は生理現象なので無理に止めることはできません。

猫の発情期について、少しでも知っておけば役に立つこともあると思います。

猫も飼い主も、お互いにストレスをためることなく上手に付き合っていけるといいですね。

 

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