「猫にまたたび」大好きなもののたとえとして有名な言葉ですよね。
その言葉通り、猫に与えると喉をゴロゴロ鳴らしたり、身体をよじってスリスリクネクネしたり。
その他にも、ダンスを踊っているようになる、甘えてくる、じゃれて気持ちよさそうする、中には興奮してしまう猫もいるようです。
だけど、またたびって、実はどうなの?そもそも何?危険はないの?いつから与えていいの?など、少し気になるところもありますよね。
そんな猫が大好きな、またたびについて調べてみました。
安全に猫にまたたびを与えられるように、しっかりマスターしていきましょう!
Contents
そもそもまたたびって何?
そもそもまたたびって何なのでしょう。
またたびの逸話・・その昔、旅に疲れた青年が、ある「実」を食べたところ疲労が回復して、また旅に出ることが出来たのだとか、その実が「またたび」
「また旅に出られるくらいの強壮力がある」ことから、その実の名を「また旅→またたび」としたという話があるそうです。
そんな「またたび」の正体とは、いったいどんなものなのでしょうか。
またたびは木天蓼(もくてんりょう)とも呼ばれているそうで、主な特徴としては
- マタタビ科のマタタビ属・落葉蔓性大木
- 別名・夏海
- 極東地域の山地に林縁に自生
- 日本では北海道~九州でみられる
- 花期は6~7月
- 梅に似ている花
- 花が咲く時期は葉の半分が白い色に変わる
- 成分はマタタビラクトン・アクチニジン・βフェニルエチルアルコール
- 効果の強さは粉→液体→実→枝→葉の順に大きくなっていく
と、なるようです。
またたびの成分マタタビラクトンとアクチニジンが、猫の上顎にある「ヤコブソン器官」を強く刺激するのですが、このヤコブソン器官とはフェロモンなどの物質を認識する器官なので、猫にとっては性欲を刺激されているような状態になるのです。
その状態とは
- 一過性で強い興奮状態になる
- 持続性や依存性はない
- 平均20~30分くらい
などの特徴があるようです。
猫のまたたびの効果は?
猫が大好きで、メロメロになってしまうまたたび。
ただ猫が喜ぶだけじゃない?猫に与えることでメリットはあるの?
またたびが猫に与える効果、具体的には
- 食欲増進
- ストレス解消
- 運動不足の解消
- 爪とぎやキャットタワーなどのしつけ
それぞれ見てみると
食欲増進
食欲が落ちている時に餌に混ぜてあげると、食欲増進、元気回復することが多いようです。
最近はまたたび入りのオヤツも市販されているようなので、上手に利用するといいようですよ。
ただ、餌と一緒にあげるときは、しっかりと混ぜてあげることがポイント。
餌にすり寄って、お皿をひっくり返してしまうこともあるようです。
ストレス解消
大好きなまたたびの香るオモチャで遊べば、もう夢中、ストレス解消になります。
またたび入りのオモチャやボールなど、様々なものが市販されているようなので「最近退屈そうだな」そう感じたら、与えてあげるといいようです。
ただ、オモチャによって反応する猫、しない猫と様々なのだとか。
あなたの猫ちゃんの好みを把握しておくといいかもしれません。
↓コチラの記事も参考に
運動不足の解消
またたびをふりかけたぬいぐるみなどで、猫と追いかけっこをするのもおススメです。
必死に追いかけてくるので猫の運動不足解消にもなりますし、飼い主さんと遊べて嬉しいスキンシップタイムにもなり、一石二鳥ですよね。
またたびの枝などを与えると、猫の大運動会が始まる可能性もあるのだとか。
色々工夫をして運動不足も解消できたらいいですよね。
↓コチラの記事も参考に
爪とぎやキャットタワーなどのしつけ
爪とぎやキャットタワーなどを購入すると、小さな袋に入ったまたたびが付いてくることがありますよね?
それを利用してみましょう。
爪とぎやキャットタワーが気に入らずに、なかなか使ってくれない猫は多いもの。
そんな時は、またたびを爪とぎにふりかけたり、またたびをふりかけたオモチャなどでキャットタワーへ誘導したりしてみてください。
きっと、お気に入りの場所になるはずです。
猫にまたたびはいつから与えていいの?
またたびに喜ぶ猫、ちょっと酔っぱらっているようにも見えますよね?
だからなのか、仔猫に与えるのは少し心配だったりもします。
またたびはいつから与えてもいいのでしょうか。
正解は「発情期を迎えてから」がいいようです。
先にも触れましたが、またたびは猫のフェロモン、性欲に刺激しているので、発情前の仔猫に与えても無意味なようです。
なので、またたびを与えるのはメス猫なら生後6カ月以上、オス猫なら1年以上たってからがいいようです。
またたびは、必ずしも仔猫の成長に必要な栄養が含まれているわけではないので、成長した猫でも不安があったらあげないほうがいいようです。
また、初めて与える時は、直接またたびを食べさせるのではなく、ごくごく少量をオモチャや爪とぎなどにふりかけて間接的に与えてみるのがいいようですよ。
猫にまたたびを与える事の危険性は?
猫にまたたびは危険・・時々耳にしますよね。
実際のところはどうなのでしょうか。
猫のまたたびへの反応は様々で、実はまったく反応しない猫もいるのだとか。
その反面、少量で異常に興奮してしまう猫もいるようで、与えすぎることで刺激が強すぎて呼吸困難に陥ってしまう場合もあるそうです。
出来るだけ少量を、特に初めて与える場合は「少なすぎるくらいの量」をあたえるのがいいようです。
その他
- シニア猫や心臓が悪い猫には与えない
- 保管にも気を付ける
ことが大切で
シニア猫や心臓が悪い猫には与えない
またたびの興奮作用が、身体の弱い猫に負担になる可能性があるからです。
病気中の猫などは、本当は治っていないのに、またたびの作用で、飼い主が元気になったと錯覚してしまうこともあるそう。
仔猫と同様、またたびはどうしても与えないといけないものではないので、与えないほうが安心ですよね。
保管にも気を付ける
飼い主が留守の間に、またたびの袋を見つけた猫が自分で袋を開けて大量に摂取してしまい、呼吸困難に陥ってしまった事例があるそうです。
またたびや、与えた後の空になった袋を、猫の届くところに保管したり捨ててしまったりすると、猫が引っ張り出してしまう可能性がありますよね。
またたびの保管や、袋の管理にもしっかり気を配りましょう。
まとめ
猫とまたたび、いかがでしたか?
まさかの人間にも効果があるとは驚きでした。
とはいえ、猫にとってまたたびは、基本的には性的な興奮を引き起こすだけのもの。
最初に与えて「危ないな」と不安を感じたら、与えることを止めるなど私達がしっかり管理することがとても大切です。
与えるにしても、量や頻度を考えることが必要です。
上手にまたたびを利用して、あなたの可愛い猫ちゃんに、快適な毎日を送らせてあげてくださいね。