とても愛らしい猫、自由きままに楽しんでいる様子やその仕草は、見ているだけで癒されますよね。
そんな可愛い猫ちゃんを、お迎えして飼い始めたのはいいけれど、意外と多かった問題行動・・。
色々と教えたいのだけれど、そもそも猫ってしつけは出来るの?
どんなふうに、してはいけない事や、してほしい事を教えればいいの?
そんな猫の「しつけ」について、今回は調べてみました。
あなたと可愛い猫ちゃんが、快適な時間を過ごしていけるように、一緒に見ていきましょう。
Contents
猫のしつけ方の基本
猫はしつけがしにくい動物だと言われています。
それは、犬とは違い単独行動を好み、飼い主などのリーダーに「服従する」という概念がないからです。
もちろん、猫にまったく悪気はなく、猫とはそういう性質なのです。
それを踏まえて、猫が問題行動を起こさないようにする為のしつけとしては
- 問題行動は出来るだけ未然に防ぐ
- 問題行動をする=危険で怖い事が起こるとインプットさせる
ことが重要なようです。
詳しく説明すると
問題行動は出来るだけ未然に防ぐ
まずは猫の気持ちや行動を私達が理解してあげること。
「こうすると、次にあの行動に出る」などと、猫の行動パターンを把握して、例えば触ってほしくないものがあるのなら猫の目に触れないところに移動させる、ごみ箱をあさってしまうなら蓋をするなど、こちらが先回りして困った行動を未然に防ぐ工夫が大切なようです。
問題行動をする=危険で怖いことが起こるとインプットさせる
猫は怖い、危険だと思うと、その行動を繰り返すことをためらうようです。
行動を起こそうとしたら大きな音がして怖かった、だからもう止めておこう、そうインプットさせてしつけていくといいようです。
ただ、それをあなたが発していると分かってしまうと、あなたに恐怖心を抱いてしまうので、猫には「天災」のように思わせることがポイントなようです。
猫のしつけは怒り方が重要
猫はとってもデリケート。
きつく怒ってしまうと、怖がり、懐かなくなってしまいます。
その為、怒ると言っても大声で怒ったり怒鳴ったりするのはNGです。
少し低めの声のトーンで冷静に「ダメ」「NO」「イケナイ」などと言う程度がいいようです。
また、そのポイントとしては
- 困った行動をしそうになった時
- 困った行動をしてしまったらその場ですぐに
- 困った行動のたびに
に怒ることが大切で、
困った行動をしそうになった時
先にも触れた、やはり問題行動を未然に防ぐことが目的です。
問題行動を起こしそうになったら抱き上げてやめさせる、その際に「ダメ」などと声をかけるといいようです。
困った行動をしてしまったらその場ですぐに
未然に行動を防ぐこと、やってはいけないことはやらせないことが大切なのですが、もしも問題行動をしてしまったら、すぐにその場で怒ることが大切なようです。
例えば、あなたが外出中に問題行動を起こしてしまった場合、あなたは帰宅して気が付くわけですが、その時に怒っても猫は意味が分からないのです。
問題行動をしたら現行犯で、出来れば3秒以内で怒れば、自分の行動と怒られたことをリンクさせることが出来るようです。
困った行動のたびに
昨日は怒ったけど、今日はそれほど被害もないし、いいか。
これでは猫も混乱してしまいます。
問題行動を起こしたら、今回は例外・・はなく、もれなく毎回怒ることで、猫も少しずつ認識していくようです。
いずれにしても、怒ると言っても「いつもと違う声だな」の程度がいいようです。
決して大声で怒って怯えさせたりはしないでくださいね。
猫のトイレのしつけ方
衛生面の点からも、一緒に暮らす上でトイレのしつけはしっかりさせておきたいですよね。
実は猫は砂の上でトイレをする習性がある為、トイレ用の砂をきちんと用意してあげれば、比較的簡単にトレイを覚えてくれるようです。
そして、猫が好んでくれるトイレのポイント
- 人の通りが少ない
- ごはんを食べるところから遠い
- 風通しが良い
- 清潔である
こういった場所にトレイを置き、猫がトイレをしたい素振り
- しきりに床の匂いを嗅ぐ
- キョロキョロ・ウロウロする
- 床を引っ掻く
- お尻をムズムズさせる
- 同じ場所を回る
などが見られたら、
猫をトイレに誘導してあげます。
このそぶりは寝起きや、食事の後に見られることが多いようです。
仔猫の場合はすぐにトイレから出てきしまうことが多いので、最後まで付き添ってあげるといいようです。
そしてきちんと出来たら、しっかり褒める!これを数回繰り返すことで、トイレを覚えてくれるようです。
猫がテーブルに上がるのを止めさせるしつけ方
猫は高いところが大好き。
気付けばテーブルに上がって鎮座していた・・なんてこともありますよね。
可愛い様子ではありますが、食べ物を乗せることの多いテーブルに上がってしまうのは少し不衛生。
そして何より、私達人間は食べても問題なくても、猫にとっては毒となる食べ物もあり、万が一、それらのものを猫が食べてしまっては大変ですよね。
猫がテーブルに上がるのをやめさせるには、どうすればいいのでしょうか。
この場合、先にも挙げた「テーブルに上がると怖いことが起こる」と、インプットさせる方法がいいようです。
テーブルの上に乗ったら、
- パチンと大きく拍手をして手を叩く
- テーブルを少し揺らしてみる
などです。
そうすることで猫は「テーブルの上に乗ると大きな音がする、地震が来る」などと覚えて、徐々に乗らなくなるようです。
ポイントはあなたがやっていると、猫に悟られないようにすること。
あなたがやっていると知ると恐怖心はあなたへと向かってしまいます。
あくまで間接的に伝えることが大切です。
また、テーブルの上が嫌なところと認識してもらう方法もあります。
テーブルの端に粘着テープなどを貼っておくと、テーブルに飛び乗った時にテープに貼りついて猫が嫌がりテーブルに上がらなくなるそうです。
↓コチラの記事も参考に
猫が噛むのを止めさせるしつけ方
気持ちよさそうに撫でられていたのに、楽しく遊んでいたのに、突然、噛んできた猫!
猫の攻撃は、ひっかくだけではなく、噛むこともありますよね、しかもけっこう痛い・・。
この噛むのを止めさせるにはどうすればいいのでしょうか。
まず、やはり噛まれたからといって叩いたり、きつく叱ったりしてはいけません。
そして、噛む理由を考えてみましょう。
- 遊びがヒートアップしてしまった
- 遊びに飽きている
それぞれ見てみましょう
遊びがヒートアップしてしまった
あなたに撫でられていたり、遊んでもらったりしているのが嬉しくて「もっともっと」とヒートアップしている状態です。
可愛いですが、噛むことを覚えてしまったら大変ですよね、まず大切なことは
- 手で遊ぶことはしない
- 噛んだら遊びを中止する
です。
手で遊ぶことはしない
遊ぶときは手で遊ばず、オモチャを使って遊ぶようにしましょう。
手にじゃれてくる様子はとても可愛いですが、そのまま遊んでしまうと猫は「手はオモチャ、手は噛んでもいい」と認識してしまうのです。
遊んであげる時は必ず手ではなく、オモチャを使ってあげてください。
噛んだら遊びを中止する
遊んでいても、撫でている時でも「もっともっと」と噛んできたら、そこで遊びはストップします。
猫に噛んだら遊んでもらえないと、インプットさせるのです。
ヒートアップして興奮している猫に「ダメ」「イケナイ」などと、声をかけても伝わりません。
少し可哀そうな気もしますが完全無視をするのが、一番効果的なようです。
遊びに飽きている
ヒートアップとは逆に、遊びもナデナデも「もういいよ、止めて」と、思っている可能性もあります。
気まぐれで、自由きままなところが猫の魅力的なところ。
そんな時は、たとえあなたはまだ遊びたくても、遊びを中止してあげましょう。
気が向いたらきっとまた「遊ぼう」と、すり寄って来てくれるはずです。
↓コチラの記事も参考に
猫の爪とぎのしつけ方
「ガリガリガリ」猫の爪とぎ。
猫を飼う上で一番悩むところではないでしょうか。
大切な家具や絨毯、ソファーに壁、ガリガリと傷つけてしまうのですよね。
やはりこれも猫の習性とはいえ、出来れば爪とぎのしつけも徹底したいところです。
「爪とぎはここでしてね」と、どうすれば教えてあげることができるのでしょうか。
猫にとっての爪とぎは
- 古い爪をはがして整える
- ストレス解消
- マーキング
などの意味があり、猫にとってはトイレ習慣のように、なくてはならない当たり前の行為なのだとか。
その行為を止めさせることは、やはり出来ないですよね。
その為、対策としては「爪とぎ器」を与えてあげることです。
一言で「爪とぎ器」といっても、段ボール素材、布製、麻製など色々なものがあるようです。
普段、あなたの猫ちゃんがどのような素材のところで爪とぎをするか観察して、それと似たような素材のものを用意してあげるといいでしょう。
二種類くらい違う種類のものを用意してあげるのもいいかもしれませんね。
そして、
- 猫が普段爪を多くといでいる場所に、爪とぎ器を置く
- 猫の爪を当てて、爪をとぐ動きを教えてあげる
- 他の場所で爪とぎをしそうになったら、爪とぎ器に誘導する
- 上手に爪とぎをしたらすぐに褒める
これを、何度か繰り返してあげるといいようです。
場合によっては置き場所や、爪とぎ器の素材を変えてみながら、あの手この手で根気よく続けることが必要なようです。
猫のしつけでやってはいけない事
しつけたいことは色々とあるけれど、猫も決して悪気があってやっているわけではないのですよね。
すべて猫の習性だったり性質だったり。
それを「止めて」というのは、人間の都合。
ゆえに、私達人間が怒ったり、叱ったりしても「なんで?」と思ってしまうことの方が多いのだとか。
そんな猫にはやはり、私達が困った行動を起こさないように、未然に防いであげる工夫をする、これが一番なのでしょう。
くれぐれも、
- 大きな声で怒鳴る
- 叩く
- 追いかけまわす
などはしないように。
猫が怖がって人間不信、あなたのことを信頼できなくなってしまいます。
そうなったら、ますますしつけどころではなくなってしまいますよね。
デリケートな猫ちゃんの心を傷付けないように、信頼関係を壊すことのないように、快適な生活を送らせてあげる努力をしていきましょう。
まとめ
私たちは「してほしくない」と思っても、猫は「してしまう」もの。
頭ごなしに、コンコンと説明しても、もちろん伝わりません。
まずは、猫の好みや習性、特徴をよく理解する。
そのうえで、工夫できることはないか考え、怖がらせることなく猫に伝える方法も考える。
しつけには、私達が猫に寄り添って考える姿勢が、まずは大切なのかもしれません。
たくさんの癒しや喜びをもたらしてくれる、猫。
私達も、猫が少しでも快適に幸せに過ごせるように、努めていかないといけませんよね。
あなたとあなたの猫ちゃんが、たくさんの楽しい時間を共有できますように。